梅雨前線の北側で大雨

ノダっち

12年6月21日(木) 17:47


昼の長さは、
感じられない夏至になりました。
 
しかも、夏に至ですが、
夏の太平洋高気圧はまだ出番を控えていて、
予想ほど梅雨前線を北に押し上げずに
九州南岸に停滞したままで
県内は南部を中心に
やや強い雨が続いています。
 
 
台風5号は、
昨日予想された温帯低気圧に変わるのではなく、
熱帯低気圧に変わって
そのまま消滅
と解析されました。
 
ただし、残骸が
梅雨前線と一体化して、
前線の活動を強めていて、
梅雨前線上で活発に出来た雨雲の中心が
別の低気圧となって
九州に近づいてきています。
 
アメダスの風の分布で見る限り、
九州本土で北よりの風が卓越して
種子島や屋久島で南よりの風が続いているため
梅雨前線は、
九州の南岸に停滞している
状態が
続いているのでしょう。
 
そして、この梅雨前線の上に
南からの暖かい風が乗り上げて
雨雲が発達しています。
 
ちょっと専門的な話をすると、
前線は地上の天気図に書かれた場所から
寒気側に斜め上空に続いていて、
これを前線面といい、
前線面を暖気が昇っていって、
雲が出来ることが多いです。
 
つまり、九州南岸にある
地上の梅雨前線の位置から
九州側にある寒気の上に
暖気が上昇していって、
雨雲を作り
県内にも雨を降らせていることになります。
 
ただ、午後3時現在で、
上空の風の様子を見ると、
西側から梅雨前線が北上をしているようです。
 
きょうの県内の雨は、
1時間に50ミリを超えるような
恐れられた非常に激しい雨は無かったですが、
1時間に10ミリから20ミリ前後の雨が
連続した降り方で、
ジワジワと総雨量が増えてきました。
 
これは、地上の前線の北側で、
上空の前線面での下での
雨になったため
でしょう。
 
それでも、前線が動かずに
地上の前線に近い南部を中心に
ジワジワと雨量が増えた影響で、
総雨量も多くなり、
多い所では、日南市油津で
24時間200ミリくらいになってきています。
 
前回からの雨で地盤が緩んでいた影響で
土砂災害への警戒度が高まりました。
 
また、増水した河川もあり、
交通機関にも影響が出ています。
 
今夜遅くには
雨が峠を越えるよ予想していますが、
梅雨前線が県内まで北上してきた場合、
急激に雨雲が発達する恐れもあり、
地盤が緩んでいるため
今しばらくは警戒が必要
です。
 
引き続き、気象台からは
1時間に50ミリ以上の
非常に激しい雨の恐れが発表されています。
 
少なくとも警報が出ている間は、
むやみに
崖などに近づかない方がいいでしょう。
 
また、前線上の低気圧も
あすの朝にかけて通過するため、
沿岸部を中心に風が強まって
波が高くなります。
 
一方、きょうの日中は
地上の前線の北側の寒気側で降った雨なので、
あまり気温が上がっていません。
少しヒンヤリと感じられたでしょうか。
このヒンヤリとした空気で
前線が上がっていないんだな!

と感じられた方は、
立派なお天気マニアです!!
オメデトウゴザイマス!
 
 
あすは、前線の活溌な部分が
東へ離れそうです。
 
ただ、低気圧が前線から切り離されて
はじめ九州に近い所に残るため
雲が広がりやすいでしょう。
はじめ所々で雨が残りそうです。
ただ、午後には雲が薄くなって
晴れ間が出る所もあるでしょう。
 
海上はうねりが残りそうですので、
天気が回復した後も、
海のレジャーは慎重な判断をお願いします。
 
また、日差しが出た場合は
気温がぐんと上がって来そうです。
きょうとの差が大きくて
体にこたえる方も
いらっしゃるかもしれません。
熱中症にならないようにお気をつけ下さい。
 
夕立には気をつけつつ、
洗濯など
日差しを利用しておきたいですね。
(朝の予想と一気に変わったので
 若干の心配も残る予想ですが・・・^o^;)
 








120621

時おり
地面をたたくような
雨の降り方をしました。

昼過ぎの
MRT前の様子。


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