前線発の台風発生

ノダっち

24年9月25日(水) 17:22

昨日も書いた
たいへん珍しい、
温帯低気圧からの熱帯低気圧ですが、
気象庁は、ついに
きょう正午に台風にしました。
 
いつもの完全に逆をたどった
非常に珍しいケースでしょう。
 
※なお、南海上にある時に
 温帯低気圧の「低」マークがある時は
 低圧部という扱いで、
 中心が特定されないもので、
 温帯低気圧とは別の扱いです。
 温帯低気圧は、きのうも書いたように
 冷たい空気と
 温かい空気のぶつかり合いという
 構造をしているので
 そこから冷たい空気が無くなって
 熱低に変わるという構造変化のケースは
 かなり起こりにくいケースになります。

しかし、
1000hPaを越えていて、
今後も発達せずに、
あさって朝までに熱低に戻る予想ですので、
わざわざ台風にしなくても・・・
という気もしなくもないくらいですが、
沿岸は、ウネリが続くので
注意が必要です。
 
きのうは、一部に
九州に近づく予想もあったのですが、
きょうの資料だと
大きな影響は無さそうな予想になりました。
 
台風になったからといって、
この熱低に関しては
天気の面で
特に気にする必要は無さそうです。
 
 
東風の影響で
昨夜から降った雨によって
夜に一時的に警報も出ましたが、
朝には注意報に変わっています。
 
地震の影響で
土壌雨量指数の基準が下げてあるため
土砂に関する警報・注意報が
出やすくなっている状況です。
 
地盤が緩みやすいので、
崖の近くは、十分に注意しておきましょう。
 
朝には雨雲が減ってきて、
日中はだんだんと晴れ間も広がりました。
 
きのう予想していたよりも
日差しもしっかり出ているので
昼間の蒸し暑さもしっかりあります。
 
 
あすは、
上述の台風の影響もほぼない見込みで、
広く晴れそうです。
 
ただ、種子島には近いため、
H2Aの打ち上げが予定通りに行われるかは、
気にしています。
 
打ち上げ時刻は
午後2時24分20秒予定です。
 
県内は、
早い所で25分くらいから見え始めて
2時半過ぎまでが注目時間帯になるでしょう。
 
また、外側の雲が
午後にかかる可能性もあって、
それ次第では
県内からは見えにくいかもしれません。
 
さらに、湿った空気の状況次第では
夕方以降に、沿岸部での
にわか雨の可能性も少しアリです。
 
念のため、沿岸部は
午後の空の様子を確認しながら
ご対応ください。
 
一方、晴れる分、朝にかけては
けさよりもまた秋らしさが
強まりそうです。
 
日中は、日差しが多くて
暑くなるでしょう。
 
朝が涼しくても
日中の熱中症には
引き続き油断せずに
積極的に対策をお願いします。
 
ただ、台風の影響もあって
沿岸部を中心に
北からの風が強めに吹きそうなので
日かげに入ると涼しい風も
感じられるでしょう。
 
沿岸部は洗濯物を飛ばされないように
お気を付けください。
 
また、海は
引き続き高波に注意が必要です。
 
そのまま、
あさってから土曜日にかけても
広く晴れそうです。
 
とくに金曜日は
33度くらいまで上がる所もある予想で、
厳しい残暑になるでしょう。
 
 
日曜日以降の予報は、
まだハッキリしませんので、
今後の新しい予報もご確認ください。
 
なお、マーシャル諸島付近には
別に熱帯低気圧が出来ています。
こちらについては、
念のため、注目しましょう。
240925_1
前線の活発な部分に
温低が出来て、
前線から切り離されて、
(気象庁解析では
前線から離れた時点で
亜熱帯低気圧に変わった)
さらに熱低に変わり、
さらに台風になった
記念に天気図を
残しておきます
(気象庁HP天気図を
加筆・編集)
240925_2
きょう正午の衛星画像
(Weather Modelsから
同意を得て転載)

たしかに、
発達していない台風
(あるいはほぼ熱低)
らしい
下層の雲の渦が見えます。

赤外画像だと
この渦は見えなくて、
台風の東にある雲だけが
目立って見えています

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