10月上旬の0ミリ記録

ノダっち

12年10月9日(火) 17:23


昼前の西の空に、
半分の月が浮かんでいたのには
気づかれましたか?
     
先日も
青空の中に浮かぶ月を載せましたし、
半分前後の月は
昼間に見えることはよくありますので、
青空でも月が見えることがあるのは
大して珍しいことではありません。
    
ただ、正午頃まで見えているのは
なかなかないでしょう。
    
昼によく晴れていても、
空が白っぽくなってしまっては
月が見つけられなくなります。
    
昼の太陽高度が下がってきて、
空の明るさが落ちてきたことと、
空気が綺麗で
チリやホコリが少なくて澄んでいること、
またきょうは
この秋初めての乾燥注意報も出ていて
空気中の水蒸気が少なかったことも
空が白くならなかった要因でしょう。
    
昼頃まで残っている月は、
月の白い方、
つまり月の明るい方が
太陽の方向を向いているのを
確認する良い機会
です。
    
月が太陽の光を反射して
光っているのですから、
それが分かっている大人からすると
そんなの当たり前!
ってことなのですが、
コレを子供に理解させるのは
なかなか大変だったりします。
    
でも、実際に空で確かめると
よく分かるでしょう。
    
    
きょうの午前中は
こんな感じで
各地ともよく晴れていました。
    
ただ、昼を過ぎて
少し雲が増えてきています。
南部の日南海岸沿岸部には
海上に雨雲も見えていて、
この後、南部を中心とした沿岸部には
今夜にかけては
海上にある雨雲の一部が
陸上にも流れ込むかもしれません。
    
一方、あすは
高気圧と高気圧に挟まれた
気圧の谷に入って、
あすの夜には
弱い前線が通過しそうです。
    
やはり、この前の土曜日と同じで
予想天気図には書かれない程度の
弱い前線(いわゆる気圧の谷)になりますが、
先日もそれで雨がパラパラしましたし、
今回も資料には雨の予想も見えます。
    
前線は弱いため晴れ間があるものの、
北部山沿いを中心に、
午後は所々で雲が厚みを増して、
弱い雨が降る可能性が十分
です。
平野部ほど降りにくいですし、
今回も傘が無くても大丈夫な所が
ほとんどでしょう。
つまり雨量としては
1ミリに満たない所が多いと思います。
    
降水確率は、
1ミリ以上の雨が降る確率ですので、
パラパラ程度の
1ミリに満たない雨が予想されても、
降水確率の数字は低くなりますので、
その点は、予報を見る時に
気をつけないと行けません。
    
ノダの天気コーナーでは
その点もコメントでフォローしていますので、
しっかりと聞いて下さいね。
    
    
実は、この前の土曜日の雨も
各地とも1ミリに満たない雨で、
先月まで
あれだけ雨が多い多いと言っていたのに、
今月に入ったとたんに
雨がぴったりと止まりました。
今月はきょうまでの9日間で
1ミリ以上の雨を観測した地点は
まだ
です。
    
あすも1ミリに満たない雨なら、
この時期にしてはとても珍しい事で、
宮崎市の場合、10月上旬に
1ミリ以上の雨を観測しないは、
1979年以来33年ぶりになります。
    
なお、1979年も
最後に雨がまとまって降ったのは
9月30日でした。
そして、1979年の10月に
最初に1ミリ以上の雨を観測したのは
10月16日
となっています。
    
今のところ、週間予報では
16日まで雨マークがありません。

    
さて、この記録に並ぶでしょうか?
この記録を超えられるでしょうか?
ちょっと注目してみましょう!
    
気になるのは、
1979年の9月30日に降った雨も
今年と同じ台風(16号)によるもので、
0ミリ雨記録が16日に終わった後、
18日を中心に大雨になっていて、
この大雨の原因も
台風(20号)だったということです。
    
1979年の台風20号は
16日に北緯20度を超えて
18日に沖縄に近づき、
今年の20号のような経路で
19日に紀伊半島に北上しています。
(この20号は、
日本のはるか南海上にある時に
中心気圧が900hPaを切っていて、
かなり強い台風だったようです。)
    
16日の雨も夜に観測されているので
台風の北側の秋雨前線が
北上してきたのでしょう。
    
今も、日本のはるか南には
台風21号がありますね。
1979年と似たような状況というのが
気になって仕方ありません。

    
今年の21号の予想自体は、
今のところ、
きのうの見解とまだ変化ありません。
偏西風が南下しているため、
北上したとしても
九州に近づく前に北東に向きを変える
と思われますので、そうなると
直撃の可能性は低くなってきますが、
九州から四国の南海上を
ある程度北上すると、
台風の北にある
秋雨前線の影響を受ける可能性

出てきます。
    
気象庁の予報の中心は
早めに向きを変えさせていますが、
あすの気圧の谷が通過した後で、
大きく南下する偏西風に
乗れるかどうかがポイント
です。
    
ただ、まだ予報円に幅があり、
向きを変える傾向を
強めに示しただけでしょう。
まだ偏西風に乗らない可能性も十分で
不確定要素が大きい予報
になっていると解釈します。
    
秋雨前線の影響も受けやすくなる
西に大回りしている
海外の資料ものもあるため、
もうしばらく様子を見ましょう。
    
みなさまも、頭の片隅に入れて、
また最新の見解を確認して下さい。
    
    
とりあえず、今日現在の週間予報では、
週末まで台風の影響が考慮されていません。
    








121009_1

正午前、
MRTから西の空。

分かりにくいですが、
半分の月が
小さく写っています。










121009_2

1979年の
台風20号経路
(気象庁HPより)


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