これまでに経験したことのないような大雨

ノダっち

12年7月12日(木) 17:23


寝苦しくて目が覚めた夜中に
枕元のスマホでレーダーを確認と、
非常に発達した雨雲が
熊本県内にかかっていました。
南下すると高千穂辺りにかかって、
これは危険だな、
と気になってしまい
そこからはたびたび目が覚めては
レーダーを確認する繰り返しで
何だか寝不足です。
 
熊本県の阿蘇市では、1時間雨量が
2時まで51ミリ、
3時まで106ミリ、
4時まで87ミリ、
5時まで95.5ミリ、
6時まで96ミリと、
4時間連続で100ミリ前後の雨を観測し、
気象庁がこの夏に運用をはじめた
これまでに経験したことのないような大雨
という表現も使っての
警戒情報も出されました。
この表現は、「その地域にとって」
経験したことがない大雨という意味で、
きょうは熊本県や大分県を中心にです。
 
ノダ自身、
100ミリ前後の雨がこれだけ続くのは
さすがに見た記憶がありません。
 
梅雨前線の南下がゆっくりで、
前線の南側の
雨雲が発達しやすいエリアで出来た
活発な雨雲が同じ所にかかってしまったことが
原因だと思われます。
先週の金曜日などにも危惧を書いた
前線が止まってしまったパターンも
あったかもしれません。
 
これだけの雨ですので、
やはり
大きな被害が出てしまいました。。。。
 
 
この活発に雨雲が出来やすい場所が
徐々に南下して来て、
日中以降は熊本県で出来た雨雲が
県内にも流れ込んでいます。
 
県内には
九州山地を越えて雨雲が流れ込むため
熊本県内に比べると
少しは雨雲が弱まって入って来ていますが、
それでも、山沿いなど局地的には
県の雨量計で
時間50ミリ前後の雨を観測しました。
 
レーダーを見ると、
東シナ海にもまだ活発な雨雲があって
一旦雨が弱まった所も
油断出来ない状態です。
 
今後、あすの朝にかけては
梅雨前線が再び九州北岸まで
北上する予想になっています。
 
梅雨前線の北上に伴って
一旦南に下がってきた強い雨のエリアが
再び北上していくでしょう。
 
ただ、前線が再び北上する前に
また動きが遅くなると、
強い雨のエリアが停滞する恐れもあり、
引き続き最新の雨雲の様子の確認、
注意報、警報の発表状況の確認を
お願いします。
 
・レーダー(気象庁HP)
 <画像欄に書いたように、
 強い雨雲が組織化してかかった場合は
 より危険度があがります。>
 
・注意報・警報(気象庁HP)
 
 
県南部は
あす午前中まで雨雲がかかりやすく、
県北部は
山沿いを中心に明日日中まで
雨がかかりやすい予想です。
 
気象台は午後4時半に、
あす朝から昼前にかけて
山沿いで
1時間最大50ミリ
の予想を発表しています。
 
今日の雨で地盤の緩んだ所があるため、
山沿いは土砂災害に警戒が必要です。
また、平野部、山沿いともに
低地浸水や河川増水の他、
落雷や激しい突風の発生にも注意
しましょう。
 
あすの午後は
県南部で雲の切れ間も出てきそうです。
あすは、高校野球の県大会も
出来るのでは無いかと思いますが、
グランド整備は大変かもしれません。
 
あさっても梅雨前線は九州の北で、
南の太平洋高気圧が
強まるステージになります。
 
土曜日は、
雨雲の通り道になったら
サーーっと雨が降るパターンでしょう。
高気圧の強まりがあれば
雨雲の通り道以外で
晴れ間も出るかもしれません。
 
土曜日よりも
日曜日から月曜日にかけての方が
太平洋高気圧は強まるのですが、
南から湿った空気の塊が
県内に流れ込みやすい可能性があります。
 
週末以降の予報は、
またあすの新しい資料で検討しますので、
ご確認下さい。
 








120712_1

午前5時の
レーダーアメダス
解析雨量図
(気象庁HPより)

活発な雨雲が組織化し、
同じ場所に
強い雨雲が
かかりやすい状態でした。










120712_2

宮崎市付近で
雨が強まった時の
レーダー画像










120712_3

上のレーダーの頃の
MRT前の様子。

雨が
激しくはねていました。

午後2時までの
宮崎の時間雨量は
19ミリとなっています。










120712_4

午後3時40分の
レーダー画像
(気象庁HPより)

活発な雨雲があるものの、
点在している状態で
組織化してまとまっていないため
土砂降りになっては弱まるという
強弱なる降り方になりそうです。

この雨雲が
赤くまとまってくると
とても厄介になります。


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