ノダっち

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あすにかけて雨の降り方注意!

ノダっち

12年7月17日(火) 17:05

天気の話なノダ


中四国地方から近畿、東海、関東で
梅雨明けが発表されました。
    
最近、ちょくちょくありますが、
先を越されると、
なんだか悔しいですね。
   
九州南部より
関東地方が先に梅雨明けしたのは
2年ぶりになります。
   
しかし、九州南部も
きのうも書いた通り、
もう週末からほぼ梅雨明けした状態です。
太平洋高気圧に覆われていて、
梅雨前線の影響は出ていません。
   
きょうからあすにかけても、
台風による雨ですので、
梅雨=梅雨前線の雨とするなら、
もう梅雨の雨ではないのです。
   
ただ、やはり、
雨が降りやすいという状態が梅雨だとすると、
梅雨は明けていないと言うことになるでしょう。
   
そして、梅雨明けして
防災への気が緩むことを心配するなら、
梅雨明けを発表しないのが正解だと思います。
   
   
台風7号は、
昨日の予想よりも少し発達しました。
午後3時現在の
中心気圧は992hPa、
最大風速は23mとなっています。
   
九州の南西海上にくるあすの午前3時で、
中心気圧が985hPa、
最大風速25mの予想です。
この時間帯が発達のピークで、
チェジュ島の南にすすむあす午後3時では、
中心気圧990hPaと予想されています。
   
一方、午後3時の発表で
強風域が110キロも狭くなりました。
元々の解析が広すぎた可能性があります。
   
きのうの予想では、500キロだったため、
きょうの夕方にも強風域に入るかも、
とお伝えしていましたが、
狭くなった影響で
入らない地域もあるかもしれません。
その場合でも、台風が一番近くなるのは
あすの朝となりそうですので、
その時間帯を中心に
沿岸部などで風の強まる所はありそう
です。
   
いずれにしても、
台風の東側を回る湿った空気は流れ込みますので、
雨に対する注意・警戒は必要です。
   
   
きょうは、太平洋高気圧の圏内で
台風の外側を回る湿った空気が流れ込んで、
雨雲が点在していて、
雨が降ったり晴れたりと
変わりやすい天気になっています。
おおむね、昨日書いた通りでしょうか。
   
台風の北上に伴って
午前よりも午後の方が
雨と雨の間隔が短くなってきています。
あすは、きょうよりも
さらに雨雲がかかりやすくなるでしょう。
   
そして、きょうよりも雨雲が発達しやすい
危険な空気が流れ込んできそう
です。
   
東から流れ込んで来る雨雲は、
県内の山に
東風がぶつかって出来る上昇気流で
さらに発達するため、
沿岸部から少し内陸に入った地域で
とくに雨の量が多くなる傾向
があります。
   
気象台の発表では、
水曜日の明け方から
最大で時間60ミリ
非常に激しい雨が予想されていて、
土砂災害や河川の急な増水、
低い土地の浸水などに注意
が必要です。
先週からの雨によって、
地面の中に残っている雨量が多い所もあり、
雨の降り方によっては
急激に土砂災害の危険度が上がり、
警報となる恐れ
もあります。
   
あすは、
最新の警報の発表状況にもお気をつけ下さい。
   
また、これもいつものことですが、
活発な雨雲の下では、
落雷や激しい突風の発生にも注意が必要です。
   
   
あさってには、
台風自体が朝鮮半島まで北上しますが、
台風の南東側に
台風が引き連れてきているような雲の塊があり、
これが県内にかかってくるかどうかが
ポイントとなってきます。
太平洋高気圧がどの程度強まるかで
雲の動向も変わるでしょう。
   
金曜日からの晴れマークも、
太平洋高気圧次第です。
   
新しい予報をご確認下さい。
   










120717_1

お昼前の
MRTから西の空

雨上がりの濡れた駐車場と
黒い雲と青空と・・・

夏らしいと言えば、
夏らしい景色です。












120717_2

午後3時の衛星可視画像
(気象庁HPより)

台風本体の渦巻きとは別に
台風の東側にある雲が
流れ込んで
発達する予想です。



季節を進める台風となるか

ノダっち

12年7月16日(月) 17:37

天気の話なノダ


土曜日<日曜日<月曜日と、
この連休中、
空の青さがだんだん濃くなってきたことに
気づかれましたでしょうか?
    
それは、そのまま
九州南部付近に張り出してきた
太平洋高気圧の強さです。
    
太平洋高気圧は
上空まである背の高い高気圧なので、
太平洋高気圧に覆われてくると
空の高い所の水蒸気や雲が減ってきて、
空の青さが濃くなります。
    
ただ、
まだしっかりと覆っていない部分もあり、
湿った空気が流れ込んで
所々に雨雲もがかかりました。
    
宮崎市内にいると、
もう梅雨明けしたなぁ、
と感じる位の夏空ですが、
県内全体で見ると、
まだまだかなぁ、
という状況になっていて、
山沿いでは局地的に
非常に発達した雨雲もかかっています。
    
    
この太平洋高気圧の張り出しの強まりに
影響を与えているかもしれないのが
いま、日本の南海上から北上している
熱帯低気圧です。
    
熱帯低気圧は、
きょう午前9時の発表で、
今夜までに台風になると発表されました。
    
台風としての発達は弱そうです。
ただ、県内が台風の進行方向右側になり、
県内に台風の北側や東側を回る
湿った空気が流れ込む予想になっています。
また、
東側に大きく偏った強風域を持っているため
このままの強風域で北上すれば
県内も強風域に入るでしょう。
    
このまま
現在の予想される進路の中心を進んだ場合は、
串間など南部の早い所では
あすの夕方にも
風速15m以上の強風域に入りそうです。
その後、夜にかけて
県内の広い範囲が
強風域に入る予想になっています。
    
太平洋高気圧も張り出した状態なので、
台風は太平洋高気圧の周辺部を
九州の南海上から
東シナ海に進みそうです。
    
一方、衛星画像で見ると、
九州に東から近づく活発な雲はありません。
    
台風が九州の南にある
あすの日中までは
衛星可視画像で見える
四国沖にある帯状の低い雲が
流れ込んだタイミングで
所々で雨雲が出来ます。
    
とくに雨雲が出来やすくなるのは
沿岸から少し内陸に入った地域で、
雨雲が出来た所や
雨雲の通り道では
サーッとザーッと土砂降りの雨
が降りますが、
それ以外のタイミングでは
晴れ間が出るというのが、
太平洋高気圧が張り出した状態での
湿った空気の流れ込みの時の特徴です。
これまでのこの気圧配置では
とくに、
沿岸部や山沿いの県境エリアでは
雲の切れ間も多くあったと記憶しています。
    
晴れ間があっても、
急に土砂降りになる所もありますので、
東から近づく雲に気を配りながら
お過ごしになって下さい。

    
一方、
台風が東シナ海に入ってきて
九州の西海上を北上して行くと、
台風の東側にある雲が
県内に東から流れ込みやすくなるため
雨雲が発達しやすくなるかもしれません。
県内が強風域に入った以降は、
より雨雲が発達しやすい状況になると
思っておいた方が良い
でしょう。
    
太平洋高気圧がどの程度強まるかによって
台風の進路も変わってきますし、
台風の進路が変われば
雨雲の流れ込みやすさも変わってきます。
    
いずれにしても、
あすからあさってにかけて、
熱低、あるいは台風の動向と
県内での雨の降り方には
もう一度注意
しておいて下さい。
    
また、
海上には台風からのうねりが入って
次第に波が高くなりそうです。
夕方以降は、強い風にもご注意下さい。
    
海のレジャーは慎重な判断が必要です。
    
    
こうして台風や熱帯低気圧が過ぎると、
季節が進むというのはよくあることです。
    
今回も、おそらく台風が
季節を進める呼び水になる
でしょう。
台風や熱帯低気圧が
太平洋高気圧を強める効果については
先日も書いた通りで、
台風で出来た上昇気流が
高気圧の所で下降して、
高気圧を強めることがあります。
    
その効果も手伝って、
今週後半は太平洋高気圧に覆われそうです。
    
はじめは湿った空気の影響が残りますが、
今週後半梅雨明けが発表される
一つのタイミングになると思います。
    
もうすでに、
あす、明後日の雨も、
きょうの雨も梅雨前線の物では無いので、
梅雨明けしているとも言えますが、
やはり防災の観点からは
この台風が過ぎてからの発表になるでしょう。
    
早ければ木曜日、
遅くても土曜日かなと思います。
    











120716_1

土曜日の一ッ葉海水浴場

報道部で
暑気払いのBBQをして
夏をみんなで乗り切る
スタミナをつけました♪











120716_2

日曜日の富土海水浴場

土曜日よりも青が濃くて、
南に行くほど、
青空が濃く感じました。











120716_3

そして、
きょうの青空。

西の空には
入道雲も見えました。
激しい雷雨の
発生した所もあります。











120716_4

午後3時の
衛星可視画像
(気象庁HPより)


急な雨に備えてお出かけを

ノダっち

12年7月13日(金) 17:29

天気の話なノダ


蒸し暑くなりました。
最高気温は、平野部を中心に
32度から33度前後まで
上がった所もあります。
 
朝にかけて活発な雨雲が通過して、
南部山沿いを中心に
激しい雨が降った所もありますが、
昼前には雨雲が少なくなってきて
その後は、南部平野部を中心に
日差しも多くなりました。
 
ただ、北部や山沿いでは、
晴れたと思ったら
また急に雨が降ったという所もあるでしょう。
 
梅雨前線が
九州の北まで北上しているためです。
 
その分、
強い雨雲も北上しているので、
九州北部では
心配な雨の降り方をしている所もあります。
 
 
この週末から連休も、
基本的にはきょうの様な天気でしょう。
 
ただ、雨の降り具合や晴れ具合に
日々の強弱がありそうです。
 
日差しが多くなると、
平野部を中心に
今日の様に蒸し暑さが強まりますので、
レジャーをされる際、
作業をされる際は、
熱中症にならないように

くれぐれもお気をつけ下さい。
 
こまめな水分や塩分の補給を
心がけましょう。
 
少なくとも、土曜日は
平野部を中心に日差しが多い予想があります。
 
また、急な雨にも備えておいて下さい。
 
とくに、河川は増水しやすい状況です。
増水している川に近づかないのは
もちろんですが、
河原でのバーベキューなどをする方は、
上流での雨での増水、
ダムの放水による増水なども頭に入れ、
すぐに避難できるようにしておきましょう。
 
その他の各地も、
晴れ間が出ていても、
急な雷雲がかかる可能性もあります。
 
周囲が暗くなったら、
無理をせずに早めに避難
しましょう。
発達した雷雲の下では、
落雷だけではなくて
激しい突風を伴うこともあります。
 
とくに、今のところ、
土日よりも
海の日の月曜日が
最も湿った空気の影響が強まって
雨が降りやすい予想です。
 
月曜日は、アッパレ以外、
ノダも通常通り朝からラジオで
情報をお伝えしますので、
ぜひ最新情報をお聞き下さい!
 
 
もう、ホントに
いい加減に梅雨明けしてくれ!
という毎日ですが・・・
 
太平洋高気圧の本気度は
来週前半まで感じられません( > <.)
 
ただ、きょうの資料だと
来週後半にはだいぶ強まりそうです。
湿った空気が流れ込みやすい予想もあるため
まだハッキリとはしませんが、
その気配は見えています。
 
一方、一ヶ月予報の資料では
来週末からの一週間は、
太平洋高気圧が張り出してきそうです。
 
と言うことで、梅雨明けは、
早ければ来週の中頃、
遅れると再来週になってから、
と言うことになるでしょうか。。。
 
今週末も
もう梅雨が明けたような
空になる所もありそうで、
月曜日の湿った空気の影響が弱いと
その境目の見極めが
難しいかもしれません。
 
本格的に梅雨が明ければ、
風が変わって、
空も変わるでしょう
そんな変化を感じてみて下さい。
 
なお、一ヶ月予報の資料では
28日からの2週間、
太平洋高気圧が弱めに予想されています。
エルニーニョになれば
この可能性もあり、
また不安定な天気が続くかもしれません。
 
ただ、気象庁発表の一ヶ月予報では、
この傾向は不確実性が大きいとして
採用されておらず、
平年並み程度には
太平洋高気圧が張り出すだろうとして、
晴れる日が多い予報が出ています。
 
今後の予想の変化にも注目です。
 
 








120713_1

午後の大淀川河口近く

いったん穏やかになったと
載せたばかりですが、
また茶色く濁った水が
勢いよく流れています。
すぐに
河川敷に来そうなくらい
増水中です。

これでも、
今の県内の雨の降り方は
九州北部に比べたら
だいぶマシなんですが・・・










120713_2

午後4時までの最高気温
(気象庁HPより)


これまでに経験したことのないような大雨

ノダっち

12年7月12日(木) 17:23

天気の話なノダ


寝苦しくて目が覚めた夜中に
枕元のスマホでレーダーを確認と、
非常に発達した雨雲が
熊本県内にかかっていました。
南下すると高千穂辺りにかかって、
これは危険だな、
と気になってしまい
そこからはたびたび目が覚めては
レーダーを確認する繰り返しで
何だか寝不足です。
 
熊本県の阿蘇市では、1時間雨量が
2時まで51ミリ、
3時まで106ミリ、
4時まで87ミリ、
5時まで95.5ミリ、
6時まで96ミリと、
4時間連続で100ミリ前後の雨を観測し、
気象庁がこの夏に運用をはじめた
これまでに経験したことのないような大雨
という表現も使っての
警戒情報も出されました。
この表現は、「その地域にとって」
経験したことがない大雨という意味で、
きょうは熊本県や大分県を中心にです。
 
ノダ自身、
100ミリ前後の雨がこれだけ続くのは
さすがに見た記憶がありません。
 
梅雨前線の南下がゆっくりで、
前線の南側の
雨雲が発達しやすいエリアで出来た
活発な雨雲が同じ所にかかってしまったことが
原因だと思われます。
先週の金曜日などにも危惧を書いた
前線が止まってしまったパターンも
あったかもしれません。
 
これだけの雨ですので、
やはり
大きな被害が出てしまいました。。。。
 
 
この活発に雨雲が出来やすい場所が
徐々に南下して来て、
日中以降は熊本県で出来た雨雲が
県内にも流れ込んでいます。
 
県内には
九州山地を越えて雨雲が流れ込むため
熊本県内に比べると
少しは雨雲が弱まって入って来ていますが、
それでも、山沿いなど局地的には
県の雨量計で
時間50ミリ前後の雨を観測しました。
 
レーダーを見ると、
東シナ海にもまだ活発な雨雲があって
一旦雨が弱まった所も
油断出来ない状態です。
 
今後、あすの朝にかけては
梅雨前線が再び九州北岸まで
北上する予想になっています。
 
梅雨前線の北上に伴って
一旦南に下がってきた強い雨のエリアが
再び北上していくでしょう。
 
ただ、前線が再び北上する前に
また動きが遅くなると、
強い雨のエリアが停滞する恐れもあり、
引き続き最新の雨雲の様子の確認、
注意報、警報の発表状況の確認を
お願いします。
 
・レーダー(気象庁HP)
 <画像欄に書いたように、
 強い雨雲が組織化してかかった場合は
 より危険度があがります。>
 
・注意報・警報(気象庁HP)
 
 
県南部は
あす午前中まで雨雲がかかりやすく、
県北部は
山沿いを中心に明日日中まで
雨がかかりやすい予想です。
 
気象台は午後4時半に、
あす朝から昼前にかけて
山沿いで
1時間最大50ミリ
の予想を発表しています。
 
今日の雨で地盤の緩んだ所があるため、
山沿いは土砂災害に警戒が必要です。
また、平野部、山沿いともに
低地浸水や河川増水の他、
落雷や激しい突風の発生にも注意
しましょう。
 
あすの午後は
県南部で雲の切れ間も出てきそうです。
あすは、高校野球の県大会も
出来るのでは無いかと思いますが、
グランド整備は大変かもしれません。
 
あさっても梅雨前線は九州の北で、
南の太平洋高気圧が
強まるステージになります。
 
土曜日は、
雨雲の通り道になったら
サーーっと雨が降るパターンでしょう。
高気圧の強まりがあれば
雨雲の通り道以外で
晴れ間も出るかもしれません。
 
土曜日よりも
日曜日から月曜日にかけての方が
太平洋高気圧は強まるのですが、
南から湿った空気の塊が
県内に流れ込みやすい可能性があります。
 
週末以降の予報は、
またあすの新しい資料で検討しますので、
ご確認下さい。
 








120712_1

午前5時の
レーダーアメダス
解析雨量図
(気象庁HPより)

活発な雨雲が組織化し、
同じ場所に
強い雨雲が
かかりやすい状態でした。










120712_2

宮崎市付近で
雨が強まった時の
レーダー画像










120712_3

上のレーダーの頃の
MRT前の様子。

雨が
激しくはねていました。

午後2時までの
宮崎の時間雨量は
19ミリとなっています。










120712_4

午後3時40分の
レーダー画像
(気象庁HPより)

活発な雨雲があるものの、
点在している状態で
組織化してまとまっていないため
土砂降りになっては弱まるという
強弱なる降り方になりそうです。

この雨雲が
赤くまとまってくると
とても厄介になります。


エルニーニョ現象の夏になる!?

ノダっち

12年7月11日(水) 17:03

天気の話なノダ


雨が降ったり止んだりです。
高校野球の県大会も順延になっています。
 
ただ、県内に雨雲が入ると
弱まる流れが続いていて、
午後3時現在は
特に激しい雨は観測していません。
 
空気の蒸し暑さは
昨日までよりも強く、
前線の南側に入ったことを感じさせます。
 
梅雨前線は、
あすになると南下傾向で
夜にかけて九州南部付近まで
下がってきそうです。
 
梅雨前線が下がってくる時に
雨が強まりやすい
傾向は、
先日、土曜日に経験しましたね。
 
きょうよりも
あすの方が雨は強まりやすくなる
可能性があります。
雨雲を発達させやすい湿った空気も
きょうより強く流れ込む
ため
山沿いを中心に
雨の降り方には注意が必要
です。
 
きょうが
予想よりも強まらなかったからと言って
油断しないようにしてください。
 
河川の急な増水や低い土地の浸水、土砂災害、
道路の冠水などの他、
落雷や激しい突風の発生にも注意
が必要です。
(宮崎地方気象台は、16時過ぎに
 時間雨量が
 山沿いで50ミリ、平野部で30ミリと発表。
 次の情報はあす朝6時の発表予定。
 こちらで確認を)
 
あさっては、
梅雨前線が南まで下がりきれば
先週土曜日の午後から日曜日のように
天気が回復する可能性もありますが、
今の資料では
そこまでの南下の可能性は低くなっています。
 
あさっても雨の降り方に
注意が必要になるかも
しれませんので、
あすお伝えする情報を是非ご確認下さい。
 
 
もう降り過ぎな今年の梅雨、
ホントにそろそろ明けて欲しいですが、
まだ来週にかけても
日本に夏らしい夏をもたらす太平洋高気圧
本気が見られません。
 
そこにきて、昨日、
気になる情報が気象庁から発表されました。
 
この夏の間に
エルニーニョ現象が発生する可能性が高い
というものです。
 
今年は、これまでの長期予報の中でも
その可能性に触れられてきたものの、
コンピューターの予想の信頼度が低いとして、
起きないだろう・・・
という予報になっていました。
 
それがこの7月にきての方針転換です。
 
ただ、この
太平洋高気圧に本気が見られない傾向は
エルニーニョ現象が起きているとすると
説明が出来ます。
 
エルニーニョ現象が起きた夏は、
太平洋高気圧の張り出しが弱い
傾向があるのです。
(画像欄で解説します。)
 
この影響で
過去も夏にエルニーニョ現象が起きると、
梅雨明けが少し遅れる傾向があり、
平年並み程度で梅雨明けをしても、
その後、戻り梅雨など
スッキリしない夏になっていました。
 
夏からエルニーニョになった直近のケースは、
2009年があります。
この年の九州南部は
7月12日に梅雨明けした後も、
安定した晴天が長続きませんでした。
 
今年もこのパターンの可能性があります。
 
これまでもお伝えしているとおり、
来週には
太平洋高気圧が一旦強まる
予想が出ていて、
ここで梅雨明けが発表されても
おかしくありません。
ただ、太平洋高気圧が安定せず
すぐにしぼみそうなのです。
 
また、
太平洋高気圧が南から張り出してきても、
周辺部の湿った空気の影響を
受けやすい可能性もあって
予報は14日以降曇りマークで
相変わらずの様子見モードです。
 
来週は太平洋高気圧が
強まったタイミングでしっかり晴れて、
その他の日は、
7月に入って何度かあった
梅雨前線が北に上がった時の
晴れる所と雨の所があるような
不安定な天気パターンになるのではないかな、
と思っていますが、
予報はどうなるでしょう・・・
 
 
なお、エルニーニョ現象が起きた時の
西日本の太平洋側の天候の特徴は、
気温が平年並みか平年より低い、
降水量が平年並みか平年より多い
傾向
があります。
日照時間には
ハッキリとした傾向がありません。
 
もちろん例外もありますし、
起きそうだと見せかけて
起きなかったこともあり、
なかなか予想が難しい現象です。
 
ただ、
先月まで発表されていた
長期予報の傾向とは
大きく異なる天気経過になる
可能性も出てきた
ことを
お伝えしておこうと思います。
 








120711_1

午後2時の衛星画像
(気象庁HPより)

東シナ海に活発な雨雲が
発生していて、
次第に九州に近づいています。










120711_2

エルニーニョ現象が
日本の夏の天候に影響する
メカニズム
(気象庁HPより)

エルニーニョ現象とは、
太平洋赤道域東部の海水温が
平年より高くなる現象
です。

エルニーニョ現象の時は
平洋赤道域西部の海水温が
平年より低くなる傾向があり、
フィリピンの東で
上昇気流が出来にくくなります。
通常は
フィリピンの東で
上昇気流が起きると、
上がった空気が
太平洋上で下降するため
太平洋高気圧を
強める効果をするのですが、
フィリピンの東で
上昇気流が弱いと
日本の南での
下降気流も弱くなり
太平洋高気圧の張り出しが
弱くなると
考えられます。
(高気圧は下降気流が卓越)


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