終わりが見えた戦いと、終わりの見えない戦い

ノダっち

11年1月31日(月) 17:52


まず、終わりが見えたのは、寒さです。
 
きのうまでの統計で見ると、
今月は、どうやら1984年以来、
27年ぶりの寒さなることが確実になっています。
(宮崎市)
 
ただ、
週末に流れ込んだ上空の寒気の底も越えました。
あす朝まで放射冷却で冷え込みますが、
あすの昼間は
きょうより日射しが少し暖かく感じられるかもしれません。
  

あさって以降の気温は、
平年並みか平年より高めの予想です。
週間予報では立春の4日から
最高気温に15度の数字も出てきています。
宮崎市で15度を超えれば、12月26日以来です。
ただ、4日と5日は雲が出やすい予想もあるので、
日射しが少なくて
気温ほどの暖かさは無いかもしれません。
その後、今度の日曜日は、
高気圧に覆われてポカポカ陽気で、
キャンプ見学日和になりそう
です。 
 

そう、新燃岳噴火の影響さえなければ・・・ですが。
 
普段なら、きょうはキャンプイン前日で、
私の好きないチームをはじめ、
各チームが宮崎入りしてワクワクな日なのに、
宮崎に来て8年で
はじめて不安なままこの日を迎えました。
 
もちろん、噴火による降灰などの影響で
選手が練習しにくくなったり、
体調に影響する可能性もあります。
 
新燃岳は、
週末の内に火口内には溶岩ドームまで出現して、
きょうにかけて成長しているようです。
 
大波池からのライブカメラでは、
その頭が見えています。(画像欄参照)
 
でも、戦いの終わりがまだ見えません。
 
気象庁が発表した情報(これ)では、
この溶岩ドームを破壊するような
爆発的な噴火が発生した場合は、
火口から概ね3kmの範囲まで火砕流が流下する可能性

があるということです。
 
また、2キロの範囲では
火口から概ね2kmの範囲では、
噴火に伴う弾道を描いて飛散する
大きな噴石等に警戒が必要
となっていますが、
けさのアッパレMiyazakiで
電話でお話を伺った鹿児島大学の井村准教授によると、
上空の風の状態によっては、
風下側の10キロくらいの範囲で
拳くらいの大きさの噴石、火山れきが落ちてくるかも、
とお話しされていました。
 
この範囲内では、
ヘルメットなどを備えておくことも必要かもしれません。
 
キャンプ地をはじめ、
特に降灰の酷い地域の皆様は
懸命に作業に当たられていると思います。
 
どうか、身の安全を確保しつつ、
体調にも十分に気をつけて下さい。

 
そして、心配になるのは、
寒さが緩んだと言うことは、
これからは
雨が降りやすくなると言うことです。
 
降灰の多い地域は
24時間に降る雨の量がたったの10ミリで
土石流が発生する恐れもある、
という報道もありました。
 
今後、こちらにも
神経質に対応していく必要が出てきます。
 
皆さんと共に私自身も初めての戦いです。
お役に立てる情報を出していきたいと思います。
 
一緒に頑張って乗り切りましょう!
 
前にもこのブログに書きました、
今こそ、もう一度書いておきます。
 
No Rain No Rainbow

(意味はこちら
  

なお、あすも上空は北西→南東向きの風が続く予想ですが、
あさって(2月2日)には風向きが変わり、
西→東向きになりそうです。
 
当日の風の予想なども含めた
新燃岳の特設ページWNIのHP内に出来ています。
ご利用下さい。
  
こちら→霧島・新燃岳火山情報(ウェザーニューズ
 
MRTのホームページのトップページにも
リンクバナーがありますので、ご利用下さい。








110131_1

大波池から見た
新燃岳のライブカメラ
(鹿児島県姶良・伊佐地域振興局提供)

手前の火口壁の向こう側、
白煙が出ている手前に
溶岩ドームの
頭が見えています。

きょうは
白くモクモクとした噴煙が
多かったです。









110131_2

灰色の噴煙が少なかったせいか、
きょうの宮崎市は
キレイな青空が広がっていました。

でも、きのうは
この鰐塚山の上辺りに
明らかに寒気の雲とは違う
にごった空気の層がありました。









110131_3

こちらも、
大波池から見た
新燃岳のライブカメラ
(鹿児島県姶良・伊佐地域振興局提供)

夜間は、このように、
「火映」と呼ばれる
現象が見えています。

不気味です。










110131_4

けさの最低気温
(気象庁HPより)



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