今回の寒さの記録

ノダっち

11年1月17日(月) 17:08


いやぁ、寒かった。
 
過去形じゃいけないかな・・・^o^;
 
でも、けさの冷え込みで、
底は抜けました。
 
また来るかもしれないけど・・・
 
 
まずは、今回の寒気の強さを
大晦日と比較するために、
マニアックなデータから紹介します。
(大晦日のデータは1月4日の日記をご覧下さい。こちら
 
16日午前9時の
850hPa面(上空1400m付近)の寒気は、
鹿児島が--11.3福岡-14.7でした。
大晦日に比べても
鹿児島で3度、福岡で4度も低く、
今回の寒気の強さが分かります。
 
一方、500hPa面(上空5400m付近)は、
鹿児島-16.9度、福岡-24.4度と、
大晦日に比べて平凡な数字です。
 
今回は、
下層の寒気が非常に強かったと言うことが
お分かりいただけますでしょうか。
 
寒かった割には、
雪は山沿いの一部のみで、
県内の平野部はほとんど雪が降らず、
九州の東シナ海側でも
広い範囲での大雪にならなかったのは、
この上層の寒気が弱かったため
雪雲が発達しなかったことと、
風向きが立っていた(北から南に向き)だったため、
九州に雪雲が流れ込みにくかった事が
原因と考えられます。
(風向きが立っている時は、
 雪雲が狭い対馬海峡で作られて九州に流れ込むため少なく、
 西風成分が強くなると、
 東シナ海で出来た雪雲がダイレクトに流れ込んで雪が多くなります。)
  
 
また、心配した土曜日の雪も、
前線が南を離れて通過したため
雨や雪を降らせる雲が少なくなり、
雨雲がかかった南部も
気温が下がりきらなかったので、
宮崎市内での平地では雨が主体でした。
ただ、田野など少し内陸では
降り始めを中心に雪が主体だったようです。
 
一方、この下層の強い寒気は、
十分に気温を下げました。
日曜日の最低最高ときょうの最低気温は、
画像欄に載せておきましたので、ご確認下さい。

 
日曜日の朝の冷え込みは、
主にこの強い寒気による直接の影響だと思います。
風が強かった平野部では
放射冷却による効果は弱かったはずです。
 
日曜日は昼間の気温も低くなりました。
五ヶ瀬町鞍岡はこの冬4回目、
高千穂はこの冬2回目の
真冬日になっています。
高千穂
一冬に2度の真冬日が観測されたのは、
2003年以来年ぶりでした。
その他の平野部の各地も5度前後、
大晦日並みの寒さを観測しています。
 
一方、けさは、
寒気が弱まっているタイミングでしたので、
前日からの冷たい空気が
夜間の放射冷却による効果が強まって
冷え込みました。
 
とくに平野部では、
なかなか久しぶりの強い冷え込みの所があって、
宮崎市で-3度台まで下がったのは年ぶり
-3.9度の2006年以来の低い気温を観測しています。
 
その他のけさ観測した久しぶりの記録は、
高鍋年ぶりの-4度台、
2007年以来の4年ぶりは、
西都の-5度台と、
神門の-8度台となっています。
 
また、日曜日の朝は、
小林で2000年の観測開始以来の
最も低い記録が出ていて、
鞍岡の-9度台も4年ぶりになっています。
 
 
あす朝は、けさより少しましな所が多いものの、
放射冷却が効くため、
引き続き強い冷え込みになりそうです。
 
今週の中からは、
一旦平年並みの気温になりますが、
平年を大きく上回るような
寒さのゆるみはないでしょう。
 
日曜日ごろは
今回ほどではないものの、
再び冬型の気圧配置が強まりそうです。
 
 
引き続き、
体調や農作物の管理にお気をつけ下さい。 
 
 
 









110117_1


16日朝までの
最低気温
(気象庁HPより)
夜間に更新した所もあるかも・・・











110117_2


16日の最高気温
(気象庁HPより)











110117_3


17日朝の最低気温
(気象庁HPより)











110117_4


けさの霜柱

先日(コレ)と
同じ所で撮影しましたが、
この前の
申し訳ないような
霜柱と違い、
けさは
エノキ級に
育っていました。

これも、
今回の寒さを示す物です。




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