大雨災害の発生に警戒

ノダっち

22年7月29日(金) 17:47

台風5号は、
昨夜9時になって
熱低から昇格しました。

ただ、ぱっと見の雲の状況は
昼との変化はよくわからなかったです。

むしろ、今朝にかけての雲を見ていると
きのう熱低が解析されていた雲よりも
北にあった雲の方が
台風本体の雲に
変化してきているように見えます。

その影響もあって、
台風はかなり足早に進んでいて、
きょう午前9時と正午は
時速55キロという解析でした。

秋台風が偏西風に乗ると、
この速度になることは珍しくないですが、
日本の南でのこのスピードは珍しいと思います。

それだけ、太平洋高気圧の縁辺の空気が
早く動いているということも言え、
この早い流れが台風の発達も阻害している反面、
今夜以降、県内に
大量の雨雲の素を運び込んできそうです。

昼前からは強風域に入ってきたとみられ、
12時の発表では、
すでにすっぽりと強風域内です。

アメダスの風速は、
平均7~8m前後を昼頃から観測していて、
強風域なら、まぁこのくらいでしょう。
という風にはなっています。

強い風や高い波にはご注意ください。

いずれにしても、台風本体としては
発達が強くない予想に変化ありません。

台風本体の影響は限定的です。

一方で、台風の後ろをついて上がる雲や
周辺にある雲が
太平洋高気圧の縁の流れに乗って
流れ込む形が心配されます。

上空の風向きと
下層の風向きがそろってきますので、
同じところに線状の発達した雨雲が
かかり続けるようなことにならないか、
という状況が心配です。

とくに、明日に日付が変わった後、
あす午前にかけて、
そういった状況が起きると
急激に危険度が悪化する恐れもあります。

最新の雨雲の状況や
キキクルの状態などを
頻繁にご確認ください。

ココに、いつもの
4画面を一気に見れるアドレスを
貼っておきます。

各情報の「詳しく見る」を押して、
拡大してご確認ください。


あす日中以降、台風は東シナ海に進んで
だんだんと県内から離れるものの、
県内には、引き続き、
南東から風が吹き込んでくるため
発達しやすい雨雲の素が
次々と供給されそうです。

台風の東側や南東側にも
雲がたくさんできている増すので、
つまり、雨雲の素がたくさんあることが
見えています。

この台風の後ろにある雲と空気が
台風が西に抜けた後、
県内に入ってくる可能性があるのです。

あす午後にかけても、
激しく降る所もある予想で、
総雨量が多くなって
地盤が緩んだり、増水する河川が
出てくるかもしれません。

さらに、日曜日も、
暖かく湿った空気の流れ込みが続きそうです。

日曜日になると
県内に吹き込む風向きが少し立ってくるため
発達した雲のピークを越えてくるものの、
総雨量がさらに多くなってくるため
危険度が下がりにくいでしょう。

このあたりは、あすの降り方や
その後の雲の動き次第ですので、
また、あすのニュースなどでも
ご確認ください。


月曜日には、
次第に太平洋高気圧が強まってきて、
湿った空気の流れ込みが収まって、
夏空が増えてきそうです。

来週は、中ごろを中心に晴れて、
暑くなるでしょう。

まだ高気圧に強さについて
予想資料によって意見が割れていますので
雲が目立つ週間予報ですが、
新しい予報の確認もお願いします。

220729_1
やはり晴れ間もあった
今日の県内です。

昼前のMRTから西の空
220729_2
朝の青空

一方、東の空は
黒い雲が近づいていて、
このあと、一時的に
土砂降りになりました。
220729_3
午後3時の衛星画像

台風本体の雲の東側に
雲がたくさんあって、
緑で囲ったあたりの雲が
台風が東シナ海を北上するときに
県内に入ってくる
可能性があります。

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