ソメイヨシノ開花2023
23年3月20日(月) 16:54
昨日19日、
気象台の桜の標本木で
開花が発表されました。
平年より4日早く、
去年より1日遅い観測です。
予想よりは2日ほど早まりましたが、
誤差の範囲でしょう。
2000年以降の
冬から春の気温傾向と
桜の開花の傾向を
ここ数年、調べてみていたのですが、
今年の開花で、
けっこう見えてきた気がしています。
よく、東京などの桜に関しては、
2月1日からの
最高気温の積算が600度とか
平均気温の積算が400度とか、
そんな法則が言われたりするのですが、
宮崎の桜に関しては、
この法則は全くあてはまりません。
今年の積算気温は
最高が766.3度で、
平均が530.8度でした。
2,000年以降の平均では、
772.0度と、516.9度になりますので、
今年は、この積算気温的には
平均的だったといえます。
では、宮崎の桜は、
770度と520℃の法則
何て言っちゃってよいのかというと、
最高気温で言うと
早い年は900度があり、
早い年は620度くらいがあって、
予想に用いるには、
全くあてにならないのです。
では、
どんな傾向が見えたのかと言いますと、
まずつぼみが休眠から目覚めて
開花に向けて動き出すための
休眠打破に必要な低温の時期は、
12月の低温よりも1月上旬から中旬の
この期間の平均気温の低さが
影響してるように見えてきました。
この期間の平均気温が高い年は、
開花が遅れる傾向があります。
ただし、この期間に遅れても
早まる年もありました。
その代わり、
1月下旬に冷えていました。
今年もそれにあたります。
また、さらに
3月に入ってかららの高温は
開花をはなり早めていて、
たとえ1月上旬から中旬が低温でも、
3月も低温になると開花が遅れます。
一方、2月の気温は、
高いほど開花が早まる傾向がありますが、
3月の気温に比べると
影響は控えめのようです。
また、3月1日起算の積算気温も
調べてみましたが、
これもバラつきが大きく、
あてになりませんでした。
(休眠打破が順調だった年は
3月が低温でも
2月の気温が高温だと早まることで
3月の積算気温が低くても開花します)
今年、
休眠打破が遅れていたであろうことは
2月の日南の山桜の開花の遅さ、
桃の開花具合から感じられていたので、
これとも一致します。
来年は、この傾向をもとに、
また予測してみたいです。
一方、今年も
満開までの日数に関しても
注目しています。
開花~満開の日数は、
ココの所、毎年書いていますように、
年々伸びり傾向があり、
将来、
桜がきれいに見えなくなるかもしれない、
と心配している傾向です。
1月上旬から中旬の気温の高さで
休眠打破が遅れたものの、
1月下旬の寒さで一斉に目覚めていれば
満開までの日数はそれほどかからないのか、
それとも、
1月下旬の寒さの影響は小さいのか、
また、これから来る菜種梅雨の影響は
どう影響するのか・・・
などなど、興味深く、
満開の発表を待ちたいと思います。
一方、各地の名所でのお花見は、
天気的には、今週末は条件がよく無く、
あす以降の菜種梅雨が落ち着いてきた頃から
ちょうど見ごろになるのではないか、
と予想しているノダです。
開花の情報もまた随時お伝えします。
週末、土曜日は
予想通りに朝には雨が止んで
晴れてきました。
午前中の南部は、
予想以上にしっかり晴れたため、
朝の気温も高くて、
しっかりと桜も温められて、
夕方に見に行くと、
4輪の開花状態まで進んでいましたが、
夕方は雲がしっかり分厚くなって
弱い雨がパラついたほどだったのは
予想以上に湿った空気も
入っていたのでしょう。
日曜日は、朝にかけて
放射冷却が効いて冷えましたが、
昼は、気持ちよく晴れて気温が上がり、
さらに1輪の開花が進んで
開花の発表となっています。
きのうも昼は過ごしやすい陽気で
朝との寒暖差が
内陸を中心に大きくなりました。
きょうは、午前中に
北部を中心に晴れ間があったものの、
南部は朝から雲が多めで経過しています。
日差しが弱いため、
暖かさも感じにくいですね。
先週末の予想よりも、
悪め、早めに天気が経過してきています。
午後は、次第に
山沿いから弱い雨雲もかかってきました。
あすには、前線が伸びてきて、
しかも前線の活動が強まって
発達した雨雲がかかる所もありそうです。
激しい雨による道路の冠水や
落雷、突風の発生にご注意ください。
クスノキの葉の落ち葉が増えていますので、
水たまりが
大きくできやすい所もありそうです。
雨が強まるのは
日中としておきます。
朝の資料だと午後でしたが、
午後の資料だと、
朝から昼前くらいが中心になっていて、
夕方以降は弱まる資料もありますので
あすの新しい予報もご確認ください。
雲が広がるため
朝の冷え込みが弱まりますが、
昼は、
北部ほどヒンヤリ感じられるでしょう。
さらに、あさっても
雨が強まる可能性もあって、
総雨量も多くなると
警報が出る可能性もあるとのことで、
警報級の可能性「中」が
ついてきました。
木曜日も「中」がついていますが、
木曜に関しては、
資料が出るタイミングによって
早めに止むか弱まりそうな
資料もあります
(晴れ間が出てもおかしくない)
ですので
新しい予報の確認もお願いします。
その後、さらに、
金曜日から土曜日頃も
前線がかかりそうですので、
雨が降ったり止んだりしそうです。
前線の状況によっては
ココも雨が強まる可能性もあります。
今のところ、日曜日は
いったん晴れてきそうな資料が
優勢になってきました。
ただ、来週中ごろにかけては
前線がスッキリ離れない可能性もあって、
停滞前線の予想は
変わりやすいですから、
ココも今後の予想で要確認です。
なお、きょうは
3か月予報が発表されています。
4月は、数日の周期的な天気変化の中、
平年並みに晴れる日が多く、
気温は平年並みか平年より高い予想です。
5月は、
周期的な天気変化で
気温は高温よりのほぼ平年並みの
予想になっています。
遅霜は少ないかもしれませんね。
6月は、梅雨らしい天気の予想で、
気温が平年並みか平年より高い予想です。
高温よりというのは、
晴れる日があって気温が上がりやすいのか、
それとも、南からの空気の流れ込みで
気温が高めになるのか、
それによって、雨の量も変わってきます。
降水量の予想は、
4月5月6月いずれも
傾向が弱い予想です。
南からの湿った空気が入ったタイミングの
雨の降り方には
要注意と思っておきましょう。
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