南岸低気圧の氷雨

ノダっち

13年12月17日(火) 17:23


冷たい雨です。

昼間の気温が上がっていません。


この時期、
こういう冷たい雨を「氷雨(ひさめ)」って
言ったりすることありますでしょうか。

氷の雨ですから、
氷雨の本来の意味は
アラレやヒョウ
を差していました。
アラレとヒョウの気象的な定義の違いは
氷の粒の大きさです。

直径5ミリ未満ならアラレ(霰)
直径5ミリ以上ならヒョウ(雹)となります。

そして、本来、
この氷雨は夏の季語だったのです。
昔から5月など初夏の積乱雲によって
雹が降ることも多かっためでしょう。

ところが、
「そとはふ~ゆの~あめ~、
まだや~まぬ~」と
氷雨という歌謡曲がヒットしてから、
冬に降る冷たい雨として
定着
するようになり、
現在は
冬の季語としても認められ
ています。

五月晴れなど、
だんだんと言葉は移ろっていくものですが、
本来の意味を知っておくと
その言葉を使う時の趣が違ってくるでしょう。


この南岸低気圧タイプの
冬の氷雨は、
気温が1度未満の所で
雪に変わっている所もあります。

朝から、高千穂町のライブカメラを
観えていましたが、
一部は雪でした。

五ヶ瀬町観光協会に電話で伺ったところ、
五ヶ瀬町内は朝から雪だったようです。
また、
五ヶ瀬町立鞍岡中学校によりますと、
朝は雪で屋根の上など白かったけど、
いったん雨に変わって溶けて、
午後3時過ぎから
また大粒の雪に変わってきた
とのことでした。

鞍岡の気温と照合すると、
やはり午後3時で
また気温が下がり始めたので、
寒気が入ってきて雪に変わったと思われます。

また、椎葉村観光協会によりますと
上椎葉では午前中は雨で、
昼頃から雪に変わってきて
「けっこう降っている状況」で
午後4時前には
道路も白くなり始めた
とのことでした。

一方、平野部でも
昼間の気温が横ばいです。
やはり予想通り上がっていません。
6~7度前後で
経過している所が多く
なっています。
ライブカメラを見る限り、
えびの高原は白くなってきていません。
こちらは、低気圧に近い分、
上空も寒気が弱いと思われます。
(低気圧は北から寒気を引き込んでいますが、
南からは暖気を連れてきているため
低気圧が近づくと暖気が入ってくるのです。)


この雨や雪は、
あすの午前にかけても続きそうです。

この状況の中、
北部山沿いには午後4時前に
大雪注意報が発表されました。
県内での大雪注意報の発表は
昨シーズンになかったため
2シーズンぶりになります。

雪の降る量は
北部の多い所で10センチ、
南部の標高の高い所が
最大5センチの予想です。

きのうもお伝えしましたように
今夜からあすにかけて
山間部の道路を通行予定の方は、
チェーンなどの
滑り止めを準備してお出かけください。

スリップに気を付けて
慎重な運転を心がけましょう。
とくにあす朝まで要注意です。

あすの午後以降、
低気圧が東へ離れると
次第に雨や雪は止んできそうです。

ただ、山間部の雪は、
西風に変わった後、
寒気の影響に切り替わるかもしれません。

あすの日中、
雨が止んでくるときょうよりも
気温が上がる可能性があるものの、
やはり寒いと思います。

引き続き、暖かくしてお過ごしください。


低気圧が東へ離れるとともに、
あさっては冬型の気圧配置が強まります。

上空には強い寒気が南下してきそうです。
寒気の予想が一段階強まってきました。
あすの資料でまた検討しますが、
今シーズン一番の
強さになる可能性もあります。

あさってから土曜日にかけて
朝晩を中心に
寒さが強まるでしょう。


一方、関東の南に進む低気圧で
あすの午後からあさってにかけて
関東地方は内陸を中心に
雪となる
可能性があります。
都心でもあすの降り出しが
雪になってもおかしくない資料です。
気象庁も、きょう夕方に、
あす午後以降、関東の平野でも
積雪の恐れの情報を発表しました。

交通機関などに混乱が出るかもしれません。
お出かけ予定の方は、念のため、
時間に余裕をもった
計画を立てておくのをおススメします。









131217_1

きょうの気温変化

ほぼ横ばいです。

延岡で朝に
少し気温が上がったのは、
一時的に南風が
吹いたためと思われます。










131217_2

午後3時までの
最高気温
(気象庁HPより)

未明に
最高気温が出た所も多く、
そもそも、
最低と最高の差も
ホトンドありませんでした。


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