”忘れない”ということ

ノダっち

12年8月30日(木) 17:17


南海トラフによる
巨大地震の被害想定、
きのう発表された数字に
驚きや戸惑いを感じている方も
いらっしゃるでしょうか。
     
行政にしか出来ないことと別に、
私たち個人個人がすぐに出来るのは、
もしもの時に、
自分たちの身を守るためにはどうすればいいか、
をしっかりと考えること、
家族や周りの人と意識を共有して
シミュレーションをしておくこと
で、
それはとても単純ですが、
大切なことです。
    
そして、
「忘れない」と言うことでしょう。
    
今回想定された
南海トラフ巨大地震とは、
以前の言い方では
東海・東南海・南海連動型+日向灘
ということになると思います。
このタイプの巨大地震の発生は、
おそらく何千年に一度とか
何万年に一度という頻度でしょう。
    
もちろん、
東日本大震災を引き起こした
東北地方太平洋沖地震が突然だったように、
それが明日かもしれないし、
何万年後かもしれないし、
それはわかりません。
    
私たちが生きている内には
起きない可能性も高いのでしょう。
    
それでも、今、
東日本大震災よいう災厄をきっかけに
こうした想定が考え出されたということは
大変意味が大きいことだと思います。
    
起きるか起きないか分からなくても、
起きる可能性がある以上、
想定しておかないといけないですね。
    
せっかく想定されたこのことを
忘れないのはもちろんですが、
この最大クラスの前には
何度もそれを下回るものがある
だろうことも
忘れてはいけないでしょう。
    
何度、
想定を下回る地震や津波しかなくても、
最悪の地震が起きた場合には
今回想定された事態があるということを
肝に銘じて、
油断しないようにしないといけません。
    
たとえ
私たちが生きている間に発生しなくても、
将来的に、私たちが住んでいる場所では
こういうことが起きる可能性もあることを
東日本大震災の事例と共に
しっかりと
後生に語り継ぐと言うことも大切ではないかな、
と思っています。
    
それで、何万年経っても起きなければ、
その時は未来の人に笑ってもらいましょう。
起きないに越したことはないのですから。
    
    
ちなみに、
津波の高さ10何mという報道を見ると、
映画インディペンデンスデイのような
ビルのような波の壁が迫ってくると思われる方も
もしかするといらっしゃるかもしれませんが、
陸地に上がって
遡っていく高さを言っている場合が多いです。
    
東日本大震災を教訓に勉強された方は
勘違いがないと思いますが、
念のため書いておきます。
    
また、津波による浸水は、
満潮時なのか干潮時なのかで大きく違いますし、
大雨で河川が増水してるところを
津波が遡上すれば、
浸水も広がりやすくなったりします。
    
また、今後、
もし温暖化が進んで海面上昇が続けば、
それだけ、将来的に
より浸水しやすい状況もうまれる
でしょう。
    
今後の科学技術の進歩や
温暖化の状況によって
予測も変わってくる可能性がありますし、
もうひとつ、大事なのは、
自然は人間の想像を
簡単に上回る
と言うことも忘れてはいけません。

    
    
なお、発表された詳しい資料は、
「内閣府防災情報のページ」で
公表されていて誰でも見ることができます。
ただ、この関連資料を置いてあるページが
昨夜から断続的に繋がりにくです。
    
日本の中枢のホームページのサーバーが
簡単にダウンしているようでは、
日本の危機管理能力は大丈夫なの?
と改めて不安になります。。。。
    
    
災害に関しては、
「忘れない」ということが
こんな大地震の災害に関わらず、
より日常的な気象災害でも大切です。
    
自分の住んでいる所では、
どんな雨の降り方をしたら、
崖、川、道などなど
どこが危なくなのかは
把握しておきましょう。
    
そして、その時にどうすればいいのか、
考えて想定しておいて、
頭に入れておくだけでも、
いざという時にずいぶんと違うはずです。
    
ちょうど明日は、
二百十日という暦にあたります。
立春から数えて二百十日目で、
日本の多くの地域で稲の開花時期と
台風などの災害が起きやすくなってくる時期が
重なるために、
注意喚起の意味で暦に記されたようです。
これらの暦というもは、
昔の人たちの
「忘れない」ための知恵
ではないかな、
と思っています。
    
また、あさっては
関東大震災が起きたことから制定された
防災の日ですね。
    
本格的な台風シーズンを前に、
これを機会に
今一度身の回りの防災点検を
してみて下さい。
    
    
さて、きょうの県内は、
ここ数日の防災モードから
一息つけた状態になっています。
    
予想通りに洗濯物がよく乾いた所が
多かったでしょう。
    
平野部にはほんの一部を除いて
ほとんど雨雲も流れ込んでいません。
このため、宮崎市は
最高気温が33.7度まで上がって
厳しい残暑がぶり返しています。
    
一方、南部山沿いでは
他の地域に比べると雲が多めでした。
    
    
あすは、
東から張り出していた高気圧が弱まって
きょうは西にずれていた湿った空気の通り道が
再び東にズレて県内が通り道になりそうです。
    
午前を中心に所々で晴れ間もありそうですが、
雲の出やすい状況になって、
午後はきょうよりも
雨雲が広範囲に発生しやすくなりそう
です。
県南では
朝から雨雲のかかる所もあるかもしれません。
    
午前中に晴れ間が出た所も、
午後は急な天気変化に要注意になってきます。
落雷や急な増水などにも気をつけましょう。
    
    
あさっては、県内に
東風が吹き込みやすい状態になります。
ということで、不安定です。
    
ただ、日本の東から
日本の南に進んで来そうな
上空の寒冷渦は、
九州までは近づかない予想になってきました。
    
いずれにしても、
ここ数日、OAでも言っていますように、
週末以降の予報は、
今の予報を信じすぎないようにして、
新しい予報や見解の確認を
お願いしますm( _ _ )m








120830

きょうお昼前の
MRT屋上から
鰐塚山方面の眺め。

久しぶりに、
屋上に上がって
写真を撮りたくなる
そんな青空でした♪


 

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