6年ぶりの上陸か

ノダっち

13年6月20日(木) 17:03


宮崎市内は、
朝から時おり晴れ間が見えていて、
きょうも蒸し暑くなっています。
 
午前中にやや南下した梅雨前線が
また少し北上しているようで、
活発な雨雲は九州北部にかかっていて、
西風で九州山地で発生している雨雲
昨日並みに散発です。
 
この散発に留まってくれている
雨雲の理由を考えてみると、
台風の東側を
北上してくると予想していた湿った空気が
あまりパワーを持っていないのではないかと、
考えられます。
 
衛星画像を見ると、
可視画像では中心付近に雲があるものの、
赤外画像では、
中心付近に雲が見えにくく

中心の南東側に発達した雲がある
不均等な形です。
 
赤外画像では、
空の高い所にある雲ほど
ハッキリと映るため、
台風の北側には背の高い雲がない
ということがわかります。
また、可視画像でも
周辺付近の雲がスカスカなため、
だいぶ台風としては弱まっているようです。
 
さらに北東側の強風域内にも
可視画像に映る雲が少ないことからも
台風の北東側を北上している
湿った空気が弱いことがうかがえます。
 
また、
こうして東側に雲が少ないということは、
太平洋高気圧も強いようです。
このため、台風が東寄りを進まずに
東シナ海の
真ん中北上コースになりました。
(火曜日の日記で想定したものも
 ご参照ください。)
 
太平洋高気圧が強まっている分、
梅雨前線も予想ほどあまり南下してこず

きょうの雨雲の発生も
昨日レベルになっているのでしょう。
 
今後は、台風周辺の
より強い雨雲の素が流れ込んで、
雨雲が発生しやすくなる可能性もありますが、
衛星画像から見ると、
台風の影響による雨は
中心が近づく前には
強まりにくいかもしれません。
 
梅雨前線も台風より北に延びるため、
台風が予想される進路を進み、
九州付近まで北上するのであれば、
台風接近前に梅雨前線が
県内にまでは
南下してくる可能性は低いでしょう。
 
それでも、
気まぐれな梅雨前線の動きですので、
南下してきた場合は雨が強まります。
気が抜けません。
 
一方、気になるのは
台風の南側の雲です。
 
台風の中心よりも、
南側に入った場合には
この雲がかかる可能性があります。
 
 
台風4号は、あすの午前中、
九州の南西部に
上陸する可能性が高く
なってきました。
 
上陸時には
梅雨前線と一体化する過程に入り、
台風の中心は特定しにくい
状況になっている可能性があるものの、
中心が推定されて、上陸とされれば、
九州に上陸するのは6年ぶりになります。
 
勢力が強くないとはいえ
中心付近ではやはり風が強まって
波も高くなる
でしょう。
今夜からあすにかけては、不用意に
波打ち際に近づかないようにしてください。
 
気象台発表情報によりますと、
最大風速は、陸上で15m、
最大瞬間風速は25mが予想されています。
 
また、波の高さは、
ピーク時に5mの予想です。
 
そして、何より
台風中心の南側にある
発達した雲がかかる地域を中心に
台風の中心が近づくと
急激に雨が強まるかも
しれません。
 
台風が県内に最も近づきそうな
あす朝から昼過ぎごろにかけては、
急な激しい雨によって、
一気に河川が増水したり、
道路が冠水するなどの恐れ
があります。
 
雲の分布から想像すると
中心の南側と北側では、
だいぶ雨量が変わってくるかもしれません。
 
油断せずに十分にご注意ください。
 
 
なお、台風の上陸とは、
台風の中心が
海岸線から陸上に入ることを言います。
このため、今回は、
台風の中心が県内を通過しても、
「県内に台風が上陸」するということは
無い
でしょう。
 
台風は、
午後になると次第に東海上に抜けていき、
さらに温帯低気圧化が進みます。
 
台風が東海上に抜けた後も、
前線のしっぽが残って、
雨が残る所もありそうですが、
夜にかけて、北部山沿いから
回復に向かうでしょう。
 
 
週末も前線がキレイには離れず、
雲が多めになりますが、
晴れ間もありそうです。
 
大きな崩れにはならないでしょう。
 








130620_1

昼前のMRTから
南西の空

晴れ間がありました。

きのう
晴れ間があっても・・・・
とお伝えしましたが、
雨は平野部で
ほとんど降っていません。。。










130620_2

正午の衛星赤外画像
(気象庁HPより)










130620_3

正午の衛星可視画像
(気象庁HPより)


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