14号

ノダっち

22年9月20日(火) 17:20

大きな被害になってしまいました。

被災された方には
お見舞い申し上げます。

そして、とても残念なことに、
命を落とされた方、
けがをされた方もいらっしゃいました。

私たちの呼びかけが
上手く届かなかったことが悔しいです。

もっと強く呼びかければ
届いたのでしょうか・・・

ただ、一方で、
宮崎市の避難所は
日曜日朝の時点でも満員になるくらい
事前に動かれた方も
たくさんいらっしゃいました。

今回、避難したけど何もなかった方、
これは、空振りではなくて素振りです。

練習です。

次の避難の際にも
この経験が活かされるでしょうし、
いつか、それが命を救うかもしれません。

どうか、次の避難の機会も
思い切って素振りをして下さい。
(もちろん、
 そんな機会が無いに越したことはないですが、
 日本にいる以上、避けられないことです)


24時間雨量の最大値が、
えびの高原で726ミリ、
美郷町神門で712.5ミリ、
西米良で579ミリ(観測史上最大)
などと、
とくに、やはり暴風域が近づいたころから
日曜日の深夜にかけて、
一気に雨量が増えたことで
大きな被害につながったと思われます。

これは、まず、
一時的に
九州の南で猛烈な勢力になり、
その後、非常に強い勢力で
接近したことで
台風周辺の発達した雨雲を引き連れて
九州に上陸してきたことが
要因の一つにあげられるでしょう。

さらに、コースも
宮崎県にとっては悪かったです。

台風が南から北上してきて、
宮崎の西側に進んだため
県内に東から風が吹き付けやすくなって
県内の山で上昇気流が強まって
雨雲が発達しやすくなったためですが、
さらに、この台風が
九州に近づいても速度を上げなかったことで
長い時間にわたって、
台風本体の発達した雨雲が流れ込んで
雨量が大きくなりました。

九州を通過するまで
時速20キロ前後、
南部が暴風域に入り始めたのが
日曜日の昼前で、
完全に全域で抜けたのが
月曜日の昼過ぎでした。

これだけ長く
暴風域に入ったことも、
被害が大きくなった要因でしょう。

台風のスピードが上がらなかったのは
台風を動かす風が弱かったためです。

太平洋高気圧の縁の風は
それほど強い風ではないため、
北上してくるときのスピードが上がらないのは
いつものことではありますが、
この時期、いつもでしたら、
偏西風が南下していて
九州付近まで来ると速度をだんだん上げて
北東に向きを変えことが多いものではあります。

ただ、今回は
この速度を上げさせる偏西風が南下していなくて
九州付近に来ても
太平洋高気圧の縁を進んでいて、
ゆっくりと東寄りに向きを変えて
本州付近を進んでいました。

太平洋高気圧が
ブロックしてくれて
台風を近づけないこともあるのですが、
今回は、ちょうどよく無い位置まで
退いたタイミングでの
台風北上になってしまったのです。

それでも、次第に日本を北所する間に
偏西風につかまって
だんだんと温帯低気圧に変わっています。


それにしても、また14号・・・

毎年、14号が出来るたびに
嫌な感じを受けていたのですが、
17年も経って、また14号が酷かった・・・

もともと、海面水温が高い時期で
発達した台風が来やすい時期に
出来る番号になるのでしょうが・・・


きのうの夕方には、
台風後に独特のきれいな夕焼けや虹が
見えたところもありました。

被災された方が
少しでも癒されたらと
願います。


きょうは、台風一過で
青空が広がってきました。

朝は、やはり
秋らしい涼しい朝を迎えて
今季一番の涼しさになった所も多いです。

(最低気温と言えば。。。
 台風14号に襲われていた間に
 宮崎市の最低気温25度以上日数が
 観測史上最多記録を更新していました。
 一応、記載しておきます)

日中は、カラッとした暑さですが、
爽やかな風も感じます。

五ヶ瀬町鞍岡は25度にも届きませんでした。


今夜からあす朝は、
高気圧が大陸から進んできて
風も穏やかになってくるため、
いっそう、放射冷却が効いて
けさにかけてよりも
気温が下がってきそうです。

内陸部を中心に
霧や雲海が出る所もあるでしょう。

寝冷えをしないようにお気を付けください。

あさっても引き続き晴れて、
朝はヒンヤリ、
昼はカラッとした暑さになるでしょう。


木曜日からは、
南海上~本州南岸に予想される
秋雨前線の動向次第で
天気の見解、予想が割れています。

きのうお伝えした予報は
この影響で雨が降りそうなマークでしたが、
きょうは、やや離れる予想になって
晴れマークに変わりました。

一方、気象台の予報は、
きのうよりもこの影響を受ける
予想になったように見えます。

その前線の南を北上する可能性がある
熱帯低気圧の動き次第で
変わる可能性もあり、
あすの予報でも、またご確認ください。

今の所、熱低は
九州に大きな影響は無さそうです。


なお、きょうは
3カ月予報と寒候期予報も発表されています。

10月は、
平年より晴れる日が少ない予想な一方、
平均気温は平年より高い予想です。
太平洋高気圧の縁をまわる
暖かく湿った空気が
南から流れ込む予想があります。
ただの湿った空気ならまだ良いですが、
一番厄介なこの動きは台風です。

来月にかけても
引き続き台風の動向に注視しておく必要が
あるかもしれません。

11月は、平均気温がほぼ平年並みで
寒気が南下する時期がある予想です。

10月まで季節の進みがゆっくりですが、
11月になって
一気に秋が深まる時期があるでしょう。
このタイミングは、体調管理に要注意です。

12月~2月は、
先日、ラニーニャが続きそうと書いたときに
も書いた気がしますが、
平均気温が平年並みか平年より低い、
という予想になりました。

その特徴が反映された予想と言えます。

昨シーズンに続いて、
次のシーズンの冬も、
寒いが日多くなりそうです。

220920_1
けさの大淀川と
青空

濁った水が
流れていましたが、
ひとまず、河川敷の下まで
水は引いていました
220920_2
日曜日夕方の大淀川
(国土交通省
川の防災情報HPより)

大淀川下流も
かなりの増水具合でした
220920_3
昨日の夕焼け

虹が見えたところも
あったようです

もう少し
キレイに色が付いた時間も
あったと思いますが、
OAの合間で見れたのは
この空でした
220920_4
きょうの
気象庁HPの
3カ月予報資料より

太平洋高気圧の縁をまわる
暖かく湿った空気の
流れ込み、
というのが気がかりです。

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