秋雨前線と寒冷渦と台風と

ノダっち

15年9月7日(月) 17:53

土曜日は、午前中に
御池のほとりに行き、
少しお天気の話をしたのですが、
御池から
高千穂峰を見てみると、
山頂付近には雲がかかってきていて、
湿った空気が流れこんできていて
天気が下り坂に
向かっている可能性を
景色に観ることが出来ました。

ただ、それでも
宮崎市に戻る間に
青空も見えていましたし、
夜まではなんとか大きく崩れず、
お出かけは楽しめたでしょうか。

東京で活躍されている
他の予報士さんが
どんなお話をされるのか
興味があったので
宮崎市に戻って
今度は金曜日にお知らせした
防災講演会を聞きに行ってみました。
気軽に~という会の方向性があったようで、
個人的には物足らなかったですが、
そうした視点で
興味を持つきっかけにしていただくのも
大事だなぁということを
再認識出来たのは収穫でしょう。
自分が話をするときにも
心がけたいものです。

日曜日は、朝にかけて
活発な雨雲が県内を通過しました。

午後には、東へ抜けて
平野部は
金曜日の予想よりは早めに
天気が回復して晴れ間も出てきて
午後は
お出かけもしやすくなったでしょう。

ノダは、日曜夕方に
去年よりは2週間遅れで
アオタイに向けた秋ランを開始です。

アオタイ参加の皆さん、
あと3ヶ月ガンバりましょう!!


と、しているうちに、
南海上では
急速に雲がまとまってきました。

もう少し時間が
かかるかなぁと思っていたのですが、
北上しつつ昨日には熱低となり、
きょうの午前3時には
台風18号となっています。

この台風が今後どう動くのか
注目です。


きょうは、秋雨前線が東に抜けて
青空が広がりました。

ただ、大気は不安定です。
午後は
所々に雨雲が発生してきました。

大気中層以上にある
寒気を伴った気圧の谷が
蛇行を強めて
進んできているのです。
蛇行が大きくなった気圧の谷は、
今後、
偏西風の流れから切り離されて、
寒冷渦となりそうです。

東海上には高気圧があるため
この寒冷渦は
そのままなかなか東に進めず、
しばらく九州から西日本の上空に
とどまるように予想されています。

ということで、これから数日、
急に雨雲が発達するおそれがある
不安定な天気

続くことになるでしょう。

あすも晴れ間がありますが、
急な強い雨や落雷、突風の発生などには
ご注意下さい。


また、この寒冷渦によって
台風18号がどのように動くのかも、
注目ポイントです。

寒冷渦は上空にある低気圧ですので、
寒冷渦の北側では反時計周りの
西に向かう風が吹いていますので、
この風に18号(あるいは変わる温低)が
巻き込まれるかどうかという点が
読みきれません。

(※午後3時の予報で、
日本海では温低化として
発表されてきました。
ので、この温低や崩れた雲が
どう動くかということに
注目してみることになります。)

現在の予報中心線を進んでいる間は
県内への影響は小さい
でしょうが、
その後も含めて
しばらく注目必要があるでしょう。

また、直接の影響はなくても
寒冷渦がありますので、
暖かく湿った空気の流れ込みでの
局地的な雨雲の発達には
寒冷渦が東に逃げるまで
注意が必要
になります。

きょう7日15時現在の
気象庁の解析では
中心気圧が1000hPa、
最大風速は18mと
引き続きギリギリ台風の勢力です。
今後、海水温が高い海上を
北上するにしたがって
やや発達しそうですが、
気象庁の予報では
暴風域は伴わないとなっています。
ただ、秋雨前線もあり、
とくに台風本体の雲がかかるエリアや
その東側の地域では
大雨による影響が心配です。

なお、台風17号については
県内への影響はほぼないでしょう。

海には、うねりが
あさって以降、
入ってくる見込みです。







150907_1
土曜日午前の
御池







150907_2
日曜日夕方の
大淀川河川敷

秋風というよりは
蒸し暑かったです。







150907_3
午後3時の
衛星画像
(気象庁HPより)

台風18号を
黄色で囲みましたが、
雲のまとまりは
あまり強くありません。

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