ノダっち

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噴煙が流れる方向を知る方法

ノダっち

11年2月2日(水) 17:37

天気の話なノダ

けさも、
空振が揺らす窓のガタガタで目が覚めました。
 
宮崎市でもこんなんだから、
新燃岳の近くの方はもっと大きな空振と不安を
感じられていることでしょう。
 
早く落ち着いて暮らせる日々になって欲しい、
ホントに心からそう思います。
 
午後4時前にも8回目

爆発的噴火が発生しました。
 
爆発的噴火の間隔が
昨夜から6~5時間前後の周期で、
少しずつ短くなっているようでもあります・・・
 
これに何の意味があるのかは、
私には分かりません。
たまたまの可能性もあります。
 
なお、爆発的噴火が発生した後は、
しばらく後に(こちら)で降灰予報
気象庁から発表中です。
 
また、気象庁による火山観測報こちら)を見ると、
発表文の中に流向と言うのがあって、
噴煙がどちらに流れたかもわかります。
 
15時53分に発生した爆発的噴火の観測報を
読み方の参考に画像欄に載せておきました。
 
降灰予報の発表には時間がかかるみたいなので、
まずはこの観測報を見るのがオススメです。
 
ただし、地図で自分の地域が新燃岳から
どの方角にあるかを把握しておく必要があります。


 
とくに、
噴火から降灰まで時間があまりない
新燃岳近くの方は、
自分の目で確かめる方が早いかもしれませんし、
降灰予報を待たずに、
この観測報で噴煙が流れた方向の情報を得る方が
良いでしょう。
 
逆に、少し離れた地域の場合は、
噴煙が高く上がったりすると

最初の流れ出した方角とは
別の方向に曲がることもあります
ので、
それらは降灰予報を確認してください。
また、上空の風を観測している
気象庁のウィンドプロファイラこちら)で
上空の風向きを知っておくことも出来ます。
 
もちろん、MRTのテレビやラジオでは、
随時上空の風の予想もお伝えしています
ので、
そちらもぜひ利用して下さい。
翌日の準備などにも役立つと思います。
 
 
さて、きょうは延岡市で
最高気温が15.2まで上がりましたが、
あすは、宮崎市でも
ひっさしぶりに
15度まで上がるかもしれません。
 
あすは暦で冬が終わる節分
節分と言えば、鬼は外!
 
山の中で暴れてる鬼にも
出て行って欲しいものです!
 










110202_1

午後4時前の噴火後の
宮崎市から西の空。
雲があって
噴煙がどこにあるのか
分かりませんでした。
この雲よりも高くまで上がった
可能性もあります。









110202_2

火山観測報の第一報
(気象庁HPより)
ここに
流向という
項目があります。

「東」ということは、
噴煙が
東へ向いて流れ出した、
と言うことです。

また、有色噴煙、
つまり火山灰を伴った噴煙が
火口の上3000m
まで吹き上がったと
書いてあります。
新燃岳は
標高が1400m以上あります。
つまり、
噴煙の海からの高さは、
4400m以上ということで、
高く上がった噴煙は
さらに上空の風にも
流されました。

上空の風は
高層風という項目に
書いてあります。

高層風の隣は日時で、
世界協定時、
この場合、2日5時、
日本時間2日14時を示します。

その下の三段の数字が
風の強さで、
左の3桁はhPa、
一番上(850)が
上空1500m付近、
その下が3000m付近、
一番下が5500m付近です。

ーの右にある
5桁の数字の内、
左の三桁は360方位で、
右の二桁が
風速(ノット)です。

つまり上空5500m付近は、
西の風60ノットと読めます。









220202_3

火山観測報の第二報
(気象庁HPより)
こちらは、
その噴火に伴う、
現象の詳細が記載されます。
少し遅れて発表されてきます。

長いトンネルの記録

ノダっち

11年2月1日(火) 17:37

天気の話なノダ

朝、家を出ようとしたとたんに
窓がガタガタw(°o°)w 
空振だ!
と思ってベランダに出て見ると、
新燃岳から吹き上がる噴煙が見えました。
 
最大の空振を伴った爆発的噴火で、
鹿児島県の霧島町では
あちこちで窓ガラスが割れたり、
3キロを超えて大きな噴石が飛んだりと、
この爆発のパワーはすごかったようです。
 
 
昨夜もライブカメラを見ていると、
いったん暗くなった後、
午後10時過ぎくらいからは
また明るい火映が見えていました。
 
ただ、けさはライブカメラを見ると、
ほとんど噴煙が無くて、
新燃岳から上がる朝日がキレイなくらいで、
あら、けさは落ち着いてるのかな?
と思っていた矢先の爆発です。
 
この状況、煙とかが出ていない時の方が
逆になんだか不気味だったりもしますね。
 
午後にかけても噴火は続いて、
15時半過ぎには噴煙が3000mまで上がりました。
 
まだまだ、警戒が必要なようです。
 
警戒範囲も広がっています。
間違っても、不用意に
規制範囲に近寄らないようにしましょう。
 
 
ただ、幸いにも、
きょうは爆発噴火が起きたにもかかわらず、
心配されたキャンプ地への
降灰も少なかったようです。
 
 
 
さて、きのう終わりが見えたと書いた
話をまとめておきます。
 
1月の寒さの記録です。
 

月平均気温は、
観測史上最低になったのが
古江、日向、高千穂、
鞍岡、加久藤、小林、串間

 
観測史上番目の低さが、

神門、西米良、西都、青島
 
高鍋が3位、延岡と油津で4位でした。
 
都城は5番目の低さですが、
2.9度と1977年以来34年ぶり
3度を下回っています。
 
また、宮崎も1984年以来、

27年ぶりに5度未満になりました。
 
その他、1月は、

各地で記録的な雨の少なさとなっています。
 
 
けさも、冷え込みましたね。
広い範囲で氷点下まで下がって、
神門の最低気温は-9.3度でした。
 
ただ、昼間は
だいぶ日射しが暖かく感じられたのではないでしょうか?
風も穏やかで
11度から12度前後まで上がった所が多くなっています。
 
寒さは、長い長い長いトンネルを抜けました。
 
逆に来週にかけては、
暖かいくらいの日が一気に増えてきそうです。
 
なんとも、極端な天気が続きます。
 







110201_1

朝、宮崎から見えた
新燃岳の爆発的噴火。
この時の噴火では
2000mまで
噴煙が上昇しました。








110201_2

大波池に設置された
新燃岳監視用のライブカメラ
(鹿児島県姶良・伊佐地域振興局提供)

朝、噴火が起きる前は
こんなに穏やかでした。









110201_3

午後の噴火の後、
宮崎市から
南西の空に見えた
噴煙のカーブ。
上空の風は
高さによって風向きが違うため
このように
曲がったと思われます。

なお、山頂付近の風は
今夜遅くには
南西→北東向き、
あす朝には
西→東向き、
あす夕方には
北西→南東向き
と、
次第に変わりそうです

あす、火山灰を大量に伴う
噴火が起きた場合は、
時間帯によって
噴煙の流れ込む地域が
変わってきます。

洗濯物を干される際は、
空の様子にお気をつけ下さい。








110201_4

けさの最低気温
(気象庁HPより)

終わりが見えた戦いと、終わりの見えない戦い

ノダっち

11年1月31日(月) 17:52

天気の話なノダ,空を見るノダ


まず、終わりが見えたのは、寒さです。
 
きのうまでの統計で見ると、
今月は、どうやら1984年以来、
27年ぶりの寒さなることが確実になっています。
(宮崎市)
 
ただ、
週末に流れ込んだ上空の寒気の底も越えました。
あす朝まで放射冷却で冷え込みますが、
あすの昼間は
きょうより日射しが少し暖かく感じられるかもしれません。
  

あさって以降の気温は、
平年並みか平年より高めの予想です。
週間予報では立春の4日から
最高気温に15度の数字も出てきています。
宮崎市で15度を超えれば、12月26日以来です。
ただ、4日と5日は雲が出やすい予想もあるので、
日射しが少なくて
気温ほどの暖かさは無いかもしれません。
その後、今度の日曜日は、
高気圧に覆われてポカポカ陽気で、
キャンプ見学日和になりそう
です。 
 

そう、新燃岳噴火の影響さえなければ・・・ですが。
 
普段なら、きょうはキャンプイン前日で、
私の好きないチームをはじめ、
各チームが宮崎入りしてワクワクな日なのに、
宮崎に来て8年で
はじめて不安なままこの日を迎えました。
 
もちろん、噴火による降灰などの影響で
選手が練習しにくくなったり、
体調に影響する可能性もあります。
 
新燃岳は、
週末の内に火口内には溶岩ドームまで出現して、
きょうにかけて成長しているようです。
 
大波池からのライブカメラでは、
その頭が見えています。(画像欄参照)
 
でも、戦いの終わりがまだ見えません。
 
気象庁が発表した情報(これ)では、
この溶岩ドームを破壊するような
爆発的な噴火が発生した場合は、
火口から概ね3kmの範囲まで火砕流が流下する可能性

があるということです。
 
また、2キロの範囲では
火口から概ね2kmの範囲では、
噴火に伴う弾道を描いて飛散する
大きな噴石等に警戒が必要
となっていますが、
けさのアッパレMiyazakiで
電話でお話を伺った鹿児島大学の井村准教授によると、
上空の風の状態によっては、
風下側の10キロくらいの範囲で
拳くらいの大きさの噴石、火山れきが落ちてくるかも、
とお話しされていました。
 
この範囲内では、
ヘルメットなどを備えておくことも必要かもしれません。
 
キャンプ地をはじめ、
特に降灰の酷い地域の皆様は
懸命に作業に当たられていると思います。
 
どうか、身の安全を確保しつつ、
体調にも十分に気をつけて下さい。

 
そして、心配になるのは、
寒さが緩んだと言うことは、
これからは
雨が降りやすくなると言うことです。
 
降灰の多い地域は
24時間に降る雨の量がたったの10ミリで
土石流が発生する恐れもある、
という報道もありました。
 
今後、こちらにも
神経質に対応していく必要が出てきます。
 
皆さんと共に私自身も初めての戦いです。
お役に立てる情報を出していきたいと思います。
 
一緒に頑張って乗り切りましょう!
 
前にもこのブログに書きました、
今こそ、もう一度書いておきます。
 
No Rain No Rainbow

(意味はこちら
  

なお、あすも上空は北西→南東向きの風が続く予想ですが、
あさって(2月2日)には風向きが変わり、
西→東向きになりそうです。
 
当日の風の予想なども含めた
新燃岳の特設ページWNIのHP内に出来ています。
ご利用下さい。
  
こちら→霧島・新燃岳火山情報(ウェザーニューズ
 
MRTのホームページのトップページにも
リンクバナーがありますので、ご利用下さい。








110131_1

大波池から見た
新燃岳のライブカメラ
(鹿児島県姶良・伊佐地域振興局提供)

手前の火口壁の向こう側、
白煙が出ている手前に
溶岩ドームの
頭が見えています。

きょうは
白くモクモクとした噴煙が
多かったです。









110131_2

灰色の噴煙が少なかったせいか、
きょうの宮崎市は
キレイな青空が広がっていました。

でも、きのうは
この鰐塚山の上辺りに
明らかに寒気の雲とは違う
にごった空気の層がありました。









110131_3

こちらも、
大波池から見た
新燃岳のライブカメラ
(鹿児島県姶良・伊佐地域振興局提供)

夜間は、このように、
「火映」と呼ばれる
現象が見えています。

不気味です。










110131_4

けさの最低気温
(気象庁HPより)



週末は厳しい寒気に”も”注意

ノダっち

11年1月28日(金) 17:38

天気の話なノダ,空を見るノダ

朝、窓を開けて温泉街に来た臭いがしました。
いわゆる、硫黄臭
きのう夕方のOAでお伝えしたとおり、
風向きが変わって
宮崎市にも火山灰が流れてきていたのです。
通勤時には、目が痛くなりましたし、
10分の間にコートにもうっすらと灰がつきました。
灰って言いますが、
火山灰は灰ではないですね、むしろです。

今後も
降灰が予想される地域では、
マスクの着用や
自転車に乗る時はゴーグルも
した方が
良いと思います。
花粉用のめがねや
水中めがねやスキー用などなど。

きょうは西から南西よりの風で、
噴煙は東から北東に流れたため
宮崎市から北の地域にも降灰がありました。

ただ、あすからは、
再び冬型の気圧配置で
上空1500m付近も北西風になります。

つまり、昨日までと同じ
都城周辺から日南・串間方面に
噴煙は主に流れそう
です。

きょうは弱い雨も降ってきました。
火山灰は水に浸されると固まってしまうそうです。
みなさん、大丈夫でしょうか?
まだ乾いていれば、明るい時に
溝の周りだけでも掃除などしておいて下さい。

なお、宮崎県庁のホームページに
各機関へリンクや資料などが置かれています。
こちらです。

さて、上でさらっと冬型になると書きました。
今月はひたすら冬型の日が多かったのですが、
今週末はまた上空の寒気が強烈にになります。

ちょっと上空の寒気の図を書く時間が無いので
言葉だけでの説明で申し訳ないですが、
県内上空1500m付近の寒気の予想は、
あす朝で-6度前後、
あす夜には-9度前後、
日曜日の朝は、県内全域が-9度以下、
北部の一部は-12度線がかかるかもしれません。
月曜日の朝も、-9度以下の状況が続きそうです。

平野部は晴れますが、
山沿いの標高の高い所を中心に
雪が降る可能性もあります。

前回非常に厳しい寒さになった
1月17日の日記
大晦日の寒さを記録した1月4日の日記
データと比べてみると、
今回もかなりの寒さになりそうなのが
予想出来るのではないでしょうか。

なお、来週の中頃には寒さが和らぎます。
そして、再来週は平年より気温が高くなる予想も・・・
寒暖の変化が出てきそうです。
 
 
 
最後に、きょうも書いておこう。
どうか

噴火が

早く

収まりますように

( _ 人 _ )










110128_1

朝、昨夜から駐めてあった
I福カメラマンの
自転車サドル。
砂がたまってます。









110128_2

MRTmicc駐車場屋上
火山灰がついて
白っぽくなっていました。








110128_3

午後1時前に
爆発的噴火があって
およそ1時間後の
宮崎市北西の空。
噴煙が流れていました。
このあと
宮崎市の北部などで
降灰が酷くなったようです。

自然の脅威

ノダっち

11年1月27日(木) 17:28

天気の話なノダ,空を見るノダ

新燃岳の噴火が止まりません。
午後3時現在、
ライブカメラを見ると
相変わらずモクモクと煙を出しています。
火山は、気象予報士の範疇ではないのですが、
降灰の予報などには大きく気象が関わりますし、
一応、大学ではそれなりに勉強もしましたし、
一般の方よりは
少しだけ知識を持っているかもしれませんので、
やはり防災に携わる者として
気が気ではない状態です。
新燃岳の噴火は、
きのう18時に、(この日記をアップした後で)
噴火警戒レベルがに 上がりました。

気象庁が作成している
新燃岳が噴火した場合の警戒レベルについて、
こちら(PDF)で公開されています。

付近にお住まいの方は、ぜひご確認下さい。

それによりますと、

”居住地域の近くまで重大な影響を及ぼす(この範囲に入った場合には生命に危険が及ぶ)噴火が生、あるいは発生すると予想される。”場合にレベルになるとされていて、

予想される現象として、
・火砕流が火口から概ね2km以内に到達する可能性

・火口から概ね2km以内に噴石飛散


となっており、

きのう気象庁が発表した警戒文でも、
「新燃岳から2km程度の範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな
噴石等に警戒
が必要です。
風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意が必要
です。
降雨時には泥流や土石流に注意が必要です。」

となっています。

火口から2キロ以内は立ち入り禁止になっていますが、
突発的に
それを超えて発生する火砕流や噴石が無いとは限りません。

むやみに
立ち入り禁止エリア付近に近づかないようにして下さい。
必要なければ、2キロより
十分距離をとっておいた方が無難ではないでしょうか。

また、降灰の予想
気象庁のHPでもこちらで発表されています。

ただ、残念ながら
予報対象時間帯が短くて、
発表頻度も少ないです。

野田が天気をお伝えする時間帯には、
新燃岳上空の風の予想をお伝えしますので、
噴煙が流れるであろう方角、
降灰があるかもしれない地域の参考にして下さい。

午後3時半前には、
一旦灰色の煙が少なくなって
このまま終わってくれ!と願ったのですが、
願いむなしく、
またしばらくして吹き上がりました。

15時41分、
今回、一連の噴火の中で、初めて
爆発的噴火として発表されています。

宮崎市内や延岡など
県内の広い範囲で、
窓がガタガタするなどの空振も感じられたようです。

空振は、噴火が起きた時に、
周りの空気を一気に動かすため、
その動かされた空気が
波となって伝わっていくものです。
その空気の振動が窓や建物を揺らします。

お風呂の中に手を付けると
周りに波が出来て広がっていくのと
同じようにイメージして下さい。
(厳密には違うかもしれないですが・・・)

とにかく、噴火については
油断せず、
しばらくは注意深く見守る必要がありそうです。

さて、火山にばかり
目を向けているわけにもいきません。

けさは県内の冷え込みも強まりました。

あすは気圧の谷の影響で午後から雲が増えて、
夜遅くから所々で雨や雪が降りそうです。
火山灰への影響も心配されます。

そして、土日には強い寒気の流れ込みです。
日曜日朝の上空1500m付近は、
-9度以下の寒気が流れ込む予想になりました。
再び厳しい寒さも襲ってきそうです。
どうか

噴火が

早く

収まりますように

( _ 人 _ )











110127_1

15時40分過ぎの
爆発的噴火が起きた直後の
新燃岳
(気象庁HPより)








110127_2

爆発的噴火が起きた後、
MRTからも
噴煙が立ち上がるのが
見えました。








110127_3

御池付近に降った噴石。
スタッフが拾ってきた物です。
大きさを比べるため
野田の指が写っています。
こんなの当たったらと思うと、
ゾッとします。

みなさん、
ホントに
十分にお気をつけ下さい









110127_4

けさの最低気温
(気象庁HPより)

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