一歩間違えば・・・

ノダっち

15年5月1日(金) 17:31

ホントに、寒冷渦は怖いです。

きのうの県内では
夕方以降にいったん弱まった後、
夜になって
再び活発なものがかかりましたが、
大隅半島には、
帯状に出来た活発な雨雲が
かかり続けたため、
アメダスの実測で
内之浦(ロケットの打ち上げ場がある所)で
24時間で500ミリを超える
集中豪雨となりました。

24時間200ミリというのが
一つ災害が増え始める
目安の数字ですので、
その2.5倍です。
内之浦の5月の月間降水量の
約1.7倍にも相当します。

この帯状の活発な雨雲は、
下層の南西風と東風がぶつかる所で
上昇気流が起きて発生したもので、
上空の寒気によって雲が
さらに発達しやすくなったと考えられます。

しかも、寒冷渦は、
先日も書いたように
上空の偏西風から切り離されていて
動きがゆっくりですので、
影響が長引いて余計に厄介です。

この帯状の雲は、
きのうの夕方から存在していて、
やや北上傾向があったため
ひやひやしてみていました。

結果的に、ギリギリ県内にまで
かかってきませんでしたが、
紙一重だったと思います。


寒冷渦は東に抜けて
日中は各地で晴れ間が出ましたが、
県内には東風が流れ込みやすく
まだやはり空は不安定でした。

東から雨雲が近づいていたのですが、
とくに多いな崩れにはなっていません。

あすは、高気圧に覆われます。

朝まで、下層雲、もしくは
霧が出る所もあるかもしれませんが、
日中は
広い範囲でスッキリと晴れそうです。

お出かけ日和に恵まれるでしょう。

5連休の中では、一番の
お出かけ日和の可能性も
あります。

日中は洗濯物を
干したままのお出かけも大丈夫です。
火曜日から大物の洗濯物が
しにくい状況でしたので、
あすがチャンスになりますし、
あさって以降に回すと、
また一週間、
大物を洗いにくいかもしれません。

日中は気温が上がって、
暑いくらいの所もあるでしょう。
日焼けの気になる方は、
紫外線対策もしっかりと
なさってください。


あさっては、雲が多くなってきます。

湿った空気も予想されているため
弱い雨がパラつき始める所もあるでしょう。

4日は、低気圧の進路次第ですが、
本格的に雨が降りそうです。
進路によっては強まるタイミングも
あるかもしれません。

5日に
いったん回復の所もあるかもですが、
スッキリ回復でもなくて、
6日には、7日にかけての
下り坂に向かっていくでしょう。

5日は、前半を中心に
4日からの雨の影響が残る可能性があり、
6日は、早ければ
7日の前に降り出す可能性もあると、
解釈するくもりマークです。

8日は良く晴れてきて、
9日も晴れそうですが、
10日は怪しい雰囲気も見えます。

9~10は、今年も楽しみな
招待高校野球です。
今年のドラフトの目玉投手も来ますし
生で観るのを
今年も楽しみにしています♪


一方、えびの高原(硫黄山周辺)の
火口周辺警報が解除
され、
噴火予報(平常)とされました。

4月の火山性地震が
少なくなってきたことと、
1月以降、GPSのデータ解析による
地盤の伸びの傾向も停滞しているとして、
「硫黄山から1kmの範囲に
影響を及ぼす噴火の兆候は
認められなくなりました。」
と判断されたようです。

ただ、発表文の最後に、
防災事項として、
「活火山であることから、
規模の小さな噴出現象が
突発的に発生する可能性がありますので、
留意してください。」

と付け加えられています。

登山に入るときなどには、
臨時での火山情報が出ていないかなど、
事前に
情報を確認するように
心がけましょう。

気象庁のHPトップに
火山登山者向けの情報提供ページとして、
気象庁の発表情報や
ハザードマップなどがまとめて
見られるようなページも出来ています。

一方、桜島は、
今年に入ってからの
山体の膨張を示すとみられる
データの変化が続いているということです。
また、国土地理院のHPで
GPSのデータを見ても、
今年に入ってから
桜島島内でのデータの一部に
明らかに伸びてきているものがあります。
明瞭な火映も観測されていて、
熱いものが火口付近にもありそうです。

また、阿蘇山も、
噴火活動が続いています。
27日の気象台の調査では
高千穂町内でも
降灰が確認されたということです。

阿蘇も桜島も、
あすまで県内が風下になりにくいものの、
日曜日は、南部山沿いが
風下になってくる可能性もあります。







150501_1
昼前の
MRTから西の空

青空とモクモクの雲。
ちょっと不安定感が
残った空でした。







150501_2
きょうの
えびの高原
(気象庁HPより)

投稿月