気になる夜空のアイツ

ノダっち

13年11月15日(金) 17:36


やはり晴れた後で
また雲がかかってきていますが、
見えていた雲の帯がかかっただけですので、
今夜には、各地とも
スッキリと晴れてくるでしょう。

気になる空を覗いてみたくなる
夜になりそう
です。


きのう予告した通り、
ノダ自身も
アイソン彗星がかなり気になっています。

残念ながら、現状は
まだ肉眼で見えた報告を
ネット上でも目にしていません。

ただ、一昨日から昨日にかけて
急激に1等級ほど
明るくなった
という報告があったと
国立天文台副台長の渡部さんが
ツイッターでつぶやかれたり、
アストロアーツのHPには
「13日から一晩ごとに
 1等級ずつ急速に明るくなって
 5等級に達した報告があり」
と出ています。

彗星は、こうして
急激に明るくなることはよくあることですが、
アイソン彗星も、
日々の変化から目が離せない
段階に
入ってきています。

5等級台になったとすると、
5センチ程度の双眼鏡や
小型の望遠鏡があれば
しっかり見えるでしょう。
空が十分に暗くて透明度が高ければ、
肉眼でも
見えるくらいになってきています。

ただ、このくらいの明るさだと、
まだ彗星を見慣れていないと
実際に見つけるのは
なかなか難しいことが多い
です。

この週末、アイソン彗星は、
おとめ座の一等星スピカ
目印
になりそうです。
明け方の東の空にあって
スピカの上
にあります。

土曜日の午前5時15分ごろのスピカは
宮崎市の東の空で10度くらいの高さ、
つまり腕を伸ばした時の
水平線からこぶし分くらいの高さにあり、
アイソン彗星は、そのスピカの上で、
腕を伸ばした時の指三本分くらいです。

18日月曜日の明け方には
スピカのすぐ近くにあるため
見つけやすいでしょう。

週末から週明けにかけて
ノダも撮影に挑戦してみて
またご報告することにしましょう。
一応、昼休みに
小さい望遠鏡や
赤道儀の整備をしてきました。
ただ、月が明るくて
夜空が明るくなりそうなので
上手く撮れる自信はありません^o^;

アイソン彗星は、
これから29日にかけて
太陽に近づいていくに従い
さらに明るくなると予想
されます。
ここまで予想よりも暗めで来ているため
今後も
急激な明るさの増加を期待したいところです。

一方で、
今後の明るくなる変化に期待するとともに、
去年書いたように、
太陽に近づきすぎて分裂したり
消えてしまわないかどうかの心配も
同時に付きまとっています。

この太陽の近くにある24日以降、
太陽最接近の29日前後数日は
直接目で彗星の姿を見ることができません。

無事に生き残って
太陽の近くを回って12月に入って
再び姿が観えてくると、
大きな尾が伸びていることも期待できます。

来週にかけては、
明るい月が夜空を照らしますので、
空の暗い所でも
ちょっと条件は良くないです。

来月の上旬は、月明かりの邪魔も小さくなり、
条件が良くなっていきます。
太陽に接近した後の姿にも期待です。
無事に太陽の周りを通過することを
祈りましょう( 人 )


実は、もう一つ明るい彗星が
明け方の東の空の高い所にあります。

ラヴィジョイ彗星という彗星といって、
今年の9月に発見されて
どんどん明るくなってきました。
こちらは空の暗い所に行って、
目が良くて彗星を見慣れている方なら
ギリギリ肉眼で見えるくらいの
明るさになってきています。

ラヴィジョイ彗星の詳しい位置については、
なかなか書いて説明はしづらいので、
アストロアーツのHPなどで
調べてみてくださいm( _ _ )m

アイソン彗星のように
太陽に急激に近づかないため
今後も一気に明るくなることは
期待できませんが、
ぼんやりと見える可能性は十分です。

いずれにせよ、
ヘールボップ彗星や百武彗星のように
長く伸びた尾は
まだ想像してみない方が良いと思います。


また、週末から週明けの夜空で言うと、
日曜日の未明には
毎年のしし座流星群もピークを迎えますが、
こちらは、月が明るすぎるため
期待しすぎない方が良いでしょう。
やはり、空の暗いところで観える
普段の流れ星と
それほど変わらないレベルか
もっと少ないのではと思います。

アイソン彗星を見るついでに
探してみるのもいいかもしれません。


なお、そもそもアイソン彗星って何?
ってかたは、こちら
国立天文台のHP
ご覧になるのが良いでしょう。
私がココで書くよりも
よりよく理解できると思います。

また、撮影方法は、
アイソン彗星撮影講座」で
web検索をしてみてください。
「デジカメ Watch」というサイトで
専門家の方が詳しく書かれていて、
とても参考になります。
星空を写すのは初めてという方は、
こちらの
基礎編から始めてみましょう。

今週末、うまく撮影できれば、
週明けにノダの撮影データは
こちらに掲載しようとも思います。


彗星観測にせよ、
流星観測にせよ、
夜は冷えます。
 
とくに月曜日の明け方は
寒気が流れ込んで
かなり冷えてくるでしょう。

あす朝も、
この時期らしい冷え込みに戻ります。

十分な防寒を準備して
外に出かけましょう。
 

なお、空の状況的には、
日、月ともに
平野部で星が見える可能性は十分ですが、
土曜日の明け方が最良
と思います。

月曜日には満月も迎えるため、
空の暗さを考えても
土曜日の明け方がベスト
です。


あすはスッキリ晴れて、
昼間に薄雲が出るくらいの予報で
洗濯物を干したままのお出かけも出来ますが、
日曜日は、
やはり山沿いを中心に
やや不安定な空になりそうです。

大きな崩れはありませんが、
山沿いを中心に
一部でパラッとにわか雨程度は
あるかもしれません。

平野部は晴れる時間も多いでしょう。

平野部はほとんど必要ないでしょうが、
七五三などでどうしても濡れたくない方は
念のため、雨具を準備しておいても
良いかもしれません。

この気圧の谷が通過した後で
強い寒気が流れ込み、
来週のはじめはやはり寒くなりそうです。
今週と同じくらいかやや強めに予想します。

上空気圧の谷の通過もあるため、
山沿いの一部では
時雨模様になる可能性も
アリ、
高い山の山頂付近にはが降っても
不思議ではない状況になります。

朝の冷え込み自体は、
今週と同じで、
冬型が緩んで放射冷却が効きやすくなる
来週中頃から一段と強まりそうです。

繰り返しですが、
体調を崩さないように気を付けましょう。


県内の紅葉も
だいぶ山から下りてきていますが、
この冷え込みで、
市街の紅葉も進んで来そうです。

野田が通勤で良く通る公園のイチョウも
だんだん色づきつつあります。
ただ、よく見ると
枯れて散っている葉っぱがあったり、
枝についているけど
痛んでいる葉もありました。

もしかして、冷え込みで痛んだのか?
などとちょっと気になって
イチョウと言えば、
宮崎市高岡町の
去川の大イチョウは大丈夫!?
ってことで気になって問い合わせてみると
今日の段階で
もう8分ほど色づいているようです。
きょうから30日まで
ライトアップ
もされるということですので、
この週末もキレイに見られるでしょう。

その他、各地の紅葉情報は
WNI社のこちらなどが
参考になると思います。








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宮崎市街地の
公園にあるイチョウ










131115_2

よく見ると、
葉が痛んでいました


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