真夏の気圧配置で秋の涼しさ

ノダっち

12年8月21日(火) 16:58


予想よりも日差しがありませんでした。
   
衛星画像で見ると、
日向灘に進んできた雲の渦が見えます。
これは上空の高い所の渦巻きでしょう。
つまり、ここ数日書いている
寒冷渦の中心だと思われます。
   
この寒冷渦の中心が近づいた影響で
昨夜から雨雲も発達しやすくなりました。
   
日曜日昼前の降り始めからの総雨量が
北部平野部の所々で100ミリを超えていて、
都農では160ミリに達しています。
   
都農のアメダスは
一昨年に新設されたものですが、
実は県内でも有数の雨の多い地域で
平野部では特に多い地域だということが
改めて分かってきました。
尾鈴山による影響が大きいでしょう。
   
ただ、雨が断続的に降って
日差しが少なくなっている分、
午後3時までの最高気温は、
県内各地で30度を下回って
います。
   
県内の全観測点で真夏日を脱出したのは
8月1日以来でした。
   
9月中旬から
10月上旬並の最高気温
の所が多く、
この涼しさに秋を感じられるかもしれませんが、
気圧配置は完全にがっつりです。
太平洋高気圧が
思いっきり日本付近に張り出しています。
   
ただ、この高気圧の軸が
九州南部よりも北です。
この影響で、県内に
東から湿った空気が流れ込みやすくなりました。
   
やはり、今年も県内は
太平洋高気圧の南側に入る
沖縄とか南西諸島と同じ
亜熱帯モードになっています。
   
エルニーニョによって
太平洋高気圧はまだ弱まっておらず、
ここ数年続いている
高気圧の南側に入るこの傾向を考えると、
むしろ
温暖化の影響を疑いたくなる状況です。
   
   
あすは上空の寒気が徐々に北上し
だんだんと影響が弱まるでしょう。
それでも、地面付近は
南東から湿った空気が流れ込む
太平洋高気圧の形が続くため、
まだ断続的に雨雲がかかりそうです。
   
雨と雨の間に
晴れ間が復活する所も増えると思いますが、
引き続き油断でき無いでしょう。
   
上空の寒気もあるため
日差しが出て地面が暖まるほど、
雨雲は午後を中心に
発達しやすくなる可能性があります。
   
急な激しい雷雨に注意が必要です。
   
日差しが戻れば、その分、
蒸し暑さも戻るでしょう。
   
なお、海には
あすから
台風の影響によるうねりが入る予想です。
海のレジャーは
急な高波にご注意下さい。
   
   
今週後半、
あさってに太平洋高気圧が
九州南部付近でも強まる予想で、
雲が発達しにくくなってきそうです。
   
ただ、
東から湿った空気が流れ込みやすい、
高気圧軸の南側という状態は続くため
亜熱帯モードは続くでしょう。
抜けるような青空と、
そして、
突然やって来るスコールの繰り返しです。
   
今のところ、週間予報の晴れマークは
そんな目で見ておいて下さい。
   








120821_1

午後3時の衛星画像
(気象庁HPより)

四国の南で
雲が大きく渦を巻いています。
寒冷渦です。

寒冷渦は上空ほどハッキリしていて、
上空5000m付近では
寒気の塊として解析されますが、
渦としてはハッキリせず、
上空9600m付近では
明瞭に解析されています。











120821_2

午後3時までの最高気温
(気象庁HPより)












120821_3

涼しいけど、
秋じゃないよ!

ってことで、
土曜日に栄松で撮った
水中写真をどうぞ。

クマノミとイソギンチャクの
水族館のような景色を
素潜りで見ることが出来ます。












120821_1

同じく栄松の写真。

干潮だったため、
こちらは、
潜らなくても
見ることが出来ました♪


  

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