一部の夕立から所々通り雨へ

ノダっち

12年8月17日(金) 17:21


夏だぁぁぁぁ~~~!!
 
と、
海に向かって大声で叫びたい、
そんな青空が広がっています。
 
きのうまで2日連続で
35度手前だった加久藤
35.7度まで上がって、
今年の県内最高を更新です。
 
 
予想通り、
太平洋高気圧が強まって
湿った空気の流れ込みも収まりました。
 
平野部は、ごくごく一部に
朝早くにかけて弱い雨雲が通過した後、
すっこ~ん
抜ける青空が広がっています。
 
そして、遠くに見える入道雲が
なんとも夏の雰囲気満点です♪
 
ただ、この入道雲、
狭い範囲ですが、
けっこう発達しました。
 
気温が上がった影響で
高気圧による頭を抑える効果を無視して
対流圏上部まで成長したようです。
 
とくに都城市付近で積乱雲が発達し、
県の雨量計で
30分で34ミリを観測していて、
このペースで1時間降ると
60ミリを越えることになり、
非常に激しい雨になるクラスの雨でした。
 
都城のアメダスは、
午後2時50分で32.9度あったのに、
午後3時30分には28.1度まで
急降下しています。
夕立雲による天然クーラー発動です。
このアメダスのポイントでは
午後3時までの間に
雨を観測しなかったのに気温が下がりました。
これは、
雨による気温の降下ではなくて、
夕立雲が日差しを遮ったことと
夕立雲から吹き出した涼しい風によって
気温が下がったのでしょう。
 
 
あす土曜日までは、
基本的にきょうと同じ、
夏だ~~!!って天気
です。
 
平野部はにわか雨もほとんだ無いでしょう。
夏らしい青空が広がります。
 
山沿いも晴れますが、
午後は一部で夕立の可能性アリです。
きょう夕立がなかった所も
あるかもしれません。
 
川遊びをするときは、
上流で降った雨による
急な増水や
流れが速くなったりすることに
気をつけて
おきましょう。
 
きょうの都城の夕立でも
少し下流の雨の降っていない所で
30分の間に
5センチほど増水していました。
たった5センチですが、
水位が膝までだったところで
急にモモの下まで水が来ることになり、
それだけでも
足にかかる負荷は一気に増えます。
 
それにたった5センチの増水でも
流れも少し速くなったはずです。
流れの速さが変わると
急に足を取られたりもします。
 
当然、背が低い子供だと
影響はもっと大きくなるでしょう。
5センチの増水だけで
立っていられないくらいになる
可能性もあります。
 
自分の所が降っていなくても、
十分な注意が必要
です。
 

ただ、日曜日になると、
また不安定に
なってきます。
下層の太平洋高気圧は
九州付近まで張り出す状態が続くものの、
大気上層に存在している
寒気を伴った低気圧が
日本の南海上を西に進んで
南西諸島に近づく影響で、
上空の太平洋高気圧が九州南部付近で
弱まるでしょう。
 
上層の寒気を伴った低気圧とは
ここ数日、可能性を書いていた
寒冷渦のことです。
 
この寒冷渦周辺で雲も出来やすくなって、
県内には東風に乗って
雲が流れ込みやすくなるでしょう。
 
晴れ間も十分にあると思いますが、
今の資料だと、
日曜日の午前を中心に
この雲の影響を受けて
再び通り雨が起きやすくなる可能性があります。
(ここ数日の資料の傾向だと
 この雲の影響の予想が
 少しずつ後ろにずれていますので、
 影響の中心が日中になるかもしれません)
 
コンピューターの予想ほど
雲が出来ないことを祈りつつ・・・
 
晴れ間があっても、
屋外でのレジャーをされる方は、
急な雨への備えをしておきましょう。
とくに、沿岸部でキャンプをされる方は、
寝ている間に
雨が降ってくる可能性も
ありますので、
心構えと準備をしておいて下さい。
 
 
来週の週間予報は、
曇りメインの晴れマークです。
 
つまり、
にわか雨が起きやすい可能性アリ、
と読めます。
 
安定した夏はあすまでで、
日曜日以降は
また昨日までのような不安定モードに
逆戻りと思っておいたほうが良さそうです。
 

この夏は、
「県内各地で
 安心して洗濯物が干せるでしょう」
と一度もお伝えしていません。
夏は
山沿いで夕立が起きやすい季節とはいえ、
一夏に数日はそんな日があります。
 
この夏は、
どうやらこのまま言えそうにありません。。。








120817_1

午後3時前の
MRTから南西の空

都城付近の
発達中の雲が見えます。










120817_2

午後4時過ぎの
MRTから南西の空

都城付近の雲は
発達しきって
上部の雲が発散しています。










120817_3

午前9時の
衛星可視画像
(気象庁HPより)

寒冷渦は
2つくらいあるようです。
コンピューターの予想では
渦として
ハッキリと西進が追えるのは
南の方のもののみで、
こちらが中心となって
月曜日にかけて
南西諸島に近づきそうです。

一方、北側のものも
寒気を伴っていて、
この寒気自体も
次第に西に進んで来る予想に
なっています。

寒冷渦で上空の高気圧が弱まるため
寒気の影響で海上で
雲が出来やすくなって
この雲が
東風で県内にも流れ込みそうです。










120817_4

午後4時までの最高気温
(気象庁HPより)


投稿月