また注目の雲が台風に

ノダっち

23年8月30日(水) 17:57

11号の東に残って
注目が必要とお伝えしていた
だんだん増えてきていた雲は、
気象庁が熱低と解析し、
台風になる予想、と
昨夜から発表してきました。

この新台風候補の雲は、
大きく広がっているのですが、
発達具合が弱いようです。

今後も、
すぐに上空の風に流されて動くため
発達があまり強くないまま
動く予想になっています。

海面水温は十分に高いです。

ただ、発達が弱い予想なのは
すぐに動かされることが
おおきな要因でしょう。

前にもお伝えしたことがあるように、
台風は、同じ場所で
じっくりと回転を作っていくことで
発達しやすくなります。

そうなる時は、
上空の台風を動かす風が弱く、
下層から上空まで
回転する風が出来やすくなる環境です。

一方、すぐに動かす風があると
上空にかけて直立したこの回転の風が
キレイに作れません。
そういう環境では発達が阻害されます。

今回は、上空の
太平洋高気圧の南のフチのあたりで
風がある場所で雲がまとまりつつあるため
発達が弱い予想です。

ただし、今回の台風、
どの程度まとまるかにもよりますが、
けっこう広い範囲に
雲があるように見えます。

あまり発達しないにせよ
(近づいた段階では
 熱低に弱まる今日時点の予想ですが、
 そうだとしても)
近づくと雨が強まるのが心配です。

今後の情報にご注意ください。


今日の県内は
やはり、きのうよりも雨雲が増えて
発達した雨雲がかかっている所もあります。

気象庁の解析雨量では、
内陸の所々で30~40ミリ前後の
激しい雨を観測しました。

沿岸線は晴れ間も各地で出てきますが、
きのうよりは通り雨が増えていますね。

この雨雲が山にぶつかって
雨雲を発達させているので、
沿岸線から少し内陸に入ったところほど
雨が降りやすくなっていて、
これは、この南東風の時の
よくあるパターンです。

また、きのうもお伝えしましたように
上空の寒気の影響もあって
雨雲が発達しやすくなっている
可能性もあります。

一方、日差しもありましたので
蒸し暑さが強まった所もありました。
熱中症にならないように
引き続き油断せずに対策をしましょう。


今夜からあす午前にかけても、
暖かく湿った空気が濃く入りそうです。

引き続き、きょうの日中のように
内陸部を中心に
発達した雨雲が出来やすくなるでしょう。

激しい雨による道路の冠水や
落雷、突風の発生にご注意ください。

すでに雨の量が多くなっていて、
地盤も緩みやすくなってきていますので、
崖の近くでは、土砂災害に警戒して
念のため
キキクルの確認もお願いします。

また、河川の氾濫などにも警戒が必要です。


あすの午後からは、
暖かく湿った空気が薄くなりそうです。

雨雲の発生が徐々に減るような予想で、
その分、晴れ間も増えてくるでしょう。

あすも、油断せずに
しっかりと熱中症予防をお願いします。


あさってから土曜日辺りは
さらににわか雨が減りそうです。

きのうくらいでしょうか。

経験則的に、
晴れ間が出るパターンです。

日曜日も同様ですが、
次の台風次第では
午後以降に
にわか雨が増える可能性があります。

月曜日ごろは、次の台風次第で
雨が強まるかもしれませんので、
今後の予想に注目しましょう。

上にも書いた通り、
まだ次の台風の進路、勢力など
よくわかりませんので、
今後の新しい予報での確認をお願いします。

230830_1
午前9時の衛星画像

オレンジの点線で囲んだ雲は
上空の寒冷渦の東側で
発達した雲のように見えます。
230830_2
昼の宮崎市の空

雨がサーッと降っては
時々晴れている
宮崎市内です

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