背の低い高気圧

ノダっち

13年5月21日(火) 17:38


アメリカの竜巻被害は凄まじく、
自然の驚異を感じさせられます。
     
直径3キロの竜巻・・・
宮崎市役所から
文化公園がすっぽり入るくらいです。
     
県内での
大きな竜巻被害は
2006年の台風13号で発生した
延岡市でのものが
記憶に新しいところでしょう。
この時は、被害の幅が
最大250mでしたので、
直径もそのくらいか
それ以下だったと思われます。
     
アメリカほどの規模のものは
なかなか発生しないまでも、
それでも発生して
直撃した場合には、局地的に
大きな被害が出る
のが竜巻です。
     
これから秋にかけては
雨雲が発達しやすくなってくるため
発生の危険性も
冬から春先よりも高まります。
     
竜巻注意情報の確度は低く、
また県内全域に出される
アバウトなものですが、
それでも、
この情報が出た時には、
通常時よりは
格段に危険度が上がった状態です。
     
オオカミ少年的な情報だと
油断することもなく、
逆にやみくもに恐れることもなく、
竜巻ナウキャスト
赤色のエリアを中心に注意する
など、
頻繁な情報収集や
空の様子をいつもよりも気に
して
正しく恐れて
身を守るように

していただければと思います。
     
事前にその危険性が高まることが
予想される場合には、
OA等でも注意を促しますので、
参考にしてください。
     
     
一方、今の県内は、
発達した雨雲がかかりにくく、
すでに何度もお伝えしていますように、
少雨傾向が続いています。
     
アッパレ!miyazakiにも
「期待していること」というテーマに
農家の方から
雨を期待しているという
メッセージもいただきました。
     
小丸川でも、ダムの水が減り、
渇水対策が話し合われています。
     
ただ、どうやら
今週末までは、
もし降っても局地的な小雨で、
まとまった雨はなさそうです。
     
もう少し我慢が必要になります。
     
逆に今週末が運動会で
晴れを期待している
というメッセージもあり、
なんとか
こちらの願いはかないそうな
雰囲気になっています。
     
     
きょうの県内は
北部や山沿いを中心に
日差しも出ていますが、
やはり予想通りに
薄い雲がかかりやすくなりました。
     
きのうのOAで解説したように、
いま、九州を覆っている
高気圧の背が低いため、
高気圧の上を
上層の雲が通過
していっています。
     
地上付近は
高気圧に覆われているため、
地上付近には雲がありません。
高いところの雲だけです。
     
低すぎる高気圧の時には
高気圧があっても
雨が降ることもあります。
     
逆に背が高い高気圧の代表は、
夏の太平洋高気圧
です。
     
太平洋高気圧は、
上空1万m付近でも
その勢力があります。
ですから、
太平洋高気圧の強い時には
上空まで雲がありません。
梅雨も後半になって
太平洋高気圧に覆われてくると
空の色が一気に変わって
夏らしい
青が濃い空になってくるのです。
     
夏好きのノダとしては
この空が待ち遠しく・・・
話と頭の中が
夏への妄想しました^o^;
     
さて、話を戻しましょう。
     
上空の雲自体は、沖縄の南にある
梅雨前線の北に広がったものですので、
南ほど
薄い雲がかかりやすくなっています。
     
日差しが多かった山沿いは
きょうも気温が上がって、
高千穂や加久藤も
今年初めて真夏日
になりました。
     
一方、
黄砂は観測されていないものの、
霞はかかっています。
延岡や都城は
水平の見通しが5キロを切っていて、
PM2.5やオキシダントの濃度も
やや高めになりました。
     
みなさま、
影響はなかったでしょうか。
     
     
あすも薄い雲が広がりやすいものの、
午前中は日差しが出るくらいの
薄雲になるでしょう。
     
午後は、上層の雲が
太陽の位置がわかる程度の
のっぺり雲に少し分厚くなって
日差しが減ってきそうです。
     
山沿いのごく一部で
局地的に雨雲が出来る可能性も
わずかにありますが、
広い範囲での
大きな崩れにはなりません。
     
引き続き、
山沿いを中心に暑くなります。
     
     
日曜日までは
晴れたり曇ったり
です。
     
金曜日頃も不安定ですが、
大きな崩れはないでしょう。
     
今週末の運動会は
大丈夫そうです。
(でも、毎年この時期の運動会は
綱渡りになります。
できれば、運動会は
秋の後半にしましょう・・・)
     
     
月曜日の雨で梅雨入りが
発表されるかどうかは、
気象台の
さじ加減次第となりそうです。
     
来週後半で
いったん回復する可能性もありますが、
そこをどう判断するかでしょう。
     
ノダ的には、
もう来週の初めで梅雨の雰囲気が
濃くなると思っています。
     
長期予報によると、
梅雨の期間は
平年並みの降水量が見込まれていて、
雨不足も、
梅雨に入れば解消してくる
でしょう。
     
逆に、大雨災害への注意が
必要になってきます。
     
きのうも言いましたが、
身の回りの雨対策を
徐々に始めましょうね。
     








130521_1

正午の天気図
(気象庁HPより)

梅雨前線本体は
沖縄の南まで南下して
活動が弱まっています。

東シナ海には
高気圧が移動して
来ていました。
ただ、これが
背の低い高気圧です。










130521_2

正午の衛星画像
(気象庁HPより)

高気圧の上の辺りにも
雲がかかっています。
低い高気圧の上を
雲が通過しているのです。

この雲は、
梅雨前線の北にある
薄い雲です。










130521_3

午後4時までの
最高気温
(気象庁HPより)


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