そろそろスッキリ青空を見たい!!

ノダっち

14年9月4日(木) 19:05


気象庁で、きのう
異常気象分析検討会というものがあり、
この夏の大雨や小雨の要因について
発表がありました。

簡単に書くと、
7月末から8月上旬は、
台風が北上しやすい状況だったこと、
そして、8月中旬以降は
フィリピン付近で雲が出来にくく
まとまりにくい状況になって
太平洋高気圧が西に強まらず、
上空偏西風が大きく南に蛇行して
南からの湿った空気が
西日本に
流れ込みやすい状況になったこととと
なっています。

フィリピン付近での
雲が出来にくくなったのは、
熱帯地域での季節変動や
インド洋東部と太平洋東部での
海面水温が高くなったことで
これらのエリアで雲が出来やすくなり
太平洋西部で下降気流が出来たこと
などが考えられるようです。

この下降流は
上昇流の発生域が遠くて、
西日本付近で
太平洋高気圧が強まることには
寄与しなかったのでしょう。

当初、長期予報では
フィリピン付近での対流活発が
予想されて、
それによって太平洋高気圧が
強まる予想
があったのですが、
ココがまんまと
裏切られた感じになってしまいました。

また、チベット高気圧が
張り出してこなかったことも
昨年の夏とは大きな違いでもあります。


今月に入っても
相変わらずスッキリしません。

きょうはまた前線が南下してきていて、
雨が降りました。

やはり平野部は
朝から晴れ間があったものの、
昨日の予想よりも
早く雨雲のピークが来て
昼前後に
ザッと降った所が多くなっています。

その後は、再び
晴れ間が出てきました。
蒸し暑さも強まりまっています。

あすも前線は
九州南部付近に予想されるため
不安定です。

ただ、上層の太平洋高気圧が
弱いながらも九州南部付近に
張り出してきているため、
前線が不活発で
晴れ間はあるでしょう。

きょうと同じで
晴れても油断できない空となります。
午後を中心に
急な強い雨や落雷に注意しておきましょう。
蒸し暑さも続きそうです。

この状況は土曜日も同じと思われます。

一方、フィリピンの東で
いよいよ熱低が出来て北上してきて、
日曜日は日本の南に進みそうです。
きのうもお伝えしたように
九州に近づきにくい気圧配置ではあり、
東海上に進むことで
日曜日は晴れやすくなる可能性もあります。
くもりマークで様子見が続いていますが、
このあたりは新しい予報でご確認ください。


この9月の上旬は、
例年でも
秋雨前線の影響を
受けやすい時期です。

ですから、この時期のぐずつきは
それほどおかしなことではないのですが、
そろそろスッキリ晴れた一日と
お伝えしたいものでもあります。


きょう発表された一ヶ月予報では、
また「平年より晴れる日が少ない」
という予報になりました。

フィリピン付近から
南西諸島の南で雲が出来やすい状況を
考慮しての予報となっています。

渦巻きが直撃してきませんように( 人 )

例年、9月中旬には
いったん前線が南に下がって
大陸からの高気圧にしっかりと覆われ
スッキリ晴れる日が出てくるのですが、
さて、来週の晴れマークはどうでしょう。








140904_1
気象庁HP
異常気象分析検討会
資料より

天候不順の要因









140904_2
7月末からの
平年比

(気象庁HP
異常気象分析検討会
資料より)

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