自然の脅威

ノダっち

11年1月27日(木) 17:28

新燃岳の噴火が止まりません。
午後3時現在、
ライブカメラを見ると
相変わらずモクモクと煙を出しています。
火山は、気象予報士の範疇ではないのですが、
降灰の予報などには大きく気象が関わりますし、
一応、大学ではそれなりに勉強もしましたし、
一般の方よりは
少しだけ知識を持っているかもしれませんので、
やはり防災に携わる者として
気が気ではない状態です。
新燃岳の噴火は、
きのう18時に、(この日記をアップした後で)
噴火警戒レベルがに 上がりました。

気象庁が作成している
新燃岳が噴火した場合の警戒レベルについて、
こちら(PDF)で公開されています。

付近にお住まいの方は、ぜひご確認下さい。

それによりますと、

”居住地域の近くまで重大な影響を及ぼす(この範囲に入った場合には生命に危険が及ぶ)噴火が生、あるいは発生すると予想される。”場合にレベルになるとされていて、

予想される現象として、
・火砕流が火口から概ね2km以内に到達する可能性

・火口から概ね2km以内に噴石飛散


となっており、

きのう気象庁が発表した警戒文でも、
「新燃岳から2km程度の範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな
噴石等に警戒
が必要です。
風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意が必要
です。
降雨時には泥流や土石流に注意が必要です。」

となっています。

火口から2キロ以内は立ち入り禁止になっていますが、
突発的に
それを超えて発生する火砕流や噴石が無いとは限りません。

むやみに
立ち入り禁止エリア付近に近づかないようにして下さい。
必要なければ、2キロより
十分距離をとっておいた方が無難ではないでしょうか。

また、降灰の予想
気象庁のHPでもこちらで発表されています。

ただ、残念ながら
予報対象時間帯が短くて、
発表頻度も少ないです。

野田が天気をお伝えする時間帯には、
新燃岳上空の風の予想をお伝えしますので、
噴煙が流れるであろう方角、
降灰があるかもしれない地域の参考にして下さい。

午後3時半前には、
一旦灰色の煙が少なくなって
このまま終わってくれ!と願ったのですが、
願いむなしく、
またしばらくして吹き上がりました。

15時41分、
今回、一連の噴火の中で、初めて
爆発的噴火として発表されています。

宮崎市内や延岡など
県内の広い範囲で、
窓がガタガタするなどの空振も感じられたようです。

空振は、噴火が起きた時に、
周りの空気を一気に動かすため、
その動かされた空気が
波となって伝わっていくものです。
その空気の振動が窓や建物を揺らします。

お風呂の中に手を付けると
周りに波が出来て広がっていくのと
同じようにイメージして下さい。
(厳密には違うかもしれないですが・・・)

とにかく、噴火については
油断せず、
しばらくは注意深く見守る必要がありそうです。

さて、火山にばかり
目を向けているわけにもいきません。

けさは県内の冷え込みも強まりました。

あすは気圧の谷の影響で午後から雲が増えて、
夜遅くから所々で雨や雪が降りそうです。
火山灰への影響も心配されます。

そして、土日には強い寒気の流れ込みです。
日曜日朝の上空1500m付近は、
-9度以下の寒気が流れ込む予想になりました。
再び厳しい寒さも襲ってきそうです。
どうか

噴火が

早く

収まりますように

( _ 人 _ )











110127_1

15時40分過ぎの
爆発的噴火が起きた直後の
新燃岳
(気象庁HPより)








110127_2

爆発的噴火が起きた後、
MRTからも
噴煙が立ち上がるのが
見えました。








110127_3

御池付近に降った噴石。
スタッフが拾ってきた物です。
大きさを比べるため
野田の指が写っています。
こんなの当たったらと思うと、
ゾッとします。

みなさん、
ホントに
十分にお気をつけ下さい









110127_4

けさの最低気温
(気象庁HPより)

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