エルニーニョの夏へ

ノダっち

09年6月25日(木) 17:40







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九州南部の3ヶ月予報
 (鹿児島地方気象台発表)

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エルニーニョ現象が起きたときの
 九州南部の7月から9月の天候の傾向
 (気象台発表資料より)

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エルニーニョ監視海域
 (気象庁HPより)

毎月、気象庁から
エルニーニョ監視速報というものが発表されています。

今月10日発表された速報には、
この夏にエルニーニョ現象が発表しそうだ
ということが書かれていました。

エルニーニョ現象は、
太平洋の赤道付近の海水温のうち、
ペルー沖(右の図のオレンジに塗られた海域)の表面水温が
平年よりも高くなる状態が続くことで、
これにより世界各地の天候に影響が出るとされています。

何でか?みたいな話は、またいずれ・・・

さて、このエルニーニョ現象によって
今年の夏の天候にどんな影響が出るのか?

きょう発表される3ケ月予報に注目していました。

その3ケ月予報の資料によると、
エルニーニョ現象が発生しているときの
九州南部の7月から9月にかけては、
気温が平年より低くなる可能性が高く(続いて平年並み)、
降水量が平年並みか平年より多く
日照時間は平年並みか平年より少なくなる
という過去の統計的な傾向があるようです。

ただ、3ケ月予報自体には、
7月の気温が平年並になる確率が50%の他は
30%や40%だらけで、
強い傾向が示されていません。

一方、梅雨明けに付いて調べてみると、
エルニーニョ現象が夏に発生していた場合は、
およそ8割の確率で
平年より2日以上遅く
なっていました。

7月22日には、
楽しみな日食がありますので、
それまでには何とか梅雨明けして欲しいものです。

梅雨明けに関しては3ヶ月予報の中に記述がないものの、
7月は気温が平年並の可能性が高くなっていますし、
この夏は平年同様に
太平洋高気圧が日本付近に張り出す予想ですので、
この資料通りに進めば、
梅雨明けも平年から大きく遅れることは無く、
平年通りの夏が訪れそう
です。

なお、今後、エルニーニョ現象がどう影響してくるのかは
まだ不透明な部分が多いため、
予報の変化や天候の傾向などに注目しておきたいと思います。

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