大雨災害に警戒を!

ノダっち

11年9月16日(金) 16:22


県内は、すでに大雨になっています。
 
午後2時現在で、アメダスでは
24時間で
200ミリ近い雨の降っている所があり、
災害の危険度が上がってきました。
 
新燃岳の周辺でも
都城市のアメダス山田で朝に
時間53ミリの非常に激しい雨を観測した他、
県の雨量計で200ミリを越えた所もあって、
土石流の発生も心配な状況です。
 
また、すでに交通機関にも
影響が出ています。
 
ここ数日、お伝えしています通り、
台風15号は、
沖縄付近で速度を落としてきました。
 
少なくとも連休中は、
沖縄付近に停滞、
もしくは複雑な動きをする可能性があります。
(最新の予想の確認を!こちら
 
このため、県内には、東から
湿った空気の流れ込みやすい状態も続くでしょう。
雨雲が、県内に流れ込んでから
発達しやすいパターンです。
 
湿った空気の流れ込みには
ムラがありますし、
連休後半にかけて
台風が複雑な動きの中で
少し南下する予想もあるため
そうなれば雨が弱まったり、
雨の止み間が増える可能性もありますが、
来週にかけて、
台風が離れて行かない限りは、
断続的に雨雲が流れ込む、
「断」の状態になっただけ
です。
あるいは緩急の緩かも。
 
例え雨が弱まったり止んだとしても、
決して油断せずに
こまめに気象情報を確認し、
大雨による災害に対して警戒を
して下さい。
 
そして、
台風が最悪の進路をとることがないか、
台風の進路にも十分な注意が必要です。
 
まだまだ変わる可能性もあるので、
流動的ではありますが、
きょうの週間予報の資料では、
台風が来襲の中頃になって
日本付近を北東に進む気配が増してきました。
 
昨日の繰り返しですが、
台風が九州の近くを通るコースになった場合は、
この雨の状態が続いて、
総雨量が多くなった所に、
追い打ちをかけるように
台風本体の雲がかかってくる恐れ
もあります。
 
最悪の場合には、
先日の台風12号による紀伊半島や、
県内では
2005年の台風14号による雨と同じように
大きな災害に結びつく雨の量になるかもしれません。
 
年間降水量の半分が
一週間で降ってしまうような雨・・・
ゾッとします。
 
あくまでも、これは最悪の場合です。
 
ただ、この動きが読まない台風に挑み、
命を守るには、
この最悪の場合を
頭に入れておく必要があるでしょう。

 
連休中もどうか新しい情報の確認に努めて、
周りの方への声かけなどもお願いします。

災害を少なくするには、
みんなでの協力が必要です。
 
土日のノダは休みですが、
MRTでは随時情報をお送りします。
 
また、月曜日はアッパレが休みになる他は、
通常の放送ですので、
ノダも直接情報を発信する予定です。
 
ぜひ、ご確認下さい。
 
この最悪の心配が杞憂に終わるのを祈りつつ・・・
 









110916_1

正午の衛星赤外画像
(気象庁HPより)

台風15号は速度を落としながら
やや発達していて、
今後、さらに発達して
暴風域も伴う可能性があります。

九州付近には
台風の北側の雲がかかっていて、
激しい雨が降りました。
激しい降雨帯が北上したのです。

一方、オレンジ色
丸で囲んだ部分が
本文中に書いた
湿気のムラの部分で、
ここがかかれば
少しは雨が弱まるのですが・・・

赤い矢印
湿った空気の流れ込みの経路で、
南に控えている
湿った空気
台風の周りの反時計回りの風で
どんどん北上してきそうです。
その中には、
昨日も書いた
熱低崩れの湿った空気が
含まれると思われ、
これは非常にパワーを持っているので、
動向に注目が必要です。

なお、台風16号は、
九州への影響は無い見込みです。

そして、
紫の矢印
最悪の雨になるかもしれない
コースです・・・
もちろん、
この矢印よりも北に立って
九州に近い東シナ海を北上したり
直撃したら、
最悪中の最悪です。












110916_2

きょう午後1時までの雨量
(気象庁HPより)


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