エルニーニョ現象の影響か!?

ノダっち

09年7月27日(月) 16:32



みなさんご存知の通り
九州北部や中国地方が梅雨末期の豪雨に見舞われて
大きな災害が発生しています。

山口県出身の私にしても、とても他人事ではない話です。

そもそも九州北部の梅雨明けの平年は7月18日ごろですから、
もう10日近く遅れている事になります。
そして、遅れたこの期間に災害が発生してしまいました。

今年、梅雨明けが遅れている原因の一つとして考えられるのは
エルニーニョ現象です。
6月25日に「エルニーニョの夏へ」でも書いた通り、
現在、エルニーニョ現象が起きていると見られます。
  エルニーニョ現象とは何ぞや?は、
 「エルニーニョの夏へ」で超簡単に書いたので、
  こちらを見てみて下さい。エルニーニョの夏へ
  

エルニーニョ現象が起きているときは、
太平洋高気圧の張り出しが弱くなることが多い
という特徴があります。

太平洋高気圧は
日本列島に「夏らしい天気」をもたらす高気圧なので、
この高気圧が弱いと、
夏らしくない夏になります。

もちろん、「ことが多い」と書いた通り、
これに当てはまらないエルニーニョの年もあるのですが、
今は、まさに太平洋高気圧が弱いという、
典型的な状態になっています。

そして、
南から押し上げるはずの太平洋高気圧が弱いため、
なかなか九州北部などの梅雨明けも進まない
のです。
県内の戻り梅雨が長引く原因にもなっています。

きょうの天気図を見ても、
平年だともう北に消えて行ってしまってるはずの梅雨前線が
九州の南にまで南下しちゃっている状態です。

あさってにかけて一旦は太平洋高気圧が南でやや強まって
前線は九州の北に北上するものの、
週末には再び太平洋高気圧が弱まる見込みです。

週間予報の資料を見ても、この先一週間は、
太平洋高気圧の平年より弱い状態が
まだ続く可能性が高くなっています。

すでに地盤が緩んでいる九州北部へのさらなる雨は心配ですし、
前線の位置によっては、
県内へも影響もないわけではありません。
また、高気圧が弱いため湿った空気の影響も受けやすくて、
局地的なにわか雨や雷雨などが起きやすくなりそうです。
晴れていても、急に雷雨になるという可能性もあります。

夏休みを利用して各地へレジャーに行かれる方も、
最新の気象情報を確認するようにして、
無理の無い行動をお願いいたしますm(_ _)m








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エルニーニョ現象が
日本の天候へ影響を及ぼすメカニズム
(気象庁HPより)


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7月27日正午の天気図
 梅雨前線は
 (気象庁HPより)


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夏らしくない空

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