特別警報を再確認!

ノダっち

15年9月10日(木) 17:33


台風18号は、
日本海で温低になりましたが、
南から引き連れきた雲で
関東北部が大変な大雨になりました。

東に高気圧があって
寒冷渦となったように
上空の偏西風も切り離されていて
温低の動きが遅くなったため、
長時間、同じ場所に
活発な雨雲が流れ込みやすくなった

考えられます。

同じような状況は
県内でも起こりうること
です。

何かの台風のあとに
少しお話したのですが、
台風は、東、北東に抜ける時は
台風一過になることが多いものの、
北や北西に抜けていくような時は、
南から引き連れてくる
湿った空気が次々と流れこんで
雨が続くケースはよくあることです。

その抜けた低気圧、あるいは台風が
動いていれば
状況はやや改善するのですが、
たまたまタイミング悪く
動きにくいタイミングで北上すると
急激に雨量が増えてしまいます。

なお、今回、大雨の特別警報が
栃木県と茨城県で発表されましたが、
アメダスによる
きょう午後2時までの48時間雨量の最大は、
栃木県内(今市)で618.5ミリとなってました。

この雨量を県内の
特別警報の一つの基準でもある
50年に一度の雨量と比較してみると、
県内ではより多い雨量が
基準となっている所が多いものの、
宮崎市が647ミリとなっていて
近い量だった他、
新富や高鍋などの基準は
超える雨量となっています。
その他の地点についてはこちらで確認できます(PDF)

なお、大雨の特別警報は
土砂災害や浸水害に対してのもので、
洪水に関しては対象外ですが、
それが発表された時には
同時にそちらにも警戒が必要な
雨の量になったと
考えないといけないですね。

大変な被災をされた皆様の経験が
無駄にならないように、
特別警報が出るような
雨の状況になった時、
自分たちはどうするべきか、
改めて確認しておきましょう!

特別警報は、
気象台からの
最後通告のようなもの
です。

広域での
重大な災害が差し迫っているか、
災害がすでに進行している状態で
さらに、命を守る行動
呼びかける
警報
になります。

自治体からの避難情報には
速やかに従う必要がある状況ですし、
すでに浸水などが起きて
避難が出来ない場合は、
家の中でも
崖から離れた部屋に移動するとか、
より上の階に移動するとか
命を守る行動をとることが必要です。

早めに避難を決断することは、
勇気がいることだと思いますが、
自分だけは大丈夫とか
まさか自分の所で
災害が起こることがないだろう、
といういわゆる正常性バイアスを
捨てることが大切
です。
これは、東日本大震災から
学ぶべきはずのことだと思います。

津波よけの堤防だけではなくて、
河川の堤防についても同じです。
土で出来ている所は、
激しい流れが続いたら削られます。
護岸があるところも、
絶対に安全というものはありません。

自然の力への
畏敬の念は忘れないように
したいものです。

一方の県内は、
朝から秋晴れとなりました。
午後にかけて
少し雲も出てきていますが、
午後4時現在、
レーダーに雨雲の反応もありません。

寒冷渦が抜けて
地上でも北西からの風に
なってきたことが大きいのでしょう。

朝は、
広い範囲で20度前後まで下がり、
宮崎市もこの秋初めて
20度を下回りました。


一方、日中は
30度前後まで上がって
平年並みの所が多くなっています。

あすも、
スッキリと秋晴れになるでしょう。

朝はけさよりややヒンヤリで
来月上旬並みになる所も
予想される一方、
日中は平年並みの
30度前後まで上がりそうです。

きょう以上に
朝と昼の寒暖差が
大きくなるでしょう。









150910_1

午後5時前の
MRTから西の空

夕方になって
少し雲が増えてきました。










150910_2

正午の衛星画像
(気象庁HPより)

九州は
良く晴れていますが、
関東地方には
南北につらなる雲が
まだかかったいました。









150910_3

午後5時過ぎの
阿蘇山
(気象庁HPより)

午後5時過ぎから
噴火が発生して、
灰色の噴煙が
南に流れています。

北部山沿いは
風下になる所が
ありそうです。

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