梅雨のほんのひと休み、中休みは?

ノダっち

11年6月17日(金) 17:08


晴れ間が出ました。
ただ、またまた束の間です。
 
昨夜は、九州の南に
テーパリングクラウドが出来ていました。
 
テーパリングクラウドは、衛星画像で観ると
先端がとがった筆のような形をした雲に映り、
とがった部分が
積乱雲製造工場のような場所になっています。
つまり、次々と発達した雲が出来て
しかも動きが遅いため
同じ地域に長い時間にわたって
激しい雨を降らせることがある、
危険で注意すべき雲です。
 
今回は佐多岬付近にかかり続けていました。
 
その北に広がった雲が
県南にもかかって雨を降らせていたのですが、
深夜には宮崎市上空の雲は薄くなって、
満月過ぎのまん丸お月さんと
テーパリングクラウドからの稲光が競演して、
なかなか観られない景色を作っていました。
 
前線の南下に伴って、
活発な雨雲も南下したため
朝から日射しも出ましたが、
まだ大気の状態は不安定です。
 
昼頃からは一部に弱い雨雲がかかりました。
 
大きな崩れにはなっていませんが、
日射しは少なくなっています。
もうこのまま下り坂に向かいそうです。
 
週末は、
きょう九州の南に下がった梅雨前線が、
再び九州付近を北上
します。
しかも、一気に
九州の北まで北上する雰囲気では無く、
影響時間が長くなりそうで心配です。
 
前線活動が活発な部分(キンク)も、
あすの夜にかけて九州に近づいてきて、
あさっての明け方にかけて
九州を通過
しそうです。
 
この通過のタイミングを中心に
雨が強まる可能性もあります。
 
先週末の大雨、
そして昨日の大雨で、
地盤の中にはたっぷりと水が残った状態です。
この週末、
とくに雨量が多い南部山沿いを中心に
これまでより少ない雨量でも
すぐに危険度が上がる
と考えていて良いでしょう。
 
前線の位置やキンクの通過場所によって
雨の降り方も大きく変わってきます。
 
防災の意識を高めて
新しい情報を確認するように
して下さい。
 
気象台発表の情報はこちら
 
なお、
きのうふれたフィリピン東の怪しい雲は、
ちょっとまだ様子見です。
もうひとつ、マリアナ諸島付近にも
雲のかたまりがあります。
 
来週は後半に太平洋高気圧が弱まりそうで、
その関係で変わってきそうです。
 
一方、一ヶ月予報の資料では、
2週目(6/25~)に
太平洋高気圧が強まる
気配があります。
北への張り出しも強まりそうで、
梅雨前線が不活発になるような資料ですので、
梅雨の晴れ間の時期があるとすれば、
再来週
でしょうか。
 
気象台の発表した1ヶ月予報では、
2週目(6/25~)以降、
平年より曇りや雨の日が少ないとなっていて、
今後一ヶ月の降水量
平年より少ない可能性が50%と最も高く、
日照時間は、
平年より多い可能性が50%と最も高くなっています。
 
来週末以降は、
ココまでの多雨傾向から
少し流れが変わってきそう
です。
 
また、九州南部は6月22日頃から
気温が平年よりかなり高くなる可能性もあるとして、
早期警戒情報も出ました。
 
暑さや熱中症への注意も出てくるかもしれません。
また、近づいたらお伝えします。
 
ということは、週末にノダが休めるのも
6月最後の週末以降かな??^o^;
 
ただ、3週目から4週目(7/2~15)の
7月の前半は太平洋高気圧が
再び少し弱めになるようです。
 
太平洋高気圧が元気を出して張り出してこないと、
真夏!!という天気にはなりません。
この期間の間、ずっとしぼむわけではなくて、
どこかでしぼんだ後、
徐々にまた張り出してくることになるでしょう。
梅雨明けは、その再び膨らんだ後だと思います。








110617_1

昨夜、
薄い雲を通して見えてきた月

ほとんどまん丸ですが、
昨日の明け方に
月食になった時が
ホントの満月でした。

稲光も一緒に撮ろうと試みましたが、
なかなか難しいく断念です^o^;










110617_2

昨夜の衛星画像
(気象庁HPより)

オレンジで囲った部分の
左下がとがった部分が
テーパリングクラウド










110617_3

一ヶ月予報資料
(気象庁HPより)

2週目以降は、
地上天気図にある網掛け域、
つまり降水域の中心が
九州の北が中心になっています。
つまり、前線の北上が
予想されていると言うことです。










110617_4

きょうの新燃岳
(気象庁HPより)

気象庁によると、
昨日の夕方に
ごく小規模な噴火があったと
推定される・・・
ということです。

16日の午後6時5分頃に
火山性微動が発生し、
聞き取り調査で、
高原町で降灰が
あったことが分かったようです。

火山性地震は、
13日 31回
14日 113回
15日 227回
16日 524回
17日 502回(15時まで) 
と昨日以降、
かなり多くなっています。

また、傾斜計のデータも
14日の夜遅くから
きょうまで
隆起を示す変化が
続けているようです。

土石流だけではなくて、
山自体の動きにも
注意をしておいた方が
良いのかも知れません。



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