季節を進めるきっかけになるかな?

ノダっち

15年7月2日(木) 17:43

一ヶ月予報の後半には
太平洋高気圧が
それなりに強まる資料に
なってきました。

18日から31日の2週間で
九州付近への張り出しが見えます。
この通りに強まれば
この期間中には、
一度梅雨明けをするのでしょう。


気象台発表の一ヶ月予報は、
期間の前半(17日まで)が
平年同様に曇りや雨の日が多く、

期間の後半(17~30日)が
平年よりも晴れる日が少ない、

となってきました。

「晴れる日が少ない」という
ネガティブな表現ながらも
これまでの
「平年より曇りや雨の日が多い」
よりはポジティブに捉えたいです。

ただ、予報の根拠を見てみると、
太平洋高気圧の強まりが
来週にかけての様に
熱帯域での対流活動の強まりが
寄与されている可能性が高いものの、
期間の後半には
これが落ち着くことを考慮して
太平洋高気圧の資料の強まりは
割り引いて考えられているようです。

このため、
期間の後半も平年より
太平洋高気圧が弱い予想
で、
生の資料よりも
夏空は
少な目に予報されていると解釈します。

ただ、2週目(11~17日)以降は
太平洋高気圧の強まりもあるため、
梅雨前線が北上する予想もあり
晴れた日には夏の空になりそうです。

その中で、
高気圧の縁を流れて北上する
湿った空気の影響も受けて
不安定な夏空になりそうです。
この南から北上する湿った空気が
雲のまとまった渦巻きだと
かなり厄介になります・・・

降水量が平年より多い予想ですので、
引き続き、防災の意識は
高く持っておきましょう。

来週以降、晴れた日が増えてきても、
その後に前線などがかかってくると
なかなかに怖いです。


きょうも
南部を中心に雨が降っています。

ここ2日間の雨の量は
多い所で100ミリを超えた程度で
たいして多いわけでもないですが、
もう梅雨空にはうんざりです。

前線の北側ということもあって
日中までは
あまり強い雲がかかりませんでした。
ただ、きのう解説したように
夜にかけて前線の強い部分が
九州南岸に近づくため
午後はやや発達した雨雲が
かかりやすくなっています。

車を運転する際には
急な道路の冠水などに
気を付けてください。
とくに、夜間で
路面の状況が見えにくい
場面もあるかもしれません。

また、地盤が緩んでいる所もあり、
土砂災害には注意が必要です。

あすは、
梅雨前線がやや南下しそうですので、
北部を中止に止む時間が多くなります。
ただ、
少し前線が強まったタイミングで
南部を中心に
時おり雨雲がかかる
でしょう。
微妙です。

特に南部は、空が明るくても
念のための
傘を持っておいた方が良さそうです。

あさってから日曜日にかけても、
南部を中心に
時おり雨雲がかかるでしょう。
前線の位置によっては
雨の量が多くなる可能性もあり、
今後の情報にご注意下さい。

一方、台風9号は、
きょうは東経150度付近まで
西に進んで来ました。
まだ北緯は10度くらいです。

さらに、フィリピンの東の熱低が
あす朝にも台風になるような
予想になってきました。

相互作用をすると
予想がより困難になるかもしれません。

とにかく、来週中ごろ以降の予報は
これらの
複数の台風の動きによって
変わってきます。

新しい予報でご確認ください。

しかし、
台風が季節を進めるということは
よくあることでもあります。
今回も、せめて、
そんなきっかけを
期待もしたいものです。








150702

正午の可視画像
(気象庁HPより)


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