ノダっち

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梅雨明け十日の無い梅雨明け

ノダっち

11年6月30日(木) 16:49

天気の話なノダ


湿った空気が流れ込んで
不安定な天気になっています。
 
午前中は広い範囲で晴れましたが、
午後は所々で雷雨がきました。
 
梅雨明け十日という言葉を
聞かれた方もいらっしゃるでしょう。
梅雨明けして最初の10日間くらいが
一番天気が安定する
ということを
表した言葉です。
 
ただ、実際には、
梅雨明けが発表されて10日間
ずっと晴れるということはなかなか起きません。
季節の移り変わりには、
そんなに簡単に線が引けないということです。
それでも、10日もなくても、
たいていは数日ほど
天気が安定する期間があります。
 
たとえば去年は、
7月20日に梅雨明けが発表され、
21日までにわか雨があったものの、
22日から26日まで安定して晴れました。
 
その梅雨明け数日が適用出来るのは、
太平洋高気圧が安定的にバシッと強まって
梅雨明けした時
です。
 
今年は、常々書いているとおり、
太平洋高気圧が
しぼむ予想がある中での梅雨明けでしたので、
なかなか安定しません。
 
あすも
午前を中心に不安定な天気になりそうです。
 
また、来週には
梅雨前線の南下による雨も予想されています。
これも最近毎日書いているとおり、
戻り梅雨は危険な雨になることがありますので、
十分に今後の情報に気をつけておいて下さい。
 
なお、そんな中でも
この週末は
まずまずのレジャー日和になりそうです。
 
週末にまずまず程度でも晴れるのは、
6月4日(日)以来、
ほぼ一ヶ月ぶりとなるかも知れません。
ただ、この日は薄雲も多くて、
3日には雨の降った所もあったので、
土日ともよく晴れるとなると、
5月14日、15日以来でしょう。
 
と、
取らぬ狸の皮算用をしてみました^o^;
 
 
 








110630_1

お昼頃、
宮崎市から南西の空には
もくもく入道雲が見えました。

昼過ぎに、発達して
ザッと局地的な雷雨を
もたらしています。









110630_2

きのうの夕焼け

オーロラみたいな
変わった夕焼けが見えました。

おそらく、
雨粒が作ったカーテンに
夕日が当たって
このように見えたんだと思います。









110630_3

きょうの霧島連山は、
雲がかかっていて、
噴煙の様子は分かりませんでした。
(気象庁HPより)

ただ、気象庁は、
きょう15時現在でも
噴火が継続していると
発表しています。
火山性微動が続いていることから
推測されているようです。

見えないだけに、
不気味です。


2ヶ月ぶりの大きな噴煙

ノダっち

11年6月29日(水) 16:22

天気の話なノダ


梅雨明けが発表されて
ホット一息と思ったら、
新燃岳が噴火しました。
 
これまでの数回のごく小規模な噴火に比べると、
噴煙が中量と多めで、
噴煙の高さも1000mに達しています。
噴煙が1000m以上に上がる噴火は、
4月18日以来
です。
 
10時半頃に噴火が始まってから、
午後3時現在もまだ噴火が続いています。
 
少し心配になる噴火の仕方です。
1月26日、27日のような
大規模な噴火にならず、
このまま収まってくれればいいのですが・・・
 
この噴火の影響もあるのか、
きょうは午後になって雲が多くなりました。
雲が出来る時には
空気中に小さなチリや誇りが必要で
これを専門的には凝結核なんていいます。
噴火によって空気中に拡散した
火山灰がその役目をすることもあるのです。
 
もともと南から北上してきた雲が
予想以上にしっかりと流れ込んで来たので、
噴火の影響が
どこまであったかはわかりませんが、
それだけにしては、雲が多く、
発達しすぎ気がしています。
 
 
そもそも、
梅雨も一段落していないのかも知れません。
 
きょうは
予想ほど太平洋高気圧が強まっていなくて、
湿った空気がすでに流れ込んで
雨雲を発達させた可能性もあります。
 
月曜日の日記にも書いたとおり、
明後日にかけては
湿った空気の影響で
やや不安定な空模様になりそうです。
 
さらに来週の中頃も
梅雨前線の南下の可能性があるため
気が抜けません。
戻り梅雨はホントに怖いんです。
 
天気予報のこまめなチャックもお願いします。
 
 
あすは、朝や夕方頃に
所々でザッと雨が降りそうです。
雨宿りでしのげる所が多いと思いますが、
念のため傘があると安心でしょう。
洗濯は要注意です。
 
ただし、晴れ間もあって
引き続き蒸し暑さも続きます。
熱中症にも引き続きお気をつけください。
 
 
 








110629_1

お昼頃の橘通にて

秋の雲ですね・・・
でも、
実は一年中出ています。

きょうも暑かったですが、
梅雨明けした県内で
まだ35度以上の
猛暑日が出ないのに対して
関東や関西などでは
ぞくぞくと観測しています。

県内の暑さは、
まだマシなのかも知れません。
日射しは痛いですが。










110629_2

11時過ぎの
MRTから西の空。

西の空は
モクモクしていました。
噴煙は
見分けられませんでした。










110629_3

都城市からみた霧島
(視聴者提供)

雲がかかって
噴煙はハッキリと見えませんが、
山の右側が風下で
そちら側には、雲の下に
うっすらと
カーテンの様な物がみえます。
降灰が写っているかもしれません。










110629_4

噴火開始直後の新燃岳
(気象庁HPより)



 

2番目に早い梅雨明け

ノダっち

11年6月28日(火) 16:27

天気の話なノダ


早速ですが、
毎年恒例の、
今年三回目のご挨拶。
 
明けまして
オメデトウゴザイマス^o^
 
なぜ、年3回かは去年の日記でもどうぞ^o^
 
気象台さん、
今年は思いっきりがイイです。
梅雨入りもかなり思いっきりがよく、
そして、
梅雨明けもズバッとキマした。
 
きょう11時に、
鹿児島地方気象台が
九州南部の梅雨明けを発表です。
 
正直言って、
まだ7月中旬にかけての
戻り梅雨の可能性も考慮して、
まだ6月中には発表できないんじゃないかな?
と思っていたのです。
 
6月中の梅雨明けは、
1955年以来56年ぶりで、
2回目のことになります。
 
その56年前に次いで、
2番目に早い梅雨明けの発表になりました。
 
もちろん、この記録は、
このまま夏空が続いて、
夏の終わりに行われる
見直しにひっかからなければ・・・
の話です。
 
7月20日まで引っ張った去年よりは
およそ3週間(22日)早く

今年見直された平年(7/14)よりも
約2週間(16日)も早い
梅雨明けの
発表になりました。
 
しかし、けさの空は夏でした。
空の青さが違っていて、
太平洋高気圧が
しっかりと覆ってきたことを物語っていましたので、
みなさんの体感とも
あっているのではないでしょうか?
 
もう一つ、
梅雨明けしたのを実感したのは、
昼間の海風です。
これまで太平洋高気圧が弱い時は、
海陸風(昼は海からの風、夜は陸からの風)に
なりませんでした。
きょうの昼間は、
沿岸部で海からの涼しい風が入って来ています。
 
宮崎って、こうやって
自然が教えてくれる季節がたくさんあって、
ホントに素敵な所です。
 
 
ただ、梅雨明けが発表されたからと言って、
この先、
晴れの天気が続くばかりではありません。
 
逆に、再び降り出す雨には
十分に気を配っておく必要がある
でしょう。
 
今週後半に
太平洋高気圧が弱まりますが、
週間予報を見ると、どうやら
梅雨前線の活動が弱まって
九州南部には大きな影響はない、
という予想のようです。
 
ただ、
にわか雨が起きやすくなる可能性はあります。
 
また、来週には
梅雨前線の南下もあるかも知れませんが、
気象台では九州南部に大きな影響はない、
と予想したのでしょう。
 
万一、気象台の予想が外れて
戻り梅雨が起きた場合、
戻り梅雨は災害危険性のある現象ですので、
この後も天気予報は
日々チェックするようにしておいて下さい。
 
また、この先は暑い日が続く
と言うことも意味しています。
熱中症にならないように、
くれぐれも気をつけましょう!
 
無理せずエアコンも使って下さい。
 
そして、
早くに梅雨明けすると言うことは、
それだけ夏が長いと言うことです。
 
夏バテしないためには
エアコンばかりに頼らず、
熱中症などを起こさない範囲で、
少しずつ暑さに体を慣らすことも大切
だと思います。
 
なお、先日の日記でも書きましたが、
8月は太平洋高気圧が夏バテして
弱めになる予想になっています。
雷雨の起きやすい時期があるかも
という予想も出ていますので、
夏のレジャーは今月中がオススメです。
 
  
 








110628_1

けさ9時の青空。

夏らしい濃い青空に
白い積雲がプカプカ










110628_2

正午頃の科学技術館のロケット

青と緑と白の
鮮やかなコントラストが
夏です。

木陰では
海風が心地よく感じられました。










110628_3

午前11時の衛星画像
(気象庁HPより)

九州付近は、
南から広がる太平洋高気圧の
晴れの区域に入っています。

気になるのは、
沖縄の右下にある雲です。
徐々に北上しています。



5号の置き土産は湿った空気と梅雨明け?

ノダっち

11年6月27日(月) 17:20

天気の話なノダ


台風5号
土日で東シナ海を北上しました。
日曜日の未明から強風域がかかってきて
その頃から風もやや強まりました。
 
最大瞬間風速は、
延岡 21.2m(南・10:33) 
都城 19.6m(南・3:46)
古江 17.8m(南南東・12:14) 
青島 17.0m(南東・8:01)
と20m前後を観測しています。
この辺りは、
過去の例から学んだとおりでした。
 
雨が最も多かったのも県北部で
金曜日に書いた傾向が出たのですが、
雨量は前例通りになっていません。
 
県北では200ミリ近く降りました。
また、かなり細く活溌な雨雲がかかって
アメダスの観測網の隙間だけで降った
非常に激しい雨もあります。
県の雨量計では、複数箇所で
1時間に60ミリ以上の雨もありました。
また、新燃岳の周辺にもかかった
活溌な雨雲もあります。
 
この細長い活溌な雨雲は、
南東風の時間に続き、
災害が起きないかとハラハラしました。
 
その後、風が南にかわってくると
昨日の午後から雨は弱まってきています。
 
台風が
置き土産に蒸し暑い空気を残していったため、
朝は所々で熱帯夜になって、
昼間も31度前後まで上がっています。
 
蒸し暑い空気が大気の状態を不安定にして、
一部でにわか雨があったものの、
午後は晴れた所も多くなってきました。
 
なお、台風5号は、きょう午後3時に
朝鮮半島北部付近で温帯低気圧に変わっています。
 
 
さて、週間予報は
晴れマークが並びました。
予報の資料を見ると、
かなり頑張って晴れマークを並べたな、
と言う印象を受けていて、
つまり、気象台は、
もう梅雨明け発表する気満々
なんだ、
と気象台の気持ちが読めちゃいます。
 
きょうの週間予報で、
梅雨明け発表の障害となりそうな点
次の二つです。
 
30日と1日にある曇り時々晴れのマーク
ここは南から湿った空気が流れ込むため
にわか雨が起きやすくなる可能性があります。
 
もう一つ、
来週、南下して来る梅雨前線が影響はないか?
と言う点でしょう。
 
この二つがクリアされれば、
広い範囲で天気が回復して来そうな
明日(28日)にでも
発表されるかも知れません。
 
ちなみに、去年
同じような状況で梅雨明けが先延ばしに
されていたんですよねぇ。
 
明日されれば、
梅雨前線の影響にこだわっての
良い傾向だとは思います。
 
 
なお、これ、毎年書いてますが、
気象台は梅雨明けの「宣言」はしません。
あくまでも季節の変わり目を
お知らせしてくれるだけです。
春夏秋冬の中で、
夏の本番のはじまりだけ
気象台が教えてくれます。
宣言は、みなさんそれぞれが
季節の変わり目を感じてしてみてください。
 
 
 
 








110627_1

25日22時半の衛星画像
(気象庁HPより)

台風外側の雨雲が
県内にもかかっていました。










110627_2

26日17時の衛星画像
(気象庁HPより)

台風の中心は
朝鮮半島の西海上(黄海)の
北部まで北上しましたが、
県内には
台風に流れ込む湿った空気による
雲の帯がかかっていました。










110627_3

27日午後3時の衛星画像
(気象庁HPより)

台風の形は崩れて、
九州付近の雲も
薄くなっています。










110627_4

きょう11時発表の
週間予報


離れてても要注意!

ノダっち

11年6月24日(金) 18:05

天気の話なノダ


頑張った太平洋高気圧3日目。
きょうも夏空が広がって
厳しい蒸し暑さになっていて、
35度近くまで上がった所もありました。
 
埼玉県や群馬県では
39度まで上がった所があるようです。
きょう未明に、サッカーの
U-22代表がクエートで
五輪二次予選に臨みましたが、
気温が39度と言ってました。
 
日射しが
きょうの宮崎の暑さでさえ、
体に応えそうなのに、
そんな中で90分も走り回るなんて、
スゴイですよね。
 
この暑さは、
あすから少し落ち着きます。
 
台風の影響で
雲が広がってくるためです。
 
太平洋高気圧の頑張りがあり、
直撃というような
最悪の事態は避けられる予想になっています。
 
きのうの予告通り、
似たコースを北上した台風の例を
ご紹介しておきましょう。
 
2002年の台風5号は、
勢力が今年の5号より少し強そうですが、
強風域の半径は
最盛期時に同じくらいあったようです。
季節も7月のはじめでほぼ一致しています。
 
200205号は、
7月4日に東シナ海に入り、
5日にかけて東シナ海の大陸よりを北上し、
6日にかけて朝鮮半島に上陸して、
7日にかけて温帯低気圧に変わりました。
(画像欄もご覧下さい)
 
コレを踏まえて、
この200205号による雨の傾向は、
4日は雨が少なく山沿いでパラ着いた程度、
東シナ海北部を北上した5日
南東風の影響を受けて
北部山沿いで100ミリを超える雨
が降り、
神門では夜に
時間44ミリの激しい雨が降りました。
朝鮮半島に上陸した6日も
朝にかけて雨が多く、
延岡では100ミリを超えて、
未明に44.5ミリの激しい雨を観測しています。
 
局地的には、もう一段階強い雨の所も
あるかも知れません。
 
また、最大瞬間風速
台風に近かった延岡
5日に26.3m、6日に21.3mを観測し、
油津では5日に20.6m、
宮崎で5日に17.1mでした。
 
この他、南部の各地の2日間の雨量は
80ミリ前後となっていて、
雨は、南東風が吹き付ける
県北が中心だったようです。
 
ただ、今回は、
かなりいびつな形をした台風で、
中心の東側と南側に
たくさんの雲を引き連れて
北上してきそうですので、
違った雨の降り方をする可能性もあります。
 
200205号の例も参考にして、
台風が東シナ海北部から
朝鮮半島付近を移動している時
には、
特に注意
しておきましょう。
 
台風が温帯低気圧に変わりながら
日本海に進んだ後、
南西から風に変わりますので、
再び霧島周辺で雨が強まる可能性もあり、
来週の前半にかけて
雨の降り方に気が抜けません。
 
また、広い強風域を持っているため
離れた所を通っても、
強い風にも注意が必要になりそうです。
 
ということで、
日曜日から週明けにかけては、
台風による雨や風にご注意下さい!
(あえて警戒とは書きません・・・)
 
さて、
この台風を押して頑張った太平洋高気圧は、
きょうの週間予報の資料で
来週の後半に急激にしぼむ予想が出ています。
はたして???ではありますが・・・
 
また、この流れのまま、
きょうの一ヶ月予報の資料では、
7月2日以降、
太平洋高気圧が弱めに予想されています。
 
ということで、
梅雨明けはまだまだ先かな?と思いましたが・・・
 
鹿児島地方気象台が発表した予報では、
2週目以降は平年より晴れる日が多い
となっていますので、
平年より
早い梅雨明けもありえるのかも知れません。
 
来週後半に見えてきた晴れマークは、
一つの梅雨明け発表のタイミング
になるのか?
それとも
もう一度南下して来る可能性があるため、
平年前後まで待つのか??
残念ながら
きょうの資料では判断できませんでした。
来週の一つのタイミングで発表が無ければ、
平年(7月14日)前後
と言うことになってくるでしょう。
 
 








110624_1

午後4時までの最高気温
(気象庁HPより)











110624_2

夏空3号

MRT屋上より

それにしても、
野田が作った
テルテル坊主の効果は
すごいと思いません?(笑)











110624_3

2002年の台風5号経路
(気象庁HPより)

今年の5号については
新しい予報の確認を
お願いします。
気象庁台風ページ

今のところ、
今年の台風5号は、
25日から26日にかけて
東シナ海の大陸よりを
中心気圧975hPaで
北上する予想です。











110624_4

きょうの新燃岳

久しぶりに
キレイに見えました。

昨夜、
極小規模な噴火をして、
小林市で
少しの降灰があったようです。
きのうの火山性地震は
800回に達しましたが、
噴火後は、減少傾向で
傾斜計のデータも
沈降を示す変化をした
とのことです。



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