初の線状降水帯の予測情報

ノダっち

22年7月15日(金) 18:00

「このパターンの時は、
 コンピューターの予想以上に
 雨雲が発達することがある」
と、きのう書いたことが
早速来てしまいました。
 
昨夜から南下してきた
前線南側の雨雲が
県内で未明から特に発達して、
解析雨量で
えびの市付近で午前5時30分までの1時間、
高原町付近では午前6時までの1時間に、
いずれも、およそ120ミリの
猛烈な雨が降ったとみられるとして、
記録的短時間大雨情報も出されています。
 
県の雨量計では、えびの市内で
1時間150ミリクラスの雨も
観測していました。
 
実測でも、アメダスが、
えびの市加久藤で
午前5時03分までの1時間に94.0ミリ
小林で
午前5時31分までの1時間に80.5ミリの雨が降り、
ともに1時間雨量としては
統計開始以来最も多くなりました。
 
まさに、梅雨末期的な形ですね。
 
きょうは、
ちょうど梅雨明けの平年日になります。
 
そういう雨が降る時期、
ということですね。
 
 
今日の日中は、
いったん雨雲が弱まってきましたが、
梅雨前線は活発な状況で、
衛星画像でも、次の発達した雲のエリアが
朝鮮半島の南から
徐々に東に進んできているのが見えます。
 
このきょう日中に東シナ海にある雲が
今夜からあす明け方にかけてかかってくる予想で、
雨の強まりにも
再び警戒しておきましょう。
 
気象台からは、今年から始まった、
いわゆる線状降水帯の予測情報
初めて、きょう午前10時30分に
発表されました。
 
情報文は、以下の通りの記載です。
 
<ここから引用>
大雨と突風に関する九州南部・奄美地方気象情報 第2号

7月15日(金) 10時30分 鹿児島地方気象台 発表

(見出し)
九州南部では、15日夜から16日午前中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。九州南部では、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

 
<引用はココまで>
 
本文は省略しますが、
予想雨量が1時間最大60ミリとなっていますが、
その下に、
線状降水帯が発生した場合は、
局地的にさらに雨量が増えるおそれ
と記載されていました。
(消える前にご覧ください)
 
なかなか予測の難しい情報ですが、
今夜は、雨雲の動向に要警戒
ということです。
 
実際に発生した場合には
きょう降った雨が地面から抜けない中で、
さらなる危険な雨が降ることになり、
災害の発生に厳重な警戒が必要になります。
 
地盤が緩みやすくなっているほか、
河川も増水しやすい状況です。
 
今夜からあす明け方にかけて、
レーダーで雨雲の様子を注意深く見て、
キキクルも頻繁にご確認ください。
 
キキクル3種と雨雲を
それぞれの、「詳しく見る」ボタンを押して、
地図を拡大して、ご覧ください。
 
土砂災害の危険度が高い地域の方は
早めの安全確保も心がけましょう。
 
 
あすの朝からは、
次第に雨が止んできて、
午後にかけては
晴れてくる見込みです。
 
日差しが早めに出てくるところほど
昼過ぎにかけて
暑さが厳しくなってくる可能性もあります。
 
あすの昼間は、
再び熱中症にも厳重な警戒が必要です。
 
あさって日曜日も
そのまま晴れ間があるでしょう。
 
前線の北側になるため、
朝にかけての蒸し暑さが少し弱まって
その分、昼間の暑さも
控えめな予想が出ていますが、
直射日光の下では
やはり熱中症に警戒が必要です。
 
 
月曜日になると、
再び梅雨前線が北上してきます。
 
火曜日、水曜日にかけて
発達した雨雲がかかる恐れがあり、
再び大雨に警戒が
必要になるかもしれません。
 
きょう、気象台による
警報級の可能性は、
18日から20日まで
「中」となっています。
 
月曜日以降の新しい情報を
ご確認ください。
 
なお、月曜日はお休みをいただいています。
出社しないといけない事態に
なりませんように・・・
220715_1
昼前には
少し晴れ間も見えた
宮崎市内
220715_2
きょう午前6時までの
1時間降水量分布
(気象庁HPより)

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