太陽撮影練習日和

ノダっち

12年5月10日(木) 17:28


ちょっと
薄い雲がかかった所があったり、
相変わらずの
霞がかかっていたりしていますが、
朝から日差しはたっぷりです。
 
こんな日は、
いよいよあと11日に迫ってきた
金環日食に備えて
太陽を撮影する練習でも
しておきましょう。
 
普通に太陽をデジカメで撮ると、
ボヤッと広がって
太陽が写ってしまいます。
こんなのでは、
太陽が欠けていても
チャンと写ってくれません。
今日の様に薄い雲などがあると、
太陽がかなり細くなった時には
写ってくれる可能性もありますが、
それ以外ではボヤンボヤンです。
 
そこで、日食グラスのような
太陽観測用のメガネやシートを使います。
コンパクトデジカメでも
写すことが出来る
ので、
ぜひ練習しておいて下さい。
(この方法で、2009年の日食時は
 こちらのように撮影しました。)
 
まずは、
カメラのズームを最大にして、
カメラの焦点(フォーカス)を
∞(無限大)に
します。
 
手動でフォーカスを設定できる場合は、
∞(無限大)を選べばOKです。
この状態で、
レンズと日食グラスを密着させましょう。
 
フォーカスがオートしか無い場合は
遠くの景色を画面中央に入れて、
シャッターを半押しに
すれば
たいていの機種は
無限遠にフォーカスがいきます。
 
半押しにしたままでカメラを動かしても
フォーカスが
固定されていると思いますので、
半押し状態をキープしたままで
日食グラスを密着
させましょう。
 
なお、フォーカスのロックが
外れてしまう機種の場合は、
密着させてから
カメラに頑張ってもらって
太陽に焦点を合わせてもらう必要がありますが、
難しいと思いますm( _ _ )m
 
レンズと日食グラスの密着
なるべくまっすぐくっつけるのがポイントです。
斜めになったりすると、
横から別の光がレンズに入ってしまします。
 
そして、そのまま
太陽の方向にカメラを向けて、
画面に太陽を入れてパシャリと
やってみましょう。
(この時に、
 太陽の光が直接目に入らない用に注意!)
 
これで写してみると、
もしかすると、
かなり暗く写ってしまっているか、
あるいは、カメラは太陽を向いているのに
何も画面に映らないもしれません。
 
その場合は、露出補正の設定を
最大に明るくして
下さい。
6段階で最大+2と言うのが
多いでしょうか。
 
その設定にして、
もう一度手順をやり直して撮影します。
何度か試してみて、
自分の良い設定を
事前に見つけておきましょう。
 
以上は、コンパクトデジカメの場合です。
 
一眼レフカメラの場合は、
太陽撮影専用のフィルターが売られています。
フィルターは、ネットで調べた所、
今日現在、まだ売られているものの、
今後品薄になるかもしれません。
お求めはお早めに!!
(ND100000などの
 キーワードを入れて調べれば見つけられます。)
 
望遠レンズにそのフィルターを装着して、
マニュアルモードで撮影
しましょう。
ND-100000という、光の量を
1/10万に減らすフィルターを使った場合の
標準の設定は、
50%日食時が
絞りf11でシャッター速度1/500秒、
日食90%(金環)時で、
絞りf11でシャッター速度1/100秒の様です。
標準にこだわらず、
露出設定を細かく変えながら
何枚も撮ってみる
のがいいでしょう。
 
三脚とレリーズもあった方が
しっかりと手ブレなく撮れます。
 
 
なお、コンパクトデジカメで
倍率が3倍とか4倍の場合は
かなり小さく写って、
もしかすると
ビックリするくらいかもしれません。
 
一眼レフカメラの
望遠300ミリレンズでも、
こんなものか?というくらいでしょう。
 
それでも、
最も画素数の大きいモードで撮影して、
パソコン上でトリミングすれば、
それなりに楽しめる大きさになります。
 
 
なお、いずれの場合にも
太陽を撮る時に
太陽光が
直接目に入らないように
十分に
注意しましょう!!!
 
また、これも繰り返しですが、
日食を観測する時は、
絶対に
専用の器具を使って下さい!
障害が残っては元も子もありません。
 
今回の金環日食は、
最も食が最大になった状態でも
太陽が隠れるのは88%
です。
12%は太陽光が残ります。
 
2009年の日食の時は、
宮崎で約95%も太陽が隠れました。
つまりあの時よりも
太陽は明るい
と言うことになります。
 
絶対に油断しないで下さい。
 
他にも方法はありますが、
専用のフィルターを使うのが
最もきちんと見えますし、
今後の部分日食時にも役に立つ物ですので、
この機会に
買っておいても損は無いでしょう。
以前にも書きましたが、
ホームセンターやカメラ屋さん、
眼鏡屋さん、ドラッグストア、
書店、文具店などなど
いろんな所に置いてあります。
しかも、某ドラッグストアには、
2000円くらいで
3倍に拡大してみられる物があり、
これはかなりオススメです。
 
 
さて、あすも太陽は
時々薄い雲に隠れるくらいで
朝から夕方まで
観ることが出来そうです。
 
来週は雲が多くなる予想ですので、
今週の内に
練習をして置いても損はありません。
 
しかも、今、
大きな黒点が姿を現しています。
一眼レフカメラをお持ちの方は、
撮影練習にもってこいの状況です。








120510_1

お昼過ぎの太陽

普通に撮ると
こんな感じで
写ってしまいます。
(ズームなし)










120510_2

日食グラスを使って
4.6倍ズームで撮影。

iso100、F5.9、1/200秒

しっかりと
丸い形に写ります。

4000*3000ピクセルを
2000*1500ピクセルに
トリミングして
さらに縮小しました。
もっとトリミングすると、
画像が荒れますが、
形はもっとハッキリします。










120510_3

けさの7時20分過ぎ、
本番の時間に会わせて
一眼レフカメラで撮影。
(300ミリに2倍テレコン、
ND-100000フィルターを装着)

薄い雲がかかっていますので、
少しボヤッとしていますが、
黒点が写っています。

黒点は、周りよりも
温度が低いために
黒く見えていています。

ちなみにこの黒点は、
地球の10倍近い
大きさがあるそうです。

黒点は
太陽の自転で動きますが、
もしかしたら日食時にも
残っているかもしれません。


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