南の渦巻き雲に注意する暦、第二弾

ノダっち

12年9月10日(月) 16:57


関東地方では、この時期になっても、
一ヶ月以上連続で
真夏日になっている所もあります。
また、渇水対策で
日本最大の流域面積を持つとされる
利根川からの取水制限も始まるようです。
この夏の太平洋高気圧が
いかに偏った強さをしていたか

分かる話でしょうか。
 
 
県内も、朝晩の涼しさは
スッカリ夏の終わりを感じさせますが、
昼の暑さはまだまだ夏が残っていて
きょうも各地で30度を超えました。
 
太平洋高気圧の軸が南に下がって
県内を覆っているため、
県内上空の風が
西→東にもなって
東海上から流れ込むスコール性の雨雲も
少なくなっています。
 
週末、とくに土曜日に予想された雨も、
海から流れ込む予想でしたが、
その雨雲は朝までのわずかなもので、
昼間には風が南→北になったため、
金曜日に予想したほど
雨雲は増えませんでした。
 
雨と雨の間に晴れ間もあるかもと
お伝えしていましたが、
予想以上に雨雲が発生しなかったため
各種イベントも盛り上がったことでしょう。
 
きょうは
秋雨前線が引き続き九州の北で、
県内は前線南側の
太平洋高気圧に覆われて晴れています。
 
ただ、前線が
今夜からあすの日中にかけて
九州を通過する見込みで、
県内でも山沿いや北部を中心に
所々で雨が降りそうです。
 
前線が弱まること、
風向きが西→東や
北西→南東向きになるため
あすも日中に晴れる所が多くなりますが、
急な天気の変化にはお気をつけ下さい。
 
前線が通過しても、
一気に秋の空気に入れ替わらずに
あさってまでは、
不安定な夏の空気が残るため
蒸し暑さと午後の一部での
にわか雨の可能性があるでしょう。
 
きょうの資料では、
一時的に木曜日に秋側の空気が流れ込み
比較的安定した晴れ間になりそうです。
 
金曜日以降は、九州の北で
再び秋雨前線の活動が強まってくる予想で、
再び不安定になってくるでしょうが、
やはり太平洋高気圧の軸が南にあるため
平野部では
夏よりもやや安定気味だと思います。
 
先週金曜日のお天気日記では
二つの雲の渦巻きについて書きましたが、
きょう午前9時の時点では
まだいずれも熱帯低気圧として
解析されていません。
 
ただ、予想天気図では
関東の南東海上と
フィリピンの東海上の2ヶ所に
熱帯低気圧が書かれています。
 
関東の南東海上の物は
今のところ雲もコンパクトで
西日本への接近も予想されないため
ひとまず県内で注意する必要はないですが、
関東には災害にならない程度に
恵みの雨をもたらすかどうか
動向に注目です。
 
フィリピンの東にある雲は
大規模でもあるため、
どのタイミングでまとまってくるか
今後の状況に注目しておきたいと思います。
フィリピンの東の物をどう動かすかは
今、九州の南まで張り出してきている
太平洋高気圧の状況次第です。
 
今のように高気圧が強いままなら
西へ進むでしょうが、
弱まると
北上の可能性もある季節になってきます。
 
きょうは二百二十日という暦です。
これは、10日前の二百十日と同じで
立春から220日目にあたり
農事上な重要なシーズンであり
台風などに注意を呼びかける暦になります。
 
南の渦巻きの動向に
しばらく気をつけておきましょう。








120910_1

子供に見せておきたくて
きのう、県立美術館に
東日本大震災の
子供をテーマにした写真展を
観に行ってきました。

解説を読み聞かせながら
言葉に詰まりました。
何かを感じてくれたと思います。

文化公園は、
緑の芝生と
青い空と入道雲の
夏色と対照的に
桜の木が黄葉を
はじめていて、
秋と夏が
入り交じっていました。










120910_2

ここ数日の空も
秋と空が入り交じっています。

上空の薄い雲には
秋を感じますが、
モクモク雲は
まだ夏の空気の象徴です。

(きょう正午頃撮影)










120910_3

きょう午後3時の
衛星画像
(気象庁HPより)

オレンジ色で
囲った部分の雲で
熱帯低気圧の発生が
予想されています。

また、オレンジの点線は
おおよその秋雨前線です。


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