彩られた雲

ノダっち

12年12月20日(木) 17:29


日暈幻日がまた出るかも、
と昨日のOAでお伝えしましたが、
雲が想像していたよりも低くて
午後3時現在、
ハッキリした物を見ていませんm ( _ _ )m
 
ただ、彩雲(さいうん)は見えました。
 
彩雲の方が
日暈よりも低い雲でも出来やすく、
同じように
雲が色づいて見えるのですが、
日暈と彩雲は、
物理的に全くの別の現象
です。
 
日暈が
雲の中の氷の粒がプリズムの役割
をして
太陽光が屈折する際に
分光して見える現象なのに対して、
彩雲は、太陽光が雲の中を通る時に
水滴などで
回折(かいせつ)干渉することによって
発生
します。
 
高校以上で物理を勉強された方なら
この違いを
感覚的に分かっていただけるでしょう。
 
回折・干渉を
元から説明するのは
ちょっとスペースが必要になるため
きょうは割愛させていただきますm( _ _ )m
 
ただ、実は我々は、
すごく身近にこの回折・干渉による
虹色をよく見ていて、
CDの表面が虹色に見えるのも
回折・干渉によるもの
なのです。
 
CDの場合は
反射光による回折・干渉なので
ちょっと違いますが、
CDの表面の虹色と似たような現象が
空の雲で見えた
んだ、
と理解していただければ
幸いでございます^o^;
 
興味のある方は、
ネットで「回折」と入れて検索すると
たくさん回折を解説している^o^;
サイトがありますので、
調べてみて下さい。マルナゲ
 
 
彩雲も
下り坂のサインかどうかいうと、
いまいち微妙で、
ノダの感覚的には、
日暈ほどのサインではないなぁ、
と思っています。
 
彩雲は、
日暈よりもずっとありふれていて、
チラっと見える物も含めると
天気が下り坂ではない時にも
しょっちゅう見えるからです。
 
 
それでも、
あすは天気が下り坂となるでしょう。
 
朝には東シナ海に前線が延びてきて、
この前線上に低気圧が発生して
夜にかけて九州に近づきます。
 
早い所で朝からパラパラ降り出して、
午後は
広い範囲で雨になってくるでしょう。
夜を中心に
本格的な降り方になる所もありそうです。
 
南岸低気圧ではないため
暖かい空気が流れ込み
気温はきょうより高めになります。
 
朝から忘れずに傘を持ってお出かけ下さい。
 
 
低気圧や前線は
土曜日の朝には東へ抜けるため、
雨は土曜日の比較的早いタイミングで
止みそう
です。
 
日中は
徐々に冬型の気圧配置に変わって
平野部を中心に
晴れ間も覗くでしょう。
 
ただ、
スッキリと回復ではないと思います。
 
とくに山沿いは、
その後の寒気が流れ込む時の雲が
かかりやすいでしょう。
 
 
23日日曜日から
25日クリスマス
にかけては、
連日お伝えしています通り
クリスマス寒波で変化無しです。
 
寒気のピークは24日でしょう。
 
この見解は
昨日の通りですので、
きょうは書きません。
 
昨日の日記を見逃した方は、
ご確認下さい。
 
補足すると、
気象台発表の週間予報では
晴れマークになっている3日間ですが、
これは平野部が中心で
山沿いでは
23日、24日に雲も広がりやすく
所々で雪が降る可能性も
あります。
 
また、あす最新の見解を
お伝えしようと思います。
 
連休を利用して
各地へお出かけ予定の方も
十分にご注意下さい。
 
 
一方、
寒気が来週の中頃に緩んで、
次の低気圧が通過した後の傾向が
変わってきました。
 
きのうは低気圧通過後に
流れ込む寒気の予想がないと
書きましたが、
海外の資料は
寒気が流れ込みそうな予想に
変わってきています。
 
この予想の方が、
昨日までの資料よりも
自然な流れですので、
きょうの資料の流れに
今後揃ってくるだろうと思います。
 
長期予報の傾向ともあっていますし、
今年も年末年始寒波がありそうです。
2010年から
11年の年越しのように
市内に雪を降らせるような
強い寒波になるのかどうか・・・?
 
また、寒波の強さによっては
年末年始の帰省や移動の足に
影響が出る可能性もあるため
来週お伝えする
新しい見解に注目しておいて下さい。








121220_1

太陽の下の雲が
彩雲になっています。

ちなみに、
太陽の周りで
虹色に見える物は、
光冠と呼ばれ、
これも
回折・干渉に
よるものです。

光冠は
月の周りもでも
比較的よく見えます。










121220_2

けさの最低気温
(気象庁HPより)










121220_3

沈む直前の夕日。

あすは冬至、
昼の太陽が
一年で一番
低い所を通る日ですが、
次に会うのは
土曜日かな?


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