さぁ、日食グラスの出番です!
12年6月5日(火) 16:48
日食グラスは大切にとってありますか?
破れていないか、
今一度確認しておいて下さいね!
きょうの県内は、
台風3号によって押し上げられた
梅雨前線で雨が降っていて、
予想通り気温が上がっていません。
朝から20度前後で経過しています。
半袖だとヒンヤリと感じますね。
午後3時現在では、
特に雨が強まってはいません。
台風3号は
あすにかけて九州から離れて
南海上を北東に進み、
あすは県内から離れそうです。
台風が離れると、
梅雨前線の九州の南での活動も弱まり、
高気圧に覆われて来ます。
あすは、朝から青空が広がるでしょう。
午後を中心に
時おり薄い雲がかかるくらいで、
昼間は強い日差しが降り注ぎそうです。
あすの日差しを有効にお使い下さい。
洗濯物もよく乾きそうです。
お布団干しは、10時以降で
地面が乾いてからの方が良いでしょう。
きょうとは一転して、
強い日差しで気温がぐんぐん上がります。
30度近くまで上がる所がありそうです。
こうして急に暑くなる日は、
30度程度でも熱中症になることもある
ようですのでお気をつけ下さい。
さて、その空気を暖めて
洗濯物を乾かしてくれる太陽の前を
金星が横切ります。
金星の太陽面通過です。
悔しかった5月21日に
次の日食グラスを使うチャンス!
としてご紹介した日がやって来ます。
県内では、最初から最後まで
見ることが出来る所が多いでしょう。
国立天文台によると、
金星の太陽面通過は、
1396年~3089年の間、
121.5年→8年→105.5年→8年という
周期で起きる現象です。
今回は、
2004年に121.5年ぶりに起きてから
8年ぶりの現象で、
次は105.5年後となります。
これは、地球よりも
太陽に近い所をまわっている
金星の公転面(太陽を回る軌道)が
地球の公転面よりも3.4度ずれていて、
太陽の周りを一周するのに
地球が365.256日、
金星が224.701日となっていることなどで
起こる周期です。
詳しくは国立天文台のホームページで
丁寧に解説されていますので、
興味のある方はご覧下さい(こちら)。
とにかく!
今回見逃すと、105年後まで
地球上のどこに行っても
見ることが出来ません。
金環日食は、お金と時間があれば
毎年のように見ることが出来ますので、
それに比べると、
貴重な機会とも言えるでしょうか?
しかも、梅雨に入ったにもかかわらず
今度は
太陽がしっかりと顔を出してくれそうです。
これは見ないわけにはいきません!
宮崎市の場合は、
午前7時11分15秒に、
太陽の上3分の1辺りの東側から
金星が太陽の中に入り始めます。
太陽の中に金星が全ては入りきるのは
午前7時28分54秒です。
ここからは
太陽の中を小さな点が
ゆっくりと西に向かって移動していきます。
おおむね
半分を過ぎるのが午前10時半頃です。
そして、
金星が太陽の西の端に到着するのが
午後1時30分22秒で、
太陽から金星が完全に抜け出すのが
午後1時47分47秒となっています。
(県内では
宮崎市に比べて数秒程度の違いです。
例えば高千穂でも
+5秒前後の違いしかありません。)
およそ6時間半以上もかかる長い現象ですが、
今回は、日本全国で
最初から最後まで見ることが出来る
とても幸運な環境です。
仕組みとしては、
太陽の前を月が横切って日食が起きたのと
同じような現象ですが、
金星が地球から遠いため
見かけの大きさが
太陽のおよそ1/30しかありません。
小さな点が
ゆっくりと移動する現象になります。
このため、拡大しない場合は
注意深く観測しないと気づけないでしょう。
太陽の光はほとんど減りませんので、
絶対に肉眼で見てはいけません。
たとえ肉眼で見たとしても、
わからないはずですので、
目を痛めるだけの意味の無い行為です。
必ず、安全が保証された
日食グラスなどの
太陽観測用専門器具を使いましょう。
それでも、長い時間見続けると、
目を痛める危険性があるようです。
なお、日食グラスを使っても
太陽の輪郭がぼやけて見えるような
質の低い物では、
金星が見えにくいかもしれません。
日食に比べると変化も小さくて、
そもそも、じっと何分も見ていても
金星が動く様子は分かりにくいと思います。
一度見る時間は短時間にとどめて、
しばらく時間をおいてからまた見るなどして、
「あ、さっきあそこにあったのに、
今度はここに来た!」という具合に
少しずつ、細切れで
太陽が動く様子を確認してみて下さい。
日食グラスには2分程度にとどめましょうと
書いてある物もありますので、
一度に見る時間は、
その時間を守るようにしましょう。
午前中の間は
よく晴れていそうですので、
30分おきくらいとか
1時間おきに確認する程度でも
いいでしょう。
朝の通勤前とお昼休みだけでも
変化が大きく分かって楽しめると思います。
見所としては
太陽に金星が入ったり、
出たりするシーンでしょう。
つまり午前7時過ぎから半頃と、
午後1時半から48分頃までです。
それでも、20分くらいかかります。
なお、
また手書きでイメージを載せましたが、
実際には太陽は徐々に高度が上がっていき、
そのたびに見る向きが変わるはずですので、
図のように
直線的には動いて見えないと思います。
そんな変化も考えながら見てみて下さい。
また、太陽を
かなり大きく書いていますが、
実際に拡大なしの
日食グラスで見ると
かなり太陽自体が小さいです。
ですから、金星は
ホントに点に見えると思います。
その点も気をつけて下さい。
なお、あさってまで晴れた後、
金曜日からはまたぐずつきそうです。
ただ、
予想の資料はまだ安定感がありません。
ぜひ新しい予報をご確認下さい。
金星の太陽面通過時刻 (宮崎市の場合) 黒丸が金星です。 ノダが各種の資料を参考に 手書きしましたので、 金星の大きさなどは 実際と違うと思います。 ご了承下さい。 尚、この図は上が太陽の北に なっていますので、太陽を 向いて立った場合は、朝は 上が西で、左が北になります。 このため実際には太陽の左下 辺りから金星が入り始める ように見えると思います。 |
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