5号の置き土産は湿った空気と梅雨明け?

ノダっち

11年6月27日(月) 17:20


台風5号
土日で東シナ海を北上しました。
日曜日の未明から強風域がかかってきて
その頃から風もやや強まりました。
 
最大瞬間風速は、
延岡 21.2m(南・10:33) 
都城 19.6m(南・3:46)
古江 17.8m(南南東・12:14) 
青島 17.0m(南東・8:01)
と20m前後を観測しています。
この辺りは、
過去の例から学んだとおりでした。
 
雨が最も多かったのも県北部で
金曜日に書いた傾向が出たのですが、
雨量は前例通りになっていません。
 
県北では200ミリ近く降りました。
また、かなり細く活溌な雨雲がかかって
アメダスの観測網の隙間だけで降った
非常に激しい雨もあります。
県の雨量計では、複数箇所で
1時間に60ミリ以上の雨もありました。
また、新燃岳の周辺にもかかった
活溌な雨雲もあります。
 
この細長い活溌な雨雲は、
南東風の時間に続き、
災害が起きないかとハラハラしました。
 
その後、風が南にかわってくると
昨日の午後から雨は弱まってきています。
 
台風が
置き土産に蒸し暑い空気を残していったため、
朝は所々で熱帯夜になって、
昼間も31度前後まで上がっています。
 
蒸し暑い空気が大気の状態を不安定にして、
一部でにわか雨があったものの、
午後は晴れた所も多くなってきました。
 
なお、台風5号は、きょう午後3時に
朝鮮半島北部付近で温帯低気圧に変わっています。
 
 
さて、週間予報は
晴れマークが並びました。
予報の資料を見ると、
かなり頑張って晴れマークを並べたな、
と言う印象を受けていて、
つまり、気象台は、
もう梅雨明け発表する気満々
なんだ、
と気象台の気持ちが読めちゃいます。
 
きょうの週間予報で、
梅雨明け発表の障害となりそうな点
次の二つです。
 
30日と1日にある曇り時々晴れのマーク
ここは南から湿った空気が流れ込むため
にわか雨が起きやすくなる可能性があります。
 
もう一つ、
来週、南下して来る梅雨前線が影響はないか?
と言う点でしょう。
 
この二つがクリアされれば、
広い範囲で天気が回復して来そうな
明日(28日)にでも
発表されるかも知れません。
 
ちなみに、去年
同じような状況で梅雨明けが先延ばしに
されていたんですよねぇ。
 
明日されれば、
梅雨前線の影響にこだわっての
良い傾向だとは思います。
 
 
なお、これ、毎年書いてますが、
気象台は梅雨明けの「宣言」はしません。
あくまでも季節の変わり目を
お知らせしてくれるだけです。
春夏秋冬の中で、
夏の本番のはじまりだけ
気象台が教えてくれます。
宣言は、みなさんそれぞれが
季節の変わり目を感じてしてみてください。
 
 
 
 








110627_1

25日22時半の衛星画像
(気象庁HPより)

台風外側の雨雲が
県内にもかかっていました。










110627_2

26日17時の衛星画像
(気象庁HPより)

台風の中心は
朝鮮半島の西海上(黄海)の
北部まで北上しましたが、
県内には
台風に流れ込む湿った空気による
雲の帯がかかっていました。










110627_3

27日午後3時の衛星画像
(気象庁HPより)

台風の形は崩れて、
九州付近の雲も
薄くなっています。










110627_4

きょう11時発表の
週間予報


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