宮崎市内でも再び降灰

ノダっち

11年2月11日(金) 17:02


緊張の昨夜は、
大きな被害の報告が無いまま過ぎ、
ホッとして、夜中に帰宅しました。
 
対象地域での
1時間雨量は強くてミリでしたが、
総雨量は10ミリを超えましたので、
都城市が発表した避難準備情報
自らが定めた基準を満たしていて、
しかもそれを事前に発表できたので
すごく良い判断をされたと思います。
 
緊張の夜が明けて、
山はおとなしいなぁ・・・
 
と思いながら過ごしていた昼休み。
 
11時36分に
新燃岳が8日ぶりに
10回目の爆発的噴火。
 
この噴火の影響で、
宮崎市でも降灰がありました。
 
噴煙が海抜4000m付近まで上昇したため
複雑な動きをして
宮崎市にも降灰させたと推定されます。
 
噴煙は、当初、
山頂付近の北西風で南東に流れ出しましたが、
海抜4000m付近まで上昇した影響で、
上空の西風西南西風に流され
ました。
 
宮崎市の市役所付近で見ていると、
市の中心部より北東側の空を
東よりに流れていくのが見えました。
 
この噴煙雲から真下に落下すれば
宮崎市の中心部での降灰は無かったはずですが、
この噴煙雲から落下した火山灰は
再び地上付近を吹いている北よりの風
噴煙雲の真下よりも南に流されて、
宮崎市の中心部に降灰してきた
ようです。
 
 
天気予報では
時間の関係上もありますし
高さごとの風向きをお伝えするのは
複雑にもなるため
新燃岳山頂付近の風向きしか
お伝えしていません。
 
ただ、実際にはさらに上空の風も
降灰の地域に影響
しています。
また、降灰が起こるかどうかは
噴煙に含まれる火山灰の量にもよります。
 
いかに上手くお伝えするかは
課題として受け止めたいです。
 
 
さて、天気は回復して来ていますが、
山頂付近の風向きが北西になっている通り、
冬型の気圧配置です。
 
週末は寒くなります。
特に土曜日は、季節逆戻りの厳しい寒さです。
体調管理にもをお気をつけ下さい。
 
ただ、日曜日は雲が厚みを増してきて、
また月曜日に雨が予想されます。
資料をそのまま解釈すると、
午前中が心配な時間になりそうです。
ただ、今後の資料で変わる可能性もありますし、
気象台からの新しい発表情報を参考にして下さい。
こちらこちら
 
さらに、木曜日にも・・・
 
この先は天気が周期的に変わる見込みです。
そして、防災関係の資料を見ると、
大なり小なりの差があれど、
火山噴火の後には
土石流は発生する可能性が高いと言われています。
 
大雨の季節の前までには
様々な対策が進めておきたいですね。











110211_1


お昼過ぎの
宮崎市役所上空。

宮崎市の中心部よりも
北東側の空を
噴煙がカーブしながら
流れていました。

高岡から
佐土原上空かなぁ??












110211_2


MRT前に止まっていた
自転車のサドル。

うっすら白くなるくらい
けっこう降りました。












110211_3

ウィンドプロファイラ
(気象庁HPより)

正午の
上空の風の様子です。
3000m付近は
西よりの風でした。
さらに上空は
西南西くらいに
なっていたようです。












110211_4

大波池から見た
新燃岳のライブカメラ
(鹿児島県姶良・伊佐地域振興局提供)

爆発的噴火直後の
様子です。

朝は昨日の雨が
蒸発しているような
白煙だけで、
火口の周辺に
雪が積もっているのも
見えていたんですが。。。

爆発による
熱の影響で
火口周辺に積もっていた
雪などが溶けて
蒸発したのでしょうか?
火口の周辺の斜面から
白煙というか、
湯気のような物も
立ち上っています。






 
 

投稿月