特別警報の運用方法の再検討を!

ノダっち

13年10月16日(水) 17:16


大変心配された
東日本への台風26号の影響ですが、
何事もなくという願いもむなしく
甚大な被害をもたらしてしまいました。
   
今回、伊豆大島で豪雨が起きたのは、
もともと北にあった冷たい空気と
台風の東側を熱帯から北上した
暖かく湿った空気がぶつかって
台風の北東側に
前線が出来たためと考えられます。
   
伊豆大島のアメダスの時間雨量は
15日
22時まで28.0ミリ、
23時まで29.0ミリ、
24時までが54.0ミリ、
16日
1時までが69.5ミリ、
2時までが92.0ミリ、
3時までが118.0ミリ、
4時までが118.5ミリ、
5時までが97.5ミリ、
6時までが29.5ミリと、
ただでさえ雨量が多くなっている所に、
4時間連続で
100ミリ前後の雨が続きました。
   
気象庁による
特別警報発表の指標となる
大島町での
50年に一度の降水量の平均値は
3時間降水量が148ミリ、
48時間降水量が419ミリです。
   
時間雨量が100ミリを超える
雨のピークに達する前の、
午前1時までの3時間で
この数値を超えていました。
その後は、指標の2倍の雨になって、
48時間降水量の指標も
24時間で2倍くらいにのぼっています。
   
しかし、今回、
特別警報は発表されませんでした。

もう一つの指標である
「府県程度の広がり」が無かったためです。
3時間降水量に関しては、
5キロ×5キロの格子ごとの値が
10格子ほど基準を超えれば
発表となっていますが、
それも超えなかったのでしょう。
   
ココで不安になるのは、
離島では
その広がりが観測されにくいのでは
ないだろうかということです。
こういった島嶼部に対しても
本土と同じような運用だったのは
残念に思います。
   
せっかく始まった
命を守るための特別警報です。
ぜひとも、たくさんの命が守れるように
気象庁には、運用方法について
再検討していただきたいと思います。
   
そして、われわれ自身も、
特別警報は出ないことがあることを認識し、
今一度、特別警報が出なくても、
警報だけでも十分に危険な事態
であり、
警戒するころが必要なんだと
確認しておきましょう。
   
その情報を
上手くお伝えできるように
頑張りたいと思います。
   
   
さて、一方の県内は、
朝から晴れた所が多くなりました。
北部山沿いには、北西風の
寒気による雲がかかりましたが、
昼頃から晴れてきているようです。
   
日差しは暑いですが、
風は冷たさがあります。
   
今夜からあす朝にかけては
放射冷却も手伝って
内陸を中心に気温が下がりそうです。
   
北部山沿いには、
この秋初めて霜注意報が出ています。
去年(10/19)より少し早い発表です。
   
体調や農作物の管理にお気を付けください。
   
冷え込みが強かった13日(日)と同じくらいの
冷え込みの予想ですが、
風が弱まればそれよりも
下がる所もあるかもしれません。
   
ただ、逆に、風が弱まらなければ
予想ほど冷えない所もあるでしょう。
   
あすの昼間も、
引き続き日差しが多くて
過ごしやすい陽気になりそうです。
風も徐々に収まると思います。
   
   
一方、金曜日以降は
雲が広がりやすくなってきそうです。
土日には、
不安定とお伝えしていた通りで
雨マークがつきました。
   
各種イベントもあって心配な予報です。
   
早ければ、金曜日の夜から
雨が降り出すかもしれませんので
あす以降の予報でご確認ください。
   
   
台風26号は、
強い勢力のまま
寒気とのぶつかり合いで
温帯低気圧に変わりました。
   
ただ、南海上では、
また新たな台風が出来てきそう
です。
台風26号が発生したのと
同じような場所で雲がまとまってきていて、
今後の動きが気になります。
すでに熱低と解析されていて、
あす朝の予想天気図上では
台風としての表示です。
   
台風として発表され次第、
あす以降にまたOAなどでお伝えしますので、
こちらの動きもぜひご確認ください。
   
   
   








131016_1

昼前の
MRTから西の空

秋というよりも
冬の時雨時期を思わせる
雲の様子でした。










131016_2

午前9時の
衛星可視画像
(気象庁HPより)

東シナ海には
昨日よりもはっきりと
筋状の雲が見えて、
寒気があることを
示していました。

一方、日本の南海上で
雲がまとまってきています。










131016_3

伊豆大島付近に
雨を降らせた雨雲
(気象庁HPより)

前線による活発な雲が
かかり続けました。










131016_4

昨夕、ここに
黄金の夕焼けを
載せた後、
さらに色が変わって
いつもの
独特の色も魅せました。

ただ、今回は
低い雲が少なめで
早めに
雲に切れ目も出来たので
若干
控えめだったと思います。


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