気象レーダーのいたずら

ノダっち

11年6月3日(金) 17:03


南部を中心に
あぁ梅雨、
あなたはどうしてそんなに梅雨なの?
というような空が続いています。
 
分かりづらい?^o^;
 
午後3時現在、宮崎市内は、
気温が22.3度でしたが、
湿度が81%もあるため、
ジメジメして
長袖だと蒸し暑さを感じるくらいです。
 
この湿った空気と、
昼間に日射しが出た北部山沿いは
地表の気温が上がって上昇気流が起きました。
レーダーを見ると、
熊本県と県内の北部山沿いの
境界付近を中心に雨雲が発達しています。
 
午後3時前のレーダー画像を載せました。
 
コレを見ると、
もうひとつ、雨雲の帯も
県内の南部に映っています。
 
確かに所々で雨が落ちているようですが、
雨雲がかかっていることになっている
宮崎市の中心部では
雨雲が落ちていません。
 
これは、空の高い所みある雨雲が
映っているため
です。
 
以前も書いたことがありますが、
九州の気象レーダーは、
福岡県の背振山にあるレーダーと
種子島にあるレーダーから得られた
2つのデータを
合成して作成されています。
 
レーダーは、
レーダーの中心から距離が離れるほど
電波が地表から離れる
のが一つの特徴です。
このため、
二つのレーダーサイトから遠い宮崎県内では
地表付近の雨雲が映りにくく、
高い所の雨雲を捉えられやすくなります。
 
主に高い所にある雨雲を捉えている時の特徴は、
黒丸で囲った部分の様に
二つのレーダーの合成部分で
不自然な直線的な雨雲の境界が出来る
ことです。
 
この部分は、
距離が遠い福岡のレーダーが
高い空の雨雲を捉えていますが、
種子島レーダーは、
もっと低い空をレーダービームが通過していて、
低い空には雨粒が無いため、
こんな境界線が出来ています。
 
南部の雨雲は過剰に表現されているようです。
 
レーダーを見る時の参考にしてみて下さい。
 
ただ、あすの日中は
レーダーの出番が無さそうです。
 
あす昼過ぎまでは、
安心して洗濯物を干すのも
オススメできます。
 
薄い雲が出るくらいで、
昼間は日射しがたっぷりでしょう。
 
夕方以降は雲が厚みを増しそうです。
念のため、午後3時以降は
早めに取り込んだ方が
良いかもしれません。
 
日曜日からは梅雨前線が延びてきて、
本格的なになってきそうです。
月曜日にかけて、
南から暖かく湿った空気の流れ込みがあり、
雨雲が発達する可能性があります。
 
各地とも
雨の情報に注意して頂きたいですが、
特に、
新燃岳の周辺では雨の降り方に要注意です。
先日の台風の時よりも
発達した雨雲がかかっても不思議ではありません。
月曜日は、それくらいに、
危険な空気が流れ込む資料になっています。
 
是非とも、
日曜日にでも発表されるであろう情報に
注目して下さい。
 
宮崎県の気象情報(気象庁HP)
災害時支援資料(宮崎地方気象台HP(PDF))
 
なお、一ヶ月予報では、
この先も
梅雨らしい天気の日が多くなりそうです。
 
あすの日射しは有効にお使い下さい。
 
 








110603_1

お昼頃の高千穂通

空は灰色ですが、
楠の新緑は鮮やかで
空とのコントラストで
まぶしいくらいです。










110603_2

午後2時55分のレーダー
(気象庁HPより)










110603_3

きのうの夕方、
MRTホームページの
新燃岳に向いたライブカメラに
不思議な光が映っていました。

マンガや映画などで見る
未確認飛行物体の底面には
こんな光が並んでいたような
記憶もありますが、
これは夕日が
斜めにレンズに侵入して
出来た光だと思います。

太陽の近くの空を撮ると
このような光が写るのを
経験されたり、
そんな映像をご覧になった方も
多いと思います。

こちらは光のイタズラ。


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