雨が弱まっても油断大敵!

ノダっち

11年9月20日(火) 17:04


最悪中の最悪ではありませんでしたが、
それでも、コレです。
 
台風15号は、
昨日の日中に自転車並みで北上しましたが、
きのうの夕方から夜にかけて、
奄美大島の東海上で
自転車を降りて、ほとんど止まりました。
その後、日付が変わってから
また自転車に乗って北東に動き出し、
きょう午後3時現在は九州の南東海上まで
進んできています。
 
きょうは
台風本体の活溌な雨雲がかかってきため、
昨日までよりも雨が多くなりました。
 
午後1時までの12時間雨量は、
美郷町神門で308.5ミリ、
都城市山田町で261.0ミリ、
高千穂町で245.5ミリ、
上椎葉で224.5ミリ、
高原町で221.0ミリとなっています。
 
一般的に24時間で200ミリを超えると
災害の危険度が上がると言われていますので、
この12時間の雨だけでも、
十分に災害が発生する可能性がある雨量
です。
 
しかも、今回は下地がありました。
15日の降り始めから午後1時までの総雨量は
美郷町神門で1080.5ミリ、
高原町で704.0ミリ、
諸塚村で685.0ミリ、
都城市山田で653.0ミリ、
野尻町で638.5ミリなどと、
広い範囲で9月の月間降水量を超え、
神門は2ヶ月分以上の雨が
たった一週間弱で降っています。

 
各地の河川が増水し、
国道も冠水したり、
土砂崩れも起きたり・・・・
 
今のところ、
人的な被害の報告が出てきていないのが
せめてもの救いですが、
今夜、雨が弱まってきても
まだまだ地盤の緩んだ状態が続きます。
 
今夜までは最大級の警戒が必要で、
注意報や警報が発表されている間は、
油断しないようにして下さい。

 
また河川の下流域は、
上流で降った雨が次第に集まって
流れ込んで来ますので、
時間差で増水することがあります。
雨が弱まっても、
まだ不用意に
河川敷に近づいたりしないように
して下さい。
 
 
あすは、台風が本州に近づきそうです。
各地での被害も心配されます・・・
 
一方、県内からは台風が離れます。
一気に天気が回復して
台風一過の青空が広がる所もあるでしょう。
 
そして、空気も一気になります。
 
台風は、
季節を進める起爆剤になることはよくあるのですが、
今回もそうなりそうです。
 
昼間は日射しが暑く
フェーン現象も起きて
昼間までは暑いかもしれませんが、
夜からは秋が感じられるでしょう。
 
あさってや金曜日の朝には、
内陸を中心に
肌寒く感じるくらいまで
気温の下がる所もありそうです。
体調管理にお気をつけ下さい。
 
 









110920_1

午前10時のレーダー画像
(気象庁HPより)

都城付近で
一気に雨が増えた時間です。
この時、都城付近には
台風を取り巻く活溌な雨雲が
北東から流れ込んで、
霧島にぶつかって発達しました。

一方、北川付近には、
南東からの流れ込みが続き、
大崩山などにぶつかって
発達したようです。











110920_2

午後3時頃の
大淀川下流部の様子
(宮崎観光ホテル前)

河川敷は完全に水没して
かなり増水しています。
上流から
まだまだ流れ込んでくるので、
雨が弱まっても
気が抜けません。




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