冬の雲と熱帯の雲

ノダっち

10年10月26日(火) 17:07


風がたくなっています。
 
朝は、きのう予想したほど冷えなくて、
昼間も日差しは暖かさがあったのですが、
どんどん寒気が流れ込んできました。
 
大阪では気象台から木枯らし1号の発表があったようです。
九州南部は、発表基準がありませんが、
きょうの風は冬型の気圧配置での冷たい季節風なので、
木枯らしと言えます。
北部平野部を中心に、強まっている所もあって、
実際の気温以上に寒く感じられたかもしれません。
 
上空の寒気は、
今夜からあす朝にかけてがピークになりそうです。
あす朝は今シーズン一番の肌寒さで、
昼間も11月後半並みの気温を予想しています。
 
体調を崩さないようにお気をつけください。
 
衛星画像を見ると、
寒気の吹き出しによって出来るスジ状の雲
日本海や東シナ海を埋めて冬を思わせるのに対して、
南の海上には
熱帯の空気を持つ台風14号の渦巻きが北上しています。
真反対の空気を持つ、対照的な2つの雲域
ひとつの画面に映っているのです。
 
寒さが峠を越えたら、
今度は南の雲が話題の主役になるでしょう。
いや、出来れば主役になってほしくはないし、
この辺りで、退場していただけるとありがたいんですが・・・
 
台風14は、
相変わらず、まだ予報にブレがありそうなので、
今後の新しい予報を見ていただく必要があります。
 
ただ、コースによって影響度合いが違うものの、
少なからずの影響は受けそうです。
特にコースが
外回り(北東に向きを変えるのが遅れる場合)になったときは、
警戒が必要になります。
 
午前中に発表されていた中心を進めば、
県内には比較的影響の小さいコースでした。
それでも、海は荒れて風も強まる可能性がありますし、
台風によって刺激された秋雨前線の影響も
心配しておく必要があるでしょう。
 
ただ、午後の予想で、
やや外回りのコースに変わってきています。
予想の中心が少し九州に近づいてしまいました。
 
週末に予定がある方は、
念のため、台風による影響も考えて、
影響が大きかった場合と小さかった場合と
さまざまパターンを想定して、
あらかじめ準備しておいたほうがいいかもしれません。
 
今後も
テレビ、ラジオでも最新の見解をお伝えしますので、
ぜひ、参考にしてください。
 
気象庁の台風予想 









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午後3時の衛星可視画像
(気象庁HPより)

水色の線で囲った部分に
渦巻きの列があるのが
わかりますでしょうか。
これは、
カルマン渦と呼ばれています。
強い風が
済州島にぶつかって乱され、
風の下流に渦巻きを作ったもので、
大陸から、寒気が
強く吹き出していることを示す
一つの現象です。

教科書に出そうなくらいに
ハッキリと現れていたので、
載せておきますが、
ここでは説明を省きます。
カルマン渦による影響は
もっと身近な所にもあったりしますので、
詳しく知りたい方は、
ネットで検索してみてくださいm( _ _ )m












101026_2


昨日現在の海水温
(気象庁HPより)

日本の南の海上は
25度以上あるため、
台風は
あまり衰えそうにありません。
平年と比べると、
1度以上も
海水温が高い状態です。






 
 

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