ノダっち

09年5月6日(水) 11:35


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きのうの小林に降った雹(ひょう)
(大坪元フレッシュアイキャスターより)

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手のひらと比べると雹の大きさがよくわかりますでしょうか?
1センチくらいある雹も含まれていたようです


きのうのTHE NEWSでは
視聴者の方に提供して頂いた(ひょう)の映像を放送しましたが、
ご覧いただけましたか?

1センチくらいの大きさがあったようで、
バラバラと音を立てて降っていて、
あそこにいたら恐怖感すら感じたのでは?と思いました。
貴重な映像を提供して頂き感謝感謝です♪

きのうの地上は高気圧に覆われていたのですが、
上空には寒気を伴った低気圧が進んで来ていて、
この影響で地上の気温が上がる午後に
大気の状態が不安定になりました。

そもそも雹とはなんぞや?と言いますと、
5ミリ以上の氷の粒と定義されます。
ちなみに5ミリ未満だとあられです。

発達した雷雲=積乱雲の中では、
気温の低い上空で氷の粒(あられ)が出来ています。
これが積乱雲の中にある
上昇気流や下降気流で上下に動く間に雹に成長し、
やがて上昇気流に支えられなくなったら、
雲から地上に落下してくるのです。

このとき、地上に届くまで氷の粒のままだと雹になり、
地上に届く前に溶けると大粒の雨になります。

真夏の夕立ちの時に降る大粒の雨は
このように雹が溶けたものですが、
5月前後の気温がまだあまり高くない時期は
溶けずにそのまま地上に届くことがしばしばです。

また、秋から春先は、
地上の気温が低いため積乱雲も発達しにくて
雹が出来る雲が少ないのですが、
5月頃になると上空には寒気が入りやすいのに
地上気温もそこそこ上がってきて積乱雲も発達しやすくなり、
雲の中で雹が作られる条件も整ってきます。
そんな訳で、5月前後は
一年のうちでも一番雹が降りやすい時期
なのです。

雹が降って、 ウヒョーー(° o°;)

何てダジャレも言いたくなるのですが、、、
そんなダジャレを言っている場合ではなくて、
農作物などに被害をもたらすこともある厄介者です。

ヒョウの多いこの季節、
雷注意報が出たら、雹にも注意が必要な場合もあります。
きょうも大気の状態が不安定です。
最新の気象情報を確認するように心がけて下さい。

また、
皆様でも変わった気象現象などを撮影出来た場合には
ぜひMRT報道部、または野田までご一報いただけると嬉しいです。
よろしくお願いしますm(_ _)m?

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