警戒モードの春の雨に

ノダっち

11年2月16日(水) 16:13


雲が広がってきました。
 
昼頃までは雲の隙間から青空が見えていましたが、
だんだんと雲も厚みを増してきています。
 
きのうも書いた通り、
明日の雨は、
新燃岳の活発化以降では
最も強まりそうです。
 
気象台が午前11時半に発表した情報では、
最大1時間雨量が10ミリ、
あす24時までの総雨量は70ミリ
と予想されています。
(最新情報をこちらでご確認下さい。)
 
この11時半発表の数字ならは、
通常なら、
注意報も出ないレベルの予想雨量です。
 
ただ、火山灰は水が染み込みにくいため
雨水が積もった火山灰の表面を流れることで
その下の火山灰を削りとりながら流れていき、
火山灰を巻き込んだ流れとなり、
次第に泥流や土石流に成長する
というのが
少量の雨でも土石流に注意を、
と呼びかけられている理由になります。
 
海辺や砂場で砂の山などをつくって、
そこに水を流したことのある方なら、
水が次第に砂を巻き込みながら流れる様子を
容易に想像できるのではないでしょうか。
 
これまでの雨では、
県が設定した1時間4ミリの雨を超えませんでした。
 
度々の避難準備情報などで、
付近の住民の方のストレスは
すごく高くなっていると思います。
 
新燃岳が噴出した火山灰では
この基準が妥当なのかどうか?
 
今は、まだ分かりません。
分からないので、
用心に用心を重ねておくことが
命を守るには大切です。
 
今回の雨では、
この基準の見直しになるデータが取れればいいな、
とも思います。
 
もちろん、
被害が起きるような
土石流にならないことを一番に願いつつ、
あすは朝から警戒モードでの勤務です。
 
低気圧のコースによっては、
11時半発表の情報よりも
強まる可能性もありますので、
最新の情報を必ずご確認下さい。
 
 

なお、あすの雨が強まる理由は
昨日も一昨日も書いたように
南から暖かく湿った空気が流れ込むためですが、
この空気の流れ込みで、
雨の割に明日は気温が高めになります。

土石流さえなければ、
を感じさせる雨になりそうです。
 
 









110216_1

お昼前の
大淀河畔から
南西の空を撮影。

薄い灰色の雲が広がって、
まだ青空も
隙間に見えました。


投稿月