ノダっち

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じわじわ離れつつ

ノダっち

24年8月30日(金) 18:00

天気の話なノダ

台風10号は、
きのうの夕方に
長崎付近で動きが遅くなり、
弱まりながら
そこで向きを東寄りに変えて、
今日の未明には暴風域が消えて
午前は大分付近を進み
豊後水道に出ました。

やはり
九州に近づいた後は、
陸地の影響を受けて
雲が薄くなって
次第に弱まってくれたのは
助かったと思います。

県内は、
水曜日の夜から木曜日の明け方にかけて
竜巻と思われる突風をもたらした
あの帯状の雨雲が急速に
様々に状況を悪化させましたが、
きのう中心が近づいた後は、
台風が弱まってくれたことと
比較的中心付近の雲が
コンパクトであったこと、
暴風域内の雲も弱まってきたこと、
少し早めに動いてくれたことなどが重なって、
きのうの日中以降の雨量が
あまり多くならなかったのは助かりました。

台風がゆっくり進み過ぎたことで、
自分自身で海をかき混ぜて
海面水温を下げたり、
陸地の影響をうきゃ少なって
衰えやすくなったのではないか、
と考えています。

弱まらなかったり、
当初の予想のようにあと5キロ遅かったら
もっと長時間雨が降って
雨量が増えて
雨による災害が多くなる
ギリギリの所だったでしょう。

それにしても、
突風被害はなかなか大規模でした。

2016年の台風13号が
延岡にもたらした竜巻にも
近いくらいの規模を感じます。

けがをされた方や
被害にあわれた方には
お見舞い申し上げます。。。

外に出ている方がいらっしゃらない
時間だったのは、
不幸中の幸いだったかもしれません。


ノダの疲れもなかなか抜けませんが、
台風の強風域もなかなか抜けません。

きょうは、台風の西側の雲が
強風域内の西風に乗って
山沿いを中心に流れ込んでいます。

地面がたっぷり水を吸って
ちょっとのきっかけで
崩れやすくなっていそうということで、
きょうも土砂災害への警戒が続きました。

一方、平野部は晴れ間もあって
蒸し暑さも戻ってきています。


あすは、平野部を中心に広く晴れそうです。

西風によるフェーン現象もあるため
平野部を中心に厳しい暑さになるでしょう。

各地で猛暑日になってきます。

ただ、風が強めにありますし、
西からの風で乾いてきそうです。

洗濯物はよく乾くでしょう。

一方、山沿いは
時おりにわか雨の可能性もあります。

台風の跡片付け、復旧作業の方も
十分に熱中症予防をお気を付けください。


あさって日曜日も広く晴れて
猛暑日になる所もありそうです。

この日曜日には、
台風10号が近畿地方付近で
熱低に弱まりそうな予想で、
強風域をようやく抜けそうな予想です。

ただ、山沿いは、
やはりにわか雨の可能性があります。

心配していた台風10号の
不規則な動きの予想も、
本州付近んで熱低化する予想にもなり、
ループする可能性も低くなりました。

来週は、しばらく
ちょっと穏やかに過ごせそうです。

240830
朝、MRTから南西の空に
少し見えていた青空

やはり危険なヤツでした

ノダっち

24年8月29日(木) 18:00

天気の話なノダ

まだ過ぎ去っていませんが、
すでに各地で竜巻によるとみられる
被害が相次いでしまいました。

台風の暴風域の外側にできた
太い雨雲の帯が県内をゆっくり北上し、
その下で突風が発生したとみています。

暴風域の外側で
このタイプの太い雨雲が出来ることは
よくあることなのですが、
今回は、台風の動きが遅くて、
ゆっくりと北上した影響で、
県北部では線状降水帯
認定が出るまで
大雨を降らせました。

きのうの昼過ぎの推定竜巻発生時から
やはりこの台風は
「ヤバいやつ」だと確信したのですが、
北上する発達した雨雲に備えて
もっと窓から離れて過ごすように
ということを強く言えばよかったと
悔やんでいます。

2005年の台風14号の時も、
このタイプの太い雨雲の下で
徐々に竜巻が発生して
それに伴って
各地で竜巻が発生したのも覚えていて、
そういう意味でも
さらにこの先の被害が心配です。

台風は
鹿児島が近づくにつれて
徐々に目の形を崩していましたが、
それでも、午前3時でも
気象庁は935hPaの解析で
非常に強いまま近づいてきました。

確かに、暴風域に入らなくても
30mを超える最大瞬間風速も観測していて、
さすがの強さです。
(ただしこれは上述の
 発達した雨雲の帯での突風であり
 台風そのものの強い風とは
 また違うのではないかとも思ったりもします)

午前8時には、
鹿児島県の薩摩川内市付近に
955hPaで上陸しました。
 
その後も沿岸付近を
ふらふらと北上していて、
夕方以降は
だんだんと北東に向きを変える予想で、
あす午前には大分県付近に進みそうで、
県内の北部は、
あす午前にかけても台風に近い状況が
続きます。
 

今日の昼頃からは
県内の雨雲がいったん弱まったものの、
今夜以降も
台風本体の雨雲が
特に山沿いを中心にかかりやすくて
雨の量も多くなりそうですので、
さらに危険度が上がる恐れがあります。

崖の近くからはなるべく離れて
安全を確保してください。


西風の影響で
再び線状降水帯のような
雨雲の予想もありますので、
あす朝にかけても
雨の降り方に警戒して
安全を確保したまま
最新情報を確認しましょう。

かなりの雨量で本線が増水してしまった場合、
その状況下で
あす、九州を横断するように台風が動き、
発達した雨雲が平野部にも入ると
内水氾濫が起きやすくなる事態を
心配しています。

どうか、安全なところで
お過ごしいただければと思います。



今のところ、台風は
明後日には四国付近に進む見込みで、
県内は台風一過で晴れて
台風が持ってきた熱帯の空気により
猛暑になる予想です。

台風の後片付け、復旧作業の際も
十分に熱中症予防を
心掛ける必要もあります。

ただし、、、
九州を抜けた後の動きについては
まだ不確定要素も大きく、
偏西風に乗れなかった場合は
困った動きを予想する資料もあるため
念のため、最新の予想もご確認ください。
240829_1
各地に
竜巻とみられる
突風被害をもたらしながら
北上して、
県北部に線状降水帯も
発生させた
暴風域の外側
(強風域内)に出来た
発達した雨雲の帯の動き
(気象庁HPより)
240829_2
県北部に出来た
線状降水帯と
3時間雨量
(気象庁HPより)
240829_3
突風被害で倒れたとみられる
たちばな橋の北側の道路標識
(0時過ぎに撮影)

山沿い中心にしっかり安全確保を

ノダっち

24年8月28日(水) 18:00

天気の話なノダ

台風10号は、
非常に強い勢力のまま
九州の南をゆっくりと北上しています。
 
太平洋高気圧の縁辺の風が弱くて
ジワジワの北上です。
 
一方、西からも
上空の高気圧が張り出しているので
西の高気圧は南向きの風を
上空で噴かせていますので
余計に動きが遅いのかもしれません。
 
それでも、徐々に北上しているのは
東からの高気圧の縁辺流が
勝っているということでしょう。
 
今後、台風は
早く北上してくれるほど
偏西風に乗りやすくなりますが、
なかなか北上しない場合には
乗り遅れると影響が長引きます。
 
このあたり、
九州付近からの動きは
進路に幅がある予想です。
 
きょう午前までの
気象庁の予報円の中心線は
簡単に偏西風に乗れないコースの
予想になっているように見えて、
県内にとっては
雨量が多くなりやすくて
非常に怖い予想です。
 
土砂災害や河川のはんらんなど
重大な災害の発生に
厳重に警戒してください。
 
山沿いほど危険度が高い雨の予想ですが、
平野部も、台風を取り巻く雲の状況や
進路次第で危険な雨の可能性もあります。
 
今後、
九州付近からの動きがどうなるかで
県内での雨の降り方や
影響時間も変ってきますので、
今後の新しい予報もご確認ください。
 
 
強風域の中の台風の雨雲の腕の一本が
同じ場所にかかりやすい状況になり
昼頃から
宮崎~小林付近にかけて
ほぼ線状降水帯が出来ていました。
(気象庁による、線状降水帯の発表基準には
 条件が揃わなかったようです)
 
ただ、解析雨量で
3時間に160ミリという数字も見えたので
急に道路が冠水しやすかったりした
可能性があります。
 
また、この雨雲によって
突風が吹いたのかもしれないと思われる
被害の情報も入ってきました。
 
常にお伝えしています通り
発達した雨雲の下は
突風を伴うことがありますので、
引き続き、暴風域に入らなくても
雨が激しく降ってきたときには
大雨による災害とともに
突風被害にもご注意下さい。
 
台風の進路や進み具合にもよりますが、
少なくともあすは、山沿いを中心に
暴風域に入る可能性が高い予想です。
 
これまでにも書いてきた通り、
暴風域に入るとさらに状況が
悪化しますので、
厳重に経過してお過ごしください。
 
 
今の予想の中心で進めば
土曜日には天気が回復して
猛暑の予想が続いています。
 
土曜日に青空が見えることを祈って
くれぐれも
安全を確保してお過ごしください。
240828_1
けさ7時ごろの東の空

雨の止み間で
愛犬の散歩に
少し出られました
240828_2
上と同じ時刻の南東の空には
うっすら青空も・・・

土曜日に
また散歩に安全に
出られますように・・・

28日中に安全確保を

ノダっち

24年8月27日(火) 17:09

天気の話なノダ

台風10号は、
予想されていた通りに発達してきました。

寒冷渦の呪縛から解かれたようです。

海面水温が高いことに加えて、
寒冷渦の風の影響が小さくなったことで
発達しやすくなったと思われます。

きょうは、きのうまでなかった目が
衛星画像でハッキリと見えてきました。

一気に発達してきて、
きょうの午前9時で
中心気圧950hPa
最大風速45mの非常に強い勢力になっています。

今後は、東にある太平洋高気圧の
弱い縁辺の風によって
次第に北上する予想です。

今後、どこまで発達するか
注目が必要になりますが、
いずれにしても、
宮崎にとっては
かなり危険な予想が出てきています。

東風が吹き付けますし、
29日午後3時でも
955hPaの強い勢力で
速度が10キロ未満と
ジョギング並になりそうです。

動きが遅いため、
暴風域内の発達した雨雲が
長時間かかりそうですので、
雨量がかなり多くなる恐れがあって、
重大な災害の発生も心配な状況です。

今の所、
あさって29日には、
南部から次第に
危険な暴風域に入ってくると予想されます。
(きょう午後の予想ではあさって午後から)

暴風域は、
昨日も載せたあの発達した積乱雲が
密集しているような場所に相当しますので、
雨の量が一気に増えますし、
突風も伴う風にもなるので、
出歩くのが危険な状況になる場所です。

このため、
暴風域に入る前に、
安全を確保して、
避難する必要のない方は、
29日に出歩かなくて良いような準備を
28日中に整えてください。


時間が無いので簡単ですが、
週末には天気が回復して、
台風が持ち込んだ空気もあって
土曜日は猛暑が予想されます。

後片付けも
熱中症に警戒が必要になりそうです。

また明日以降の予報もご確認ください。

240827
昨日と今日の衛星画像比較
(気象庁HPより編集)

厳重な台風対策を

ノダっち

24年8月26日(月) 18:00

天気の話なノダ

台風10号は、
金曜日にお伝えしていた、
西よりになったら大きな影響のおそれ、
という予想の内でも
さらに西にきました。
 
土曜日の午後の予想から
この傾向が出てきたのですが、
これは、土曜日時点で
上空の高い所にある低気圧(寒冷渦)の
流れに乗ってしまったことで、
お互いに反時計回りに動くようになり、
きょうは、台風の南に
寒冷渦が来ています。
 
この寒冷渦の影響で
金曜日の予想よりも
西寄りの予想に変化しました。
 
金曜日時点では
残念ながら各コンピュータが
この寒冷渦の影響を
予想できていなかったのが
なんとも残念です。
 
いずれにしても、
この寒冷渦の影響で、
南下してくる偏西風にも乗り遅れそうで、
どこにどう動くか、
予想が非常に困難になっています。
 
今の予想も、
まだまだ変化する可能性が十分です。
 
今後の最新の予想をご確認下さい。
 
いずれにしても、
きょうの時点では
県内は、
あさって水曜日から29日(木)にかけて
非常に大きな影響を受ける恐れがあり、
各種の大雨災害の発生に
厳重に警戒したい状況です。
 
地震の影響で
地盤が緩みやすくなっている
可能性もありますので
心配な地域は早目の安全確保を
お願いします。
 
また、停電に備えて
あすの内に、モバイルバッテリーの充電や
冷凍庫で多めに氷を作っておくなどの
念のための準備もしておきましょう。
(我が家は2リットルのペットボトルに
 飲める水を入れて3本凍らせました)
 
マンションでは、29日は
お風呂に水を張ったままにしておいて
トイレの水なども確保しておいてください。
 
河川の情報などにも注意して
いつも冠水などが起きるような場所は
暴風域に入る前の安全確保も
お願いします。
 
影響が長引くと
それだけ被害が増える恐れもあり、
今後の新しい予想の確認もしてください。
 
 
週末の内に
この呼びかけが出来ればよかったですが、
そういう意味でも、
残念でした・・・
 
 
週末は、まだ晴れた所が多くて
暑かったですね。
 
きのうにかけて、
神門で41日目の
県内最多猛暑日を更新したほか、
加久藤も32日目の猛暑日になりました。
 
一方、土曜日は各地で雷雨もあって、
きのうも、一部に雨雲が発達しました。
 
とくに、きのうは
南部の広い範囲から
雄大に生長した
かなとこ雲をご覧になった方も
多かったようです。
 
たくさん質問をいただきましたが、
この状況ですので
オンエアではお答えできませんでしたので
ココでひとまず回答させていただきます。
 
野田が撮影した写真も
画像欄に載せておきますが、
かなとこ雲は、発達しきった積乱雲です。
 
以前も5時台に
解説したこともありましたが、
上昇気流が
対流圏の天井でもある
成層圏との境目に達して、
左右に広がったことで
雲のてっぺんが広がった
キノコのような形になってみえます。
(昔解説した時の画像も載せておきます)
 
きのう県内の南部から見えたものは、
鹿児島県の伊佐市付近に
出来たものをご覧になった方が
多かったと思います。
 
 
台風は、こんな
発達しきった積乱雲が
中心付近に密集したものです。
 
このため、
衛星画像を連続で見ると、
空の高い所の雲が
台風から離れるような動きも見えます
 
この機会に、
そちらも良ければ確認してみてください。
240826_1
きのうの夕方、
宮崎市から西の空に
見えていた積乱雲
240826_2
かなとこ雲の
出来方の説明図

かなとこ(金床)
は熱い鉄など金属を
打つ時の台座です

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