すじ状の雲の見方

ノダっち

15年1月14日(水) 17:34


クイズを楽しんでくださった方、
ありがとうございました!

今回も、
問題から一つピックアップします。

こちらでは、何度か解説したので
覚えていらっしゃればわかるでしょう。

寒い日が多いですが、
衛星画像を見ると
寒気の強さが分かります。
さて、画像欄に載せた
3つの衛星画像のうち、
もっとも寒気が強いのは
どれでしょう?
という問題です。

まずは、画像欄をご確認のうえ、
シンキングタ~イムに
入ってください^o^

ポイントは
すじ状の雲の存在ですね。

2は、東シナ海に雲が無く、
まず対象から外れます。

寒気が強い時には
太平洋にもすじ状の雲が現れるのですが、
1と3では、
どちらが寒気が強いでしょうか?

見極めは、
大陸から雲までの距離
です。
専門的には
離岸距離という言葉も使います。

寒気が強い時ほど
大陸のすぐ近くから
すじ状の雲が発生していて、
寒気が弱まってくると
すじ状の雲は大陸から離れます。


ということで、
正解は1番です。

ちなみに、
全て今年のもので
1番が1月1日
2番が1月4日
3番が1月8日のものになります。

1月1日の雲は、
今期で
ココまでで最強の寒気だった
時の雲の様子ですね。

すじ状の雲は、
大陸から吹き出してくる
乾いて冷たい空気が
海を渡ってくる時に、
相対的に暖かい海面から
蒸発した水蒸気が冷たい空気の中で
再び露点温度に達して
凝結して現れるものですので、
寒気が強い時ほど
海面との温度差が大きくなり、
大陸から出てきてすぐに
雲を発生させやすくなります。
(気温が低ほど
飽和水蒸気量が小さくなるグラフを
小中学校などで
習ったかもしれませんが、
あれを思い出してもらえると
気温が低いほど
少ない水蒸気の量でも
飽和して水滴に変わりやすくなるという
理屈です^o^;)

この他、去年の地球の平均気温が
統計史上で
過去最高になった
という話題も
お伝えしました。

この冬はココまで寒いのですが、
地球の温暖化は
100年くらいの単位で見ると
確実に進行しています。


さて、きょうは
朝の冷え込みが弱まったものの、
昼間は雲が多くて
やはり空気が冷たいです。

低気圧や前線が
今夜遅くからあす明け方くらいに
九州南部付近を通過し
南から
低気圧に暖かく湿った空気が流れ込み
雨雲が発達しやすくなります。

あす未明にかけては、
激しい雨になる所があったり、
雷や突風にも注意
という
情報が出されています。

とくに、低気圧の前面で
雨雲が発達しやすくなりそうです。

あすの朝には
低気圧が東に抜けて
天気は回復に向かい
ます。

雨上がりとともに
晴れてくる所もあるでしょう。

午後にも山沿いを中心に
雲がかかる所もありそうですが、
きょうよりは日差しが多く
洗濯物も乾きやすいのではないかな
と思います。

朝にかけては
暖かい空気も流れ込んで
4月前半並の気温で予想されていて、
日差しが出てくると
はじめは暖かさがありそうです。

ただ、次第に冬型になり
北よりの風になってきますので、
午後は風が冷たいでしょう。

あさってから週末まで
弱い冬型で晴れそうです。

なお、関東の雪についてですが、
きょうの資料でも
低気圧は沿岸付近を通過しますので
東京都心など関東南部では
雨の可能性が高くなっています。


来週も寒気が弱いものの、
後半に
寒気が一時的に南下しそうです。
ただ、南への寒気の南下は
あまり強く予想していないものもあり、
今後の資料で見ていきます。

さて、この先、
2月にかけて暖冬傾向になって行くのか、
あすの一ヶ月予報も注目です。

きょうのモーニングてらすでも
お伝えしたのですが、
キャンプシーズンの2月に
暖冬傾向は、
暖かいという反面、
雨が増える可能性があるため
心配ではあります。


なお、台風1号が発生しました。

1月の1号発生は3年連続です。
1月に発生すること自体が
珍しいことではありませんが、
1月に1号が3年連続で発生したのは
1951年以降の統計では
3季しかありませんでした。

ちなみに、この1号の
日本への影響はありません。








150114

寒気が一番強いのは
どれでしょう?



投稿月