番組審議会
令和6年度 番組審議委員 ※任期期間順
- 委員長
- 平野 亘也 氏
(株式会社宮崎銀行 特別顧問) - 副委員長
- 加藤 学 氏
(毎日新聞社 宮崎支局長) - 委員
- 柴田 博子 氏
(宮崎産業経営大学 法学部 教授) - 委員
- 田代 くるみ 氏
(Qurumu合同会社 代表) - 委員
- 米田 昌樹 氏
(旭化成株式会社延岡支社 延岡総務部長) - 委員
- 新名 博徳 氏
(宮崎県経済農業協同組合連合会 経営企画部長) - 委員
- 久冨木 護 氏
(九州電力株式会社 執行役員宮崎支店長) - 委員
- 迫田 哲平 氏
(医療法人マナビヤ 理事長)
番組審議会は、放送番組の適性を図るため、放送法に基づいて設置されています。
宮崎放送の番組審議会は、上記の9人の方を委員として委属しており、放送番組や番組基準などの審議を依頼しています。
令和3年12月14日(火)
22年1月5日(水) 16:04
1.開催日 令和3年12月14日(火)
2.議 題 MRTラジオシアター
「それでも僕は、君の手を離さない。」
~難病・ハンチントン病に向き合い、愛を貫いた夫婦の物語~
【令和3年11月11日(木)午後1時~午後2時】
3.議事の概要
第590回番組審議会は、12月14日MRT本社で開催されました。
はじめにMRTの牧社長が挨拶に立ち、「今回は審議内容であるラジオドラマと合わせてMRT報道部でも主人公のモデルを取材し放送しました。MRTはラジオとテレビの兼営局ですが今回はそのコンビネーションがうまくいった例です。今後このような事例をどんどん増やしていきたいと思いますので、忌憚ないご意見をよろしくお願いします」と述べました。
【委員の批評概要】
*夫婦や家族、そしてハンチントン病が発症してどのように症状が現れどう向き合っていくのかなど良く表現されていた。タイトル「それでも僕は、君の手を離さない」は手を握る行為そのものをうまく捉えた設定だと思った。
*ラジオというメディアを最大限に活かし、ラジオだからこそできた作品だと感じた。キーワードの「手を繋ぐ」が番組全体に貫かれていて筋が通っている印象を受けた。
*主人公二人を中心としたセリフで物語が淡々と進行し、タイミングよくナレーションが入るのが良かった。また、効果音や音楽もセリフを邪魔せず比較的控えめだったのが良いと感じた。
*ラジオは目に見えない分ドライブシーンや主人公二人の外見など想像が膨らみ、とても良い媒体だと思った。しかし、時間軸がフラッシュバックで過去に返ったり現在に戻ったりして分かりづらいと感じた
*放送時間が55分あり、ラジオドラマで聴き続けるのはハードルが高いと感じた。3、4回に分けて放送するなどしても良かったのではないか。
*ナレーションの川野アナウンサーの声が落ち着いていて、話すテンポもゆっくりだったので聞き取りやすかった。ハンチントン病という病気、その病気と闘いながら支え合う夫婦がいることを知って欲しいという製作者の意図がよく伝わった。
令和3年11月9日(火)
21年12月10日(金) 18:40
1.開催日 令和3年11月9日(火)
2.議 題 (1)JNN九州沖縄ドキュメント ムーブ
「出動!犬猫レスキュー隊~命つなぐ奮闘生活~」
【令和3年10月10日深夜1時15分~】
(2)テレビ番組種別の説明
3.議事の概要
第589回番組審議会は、11月9日MRT本社で開催されました。
はじめにMRTの牧社長が挨拶に立ち、「来月、北海道と宮崎をつなごうとHBC北海道放送と共同で番組を作ることになりました。出演者は宮崎県出身で櫻坂46の松田里奈さんです。県出身の方が出演することは大変嬉しく、それを番組に活かして、県民から選ばれる放送局を目指していきたいと思います」と述べました。
【委員の批評概要】
*主人公の保護犬や保護猫に対する愛情やお世話をする大変さが番組から伝わってきた。特に、けがをした犬に薬を塗るシーンや多頭飼育崩壊のシーンは映像的にもインパクトがあり引き込まれた。
*日頃の活動を通して、飼育放棄されたペットの実態を視聴者に認識してもらう機会をつくった番組だと思った。保護活動を始めた動機や家族の協力、なにより動物との戦いの様子がうまく映像化されていて、活動が正しく理解してもらえない苦悩なども端的にまとめられていた。
*人間側からの視点だけでなく、猫のキセキの話など動物側に焦点を当てたストーリーも番組を盛り立てていて興味深く見ることができた。主人公の「私の活動がなくなることがゴールです」という言葉はとても説得力があった。
*エモーショナルな部分に訴えかけるのは非常に重要な要素だと思いつつ、具体的に何をすれば活動がなくなっていくのかというところまで描かないと絶望感で終わってしまうと感じた。
*社会的には非常に重いテーマを、ボランティアなどの日常を入れることで暗くなりすぎずに伝えられていた。深夜の放送だったが、多くの人が視聴する時間帯に放送されるべきテーマだと思った。
令和3年10月12日(火)
21年10月27日(水) 14:40
1.開催日 令和3年10月12日(火)
2.議 題 (1)機械式視聴率調査についての概要
(2)テレビ・ラジオの10月改編の説明
(3)10月スタート「THE TIME,」についてのご意見・ご感想
3.議事の概要
第588回番組審議会は、10月12日MRT本社で開催されました。
はじめにMRTの牧社長が挨拶に立ち、「10月よりさまざまな番組が スタートし、視聴率調査が機械式になりました。皆様のご意見を真摯に受けとめて、良い番組にしていきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いいたします。」と述べました。
【委員の批評概要】
*大変人気のある安住紳一郎アナウンサーをメインにコミカルでユーモラスな語り口が生きるように構成されていて、演出の安定感を感じた。夜のゴールデンタイムのイメージが強い安住アナウンサーを朝の総合司会にしたのは冒険なのではと思ったが、朝の雰囲気を上手に作っていた。
*ニュースが短い時間で変わっていき、とてもテンポがよいところに好感が持てた。テレビの前で落ち着いて見る時間帯ではないので淡々と事実を伝える姿勢が良いと感じた。
*列島リアルタイム中継では、MRTの澁谷アナウンサーも出演していたが、落ち着いていながらも入社2年目のフレッシュ感が出ていた。もっと地域発信の中継をすることで番組への親近感もより湧いてくるだろうと感じた。
*1つ1つのコーナーが短く、雰囲気も違うので統一感がなく忙しく感じた。また、セットを行き来するスタイルが見慣れず急かされながら進行している印象だった。
*TBSの特徴である、真面目さが影を潜めていた。経済問題や時事問題についての取り上げが少なく物足りなく感じた。
*「銀河鉄道999」のメロディーはテンポがよく、これから1日頑張ろうという朝には心地よく耳に入った。2時間40分という長い番組だが、飽きないように工夫されていて期待していた以上に楽しく視聴できた。
令和3年9月14日(火)
21年10月6日(水) 15:07
1.開催日 令和3年9月14日(火)
2.議 題 世界一の九州が始まる!「光るキノコで未来を照らせ!」
【令和3年8月1日(日)午前10時15分~午前10時30分】
3.議事の概要
第587回番組審議会は、9月14日MRT本社で開催されました。
はじめにMRTの牧社長が挨拶に立ち、「コロナ禍に伴い、ステイホームや情報収集のため、テレビ・ラジオの価値が再確認されています。番組審議会でいただいた意見を糧により良い番組を作っていきたいと思います」と述べました。
【委員の批評概要】
*この番組を見るまで宮崎大学に九州唯一のキノコの研究室があることを知らなかったので、大変興味深かった。番組全体を通してコンパクトにまとめられていたので良い印象を受けた。
*キノコ研究者・原田助教の自然な姿をうまく引き出せており、キノコ愛が伝わってきた。キノコが菌類だったことや、木材を分解できる唯一の生物など初めて知ることができた。
*青島に光るキノコがあることや、初の人工栽培に成功したことなどが良く分かった。しかし、光るキノコの話なのに、唐突に、椎茸ジェラートの話が出てくるなど、疑問に思う所もあった。
*「光るキノコで未来を照らせ!」というタイトルからすると、椎茸ジェラートの部分はもう少し短くてもよかったのではないか。キノコ愛だけでなくもう少し掘り下げた内容があるとよかった。
*大学生になったら宮崎大学でこんな面白い研究をしてみたいというイメージを湧かせてあげることも一つの目的だと思うので、学生との絡みなど研究現場を身近に感じるシーンが欲しかった。
*起承転結がはっきりしており、原田助教の「宿主が私でキノコに寄生している」という最後のコメントも印象的だった。10分ほどの放送時間に内容が盛りだくさんで面白い番組だった。
令和3年7月13日(火)
21年7月28日(水) 14:19
1.開催日 令和3年7月13日(火)
2.議 題 新窓をあけて九州「そば職人のバターサンド」
【令和3年7月4日(日)午前10時~午前10時15分】
3.議事の概要
第586回番組審議会は、7月13日MRT本社で開催されました。
はじめに、先月18日に行われたMRTの株主総会で社長に就任した
牧社長が挨拶に立ち、「番組審議委員の皆様の意見は、我々宮崎放送にとって大事なご意見です。忌憚ないご意見をいただき、今後の番組制作に活かしていきたいと思います」と述べました。
【委員の批評概要】
*椎葉村出身の椎葉さんが、地域の課題に向き合い、人との関わりを大切にしながら、バターサンドという商品を通して地元を盛り上げようという内容が10分ほどの番組の中で分かりやすく構成されていた。
*しかし、短い時間の中でたくさんの場面があるので、ダイジェスト版のような印象を受けた。場面をいくつかカットして椎葉さんの思いや活動を特定の部分で掘り下げるとさらに良かったのではないか。
*主人公の地元に対する熱い思いや取り組みが映像から十分伝わってきたが、そば職人がコロナ禍において、他のスイーツでなく、なぜバターサンドを作るようになったのかも知りたかった。
*若い椎葉さんが持続可能なサイクル作りや地域の課題解決に取り組む姿は見ていて気持ちが良く、応援したいと思った。
*椎葉村にUターンした理由などが省かれていたが、逆にすっきりしたという印象。神楽や焼き畑という伝統的なものに対し、クラウドファンディングやインターネット販売など、古いものと新しいものの対比を番組内で取り上げていたことが良かったと思う。
*椎葉さんが終始笑顔で番組に出ていたところが非常に良かった。情熱や才能のある若者が未来に向けて頑張っている姿を不要な演出をせず清々しく切り取った良質な番組だった。
令和3年6月8日(火)
21年6月29日(火) 15:30
1.開催日 令和3年6月8日(火)
2.議 題 TBSネット番組に対するご意見
・「バラエティ・その他」「ドラマ」の項目について
3.議事の概要
第585回番組審議会は、6月8日MRT本社で開催されました。
はじめに宮崎放送の津隈社長が挨拶に立ち、「番組審議会は放送番組の適正化を図るために設けられたもので、出された意見などを番組に反映させることが義務付けられています。引き続きMRTの良き羅針盤として、忌憚ないご意見を賜りますようお願いします」と述べました。
【委員の批評概要】
「TBSの番組でよく見る番組」
<バラエティ・その他>
*金曜日の夜に放送している「ぴったんこカンカン」は、TBSの安住アナウンサーとゲスト出演者がグルメや穴場スポットを巡る企画があるが、ゲストの日頃見ることのできない素顔が見られるのが良い。最近気になったのは飲食店によっては新型コロナウイルス対策が十分でない場所もあったので配慮すべきだと思う。
*「バナナマンのせっかくグルメ」では、リモートで地域のグルメを取り寄せスタジオで試食するなど、コロナ禍における番組づくりがしっかりなされている。また日村さんのグルメリポートは必ず完食するところが好感をもてる。
*「マツコの知らない世界」は、その世界のマニアやオタクの人の話をマツコ・デラックスさんが視聴者目線で深堀してくれる。出演者が素人であればあるほど愛情深い話を聞けるので面白い。
*「世界ふしぎ発見」は海外ロケに行けなくなったため、国内を取り上げる機会が増えているが、その分、質が良くなってきた印象。一方、以前の放送した内容を織り交ぜる際、どこからが古いVTRなのか分からないので、いつ放送されたものなのか、分かるようテロップを入れてもらいたい。
<ドラマ>
*「ドラゴン桜」で東大に挑戦する高校生が、次々と難題を克服し成長していく姿や、阿部寛さんが演じる桜木先生が生徒を指導するシーンなど、ハラハラドキドキする展開が楽しく、1週間が待ち遠しい。
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