何梅雨と呼ぼうか?

ノダっち

09年2月19日(木) 12:39


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きょう発表の週間予報は、
22日(日)から26日(木)まで
ずら~~~っとマークが並びました。

土曜日は高気圧に覆われて穏やかに晴れそうですが、
日曜日は西から低気圧が近づいてくるため天気が下り坂で、
午後から崩れてきそうです。
月曜日以降は、
大陸の高気圧が北の方に偏って張り出すため、
高気圧の南縁にあたる九州南部付近には
前線が停滞しやすくなって
天気がぐずつく予想になりました。

WBCの侍ジャパンのキャンプは日曜日で終わりますが、
来週は、プロ野球の各球団にとって、
オープン戦に向けた最後の週で、
キャンプの総仕上げをする大事な時期になります。
雨で、
調整が上手く進まないなんてことにならなければいいのですが・・・

そもそも、この時期に5日も雨が続くことは稀です。
なので、この時期の
この梅雨のような天気をピッタリ言い表す言葉がありません。


気圧配置は、菜種梅雨の型です。
菜種梅雨にきちんとした定義は無いし、
もうすでに県内では菜の花があちこちで咲いているので、
菜種梅雨と言ってもいいかもしれません。
そして、梅雨が季節の変わり目に出来る前線によるもので、
春から夏の変わり目が本物の「梅雨」で、
夏から秋の変わり目が「秋霖」、
秋から冬の変わり目に「山茶花梅雨」があり、
冬から春の変わり目は「菜種梅雨」とするならば、
今回の長雨は菜種梅雨といえそうです。

しかし、本来の菜種梅雨は、
3月下旬から4月上旬の菜の花が咲き誇る季節に使われます。
実際にその時期には、長雨になることがしばしばです。
その時期を大きく外れて使うのには抵抗があります。

この菜種梅雨の前倒しのような状態は、
おそらく今月の暖冬傾向が原因でしょう。
暖冬になると、
大陸の高気圧が南への張り出しを弱めるため、
高気圧の南縁には前線が出来るのです。

しかし、いくら暖冬とはいえ、
2月から菜種梅雨が現れてもらうと、
宮崎的にはかなり困ります。

せっかくコレだけキャンプシーズンで盛り上がっているのに、
まさに水を差す雨です。

2006年も2月は雨が降りやすい月でした。
ウィキペディアの「梅雨」の項目には
近年この菜種梅雨が冬に繰り上げられる傾向がある、
という旨の記載があります。
私自身での検証はきちんと出来ていませんが、
これは私も感じていることです。

そして、近年、暖冬が現れやすくなっているのは事実です。
これを温暖化に結びつけて考えるのは自然な流れでしょう。
このまま温暖化が進んで、2月の暖冬傾向が強まると
宮崎の2月は雨が降りやすい月になって
キャンプに適さなくなってしまうかもしれません。

暖かいとキャンプ見学はしやすいのですが、
寒いほどよく晴れるのが宮崎の本来の2月の姿です。

今年だけの異常な傾向なのか、
それとも、今後さらに強まる傾向なのか、
答えは何年も何十年も後になってからしか
分からないかもしれません。

しかし、その答えが出た時には手遅れになっていた、
ということは避けたいですよね?

やはり、
出来ることから温暖化対策をしていきたいものです。

菜種梅雨が、2月下旬から現れる長雨、
として定着してしまうくらいなら、
この時期の長雨を何と呼ぼうか?と悩む方が
よっぽどマシだと思う野田でした。

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