温低化しながら通過の見込み

ノダっち

14年9月23日(火) 17:08


午前9時の中心気圧は
998hPaまで上がってきました。
やはり、大陸の影響を受けて
衰弱が進んでいます。

衛星画像でも、
台風中心付近の雲は
弱まってきました。

また、台風の東には
秋雨前線があって、
この前線の南側で
台風に伴って北上してきた南風と
高気圧の縁を吹く
南東風がぶつかって
上昇気流が出来ているようで、
東シナ海に発達した雨雲が
たくさん
出来ています。

今後、台風が東進すると
この前線と一体化してきますので、
温低化も進んでくるでしょう。

午後3時の気象庁予報では、
黄海まで台風の予想ですが、
その後、温低化となっています。
朝鮮半島付近で温低化してくる予想です。

しかし、台風でなくなると
急激に注目度が下がる恐れがあることも
心配されます。

実際に、温帯低気圧になった方が
勢力としては弱まらず、
しかも、広範囲に風や雨をもたらし
厄介になると予想します。
台風というよりは、
梅雨末期の大雨のパターンに似ている
思った方が良いでしょう。

あすの県内も、
雨の降り方には要注意
です。
油断しないようにしましょう。

きょうも上に書いた東シナ海のほかに、
屋久島にも南風がぶつかって
山で発生した雨雲が
風下の島の北側に
猛烈な雨を降らせました。

同様の現象が
県内の霧島や
鰐塚山、尾鈴山地などで
発生しないかというのも
心配しています。


きょうの県内は、
やはり前線の影響で雲が多く
朝は日南付近に
弱い雨雲がかかりました。

日中は、いったん雨雲が
レーダーから消えています。

ただ、東シナ海で出来た雲が
ゆっくりと近づいていて、
今夜以降、
弱まりながらかかってきそうです。
局地的に雨雲が
強まる可能性
もあります。

日中まで、前線が
昨日予想していたよりも南で、
九州南部にかかっていなかったようです。
おかげで強い雨にならずにすみました。

今夜から前線が
九州を北上して行きます。

あすは、前線の南側で
南から流れ込む湿った空気で
雨雲がかかりやすくなり、
台風(or熱低or温低)が
九州の北に進んでくる午後を中心に
雨が強まりやすくなりそうです。

雨雲の発生具合によっては
局地的に
前が見えにくいような降り方をしたり、
道路の冠水等が
発生するかもしれません。

活発な雨雲の下では、
竜巻などの激しい突風の発生にも
ご注意下さい。


雨量によっては
土砂災害の発生なども
気を付けたいところです。

最新の注意報・警報の発表状況にも
注意していきましょう。
あすも朝のラジオから
最新情報をお伝えしていきます。

ただ、偏西風に乗って
北を通過するタイミングが
早まる予想になったため、
あさってには平野部を中心に
天気が回復に向かいそうです。

金曜日にかけては良く晴れるでしょう。


土曜日には、
再び東から湿った空気が
流れ込む予想が出てきていて、
晴れても
不安定になってくるかもしれません。

一方、昨日もお伝えした
グアム付近の雲は熱低になり、
あす朝までに台風に発達する予想
です。

コチラの予想は、
日本の南から
九州の南を西進する予想と、
日本の東海上に北上する予想で、
資料の見解が割れています。

太平洋高気圧の強さに関する
予想の差になっているのでしょう。

16号の結果などから考えると、
日本の南での
太平洋高気圧を強く見積もっている
西進派に分があるように思えます。
(午後の資料で、東進派も
西進派に寄ってきました。)

こちらは、陸地の影響を受けにくい
暖かい海上を進むため、
しっかりと発達してきそうですので、
西進になるとかなり心配です。

その場合は、湿った空気の影響が
早めに出てくる可能性があるため
16号の後にはすぐに
新しい台風への注目に
移ってくるでしょう。

週末にも、周辺部の湿った空気の
影響を受けてくる可能性もあり、
現在の晴れマークもどうなの?
という可能性が出てきます。

にわか雨が起きやすい可能性もあり、
と週末の晴れマークは
理解しておきましょう。

今後も
新しい情報を随時ご確認ください。








140923_1

正午の衛星画像
(気象庁HPより)

雲の並びから
風のぶつかりが
分かる画像です。










140923_2

午後3時の
衛星画像
(気象庁HPより)

画像右下の
雲の塊は
あす朝までに
新たな台風に
なる予想です。


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